MACHINE GUN ETIQUETTE

    『MACHINE GUN ETIQUETTE』は、78年に解散したDamnedが再結成して(レコード会社をChiswickに移籍して)発表したアルバム。1979年11月発売。

    Mchinguedamned (27)
    *左:国内SMS再発盤、右:英国ACE再発盤(プレスはドイツ)

    新生Damnedの1stと見るよりも一般的にはDamnedの3rdアルバムとして知られている。


    解散前との大きな違いは、メンバーの違いと言えばそれまでだが、これはグループの性格、方向性を決める上で最も重要な部分だ。

    Mchinguedamned (22)
    *ジャケット裏面 国内再発盤は英国オリジナル盤に準拠したデザイン(左)、右は英国再発盤で使用写真がトリミングされていない(が小さい)

    僕がこの3rdを買った時点で、彼らのアルバムで知っていたのは1stのみだった。

    最初の2枚(Stiff時代)で楽曲を提供していたguitaristのBrian Jamesが抜けたので、Brian Jamesの曲を聴くことはできなくなった。これは1st収録曲が好きだった僕にとっては痛手だった。それに、やたらと速弾きだった彼のギターも聴けなくなったわけだし。

    そのため正直なところ、この3rdは、買ったものの実際に曲を聴くまでは不安も大きかった。

    けれども、A面1曲目で不安は吹き飛んだ。その後、彼らの代表曲の一つとなる「Love song」はシングルカットされてヒットしたようだが、Stiff時代の代表曲に並ぶ出来栄えかもしれないと思え「このアルバム買って良かった」と思った。

    Mchinguedamned (16)
    *英国再発のACE盤は内袋付き

    bass担当だったCaptain Sensibleがギターに持ち替えたとのことだったが、彼のギターのうまさにも驚かされた。Brian Jamesの速弾きとは個性が異なるが、メタリックと言うか独特の切れ味があって格好良かった。

    楽曲は基本的にメンバーの共作扱いで、クレジットには全員の名前が入っている(一部例外があるかもしれないが)。名盤と誉れ高き彼らの1stと比べても、楽曲クオリティが劣ることはない(異論があるかもしれないが)。

    Mchinguedamned (12)
    *SMSからの国内再発盤、国内初版はワーナーP発売だった気がする


    『MACHINE GUN ETIQUETTE』のDamnedは、やはり、Stiff時代のDamnedとは違っていた。
    楽曲テンポは相変わらず速いものが多いが、音作りが重厚になり、そのサウンドはやたらとヘビーで、アルバムの中ではシンプルな録音(っぽく思える)「Liar」(Sex pistolsの曲とは違う)のようなpunk全盛の頃を思わせるような曲でさえヘビーだった。
    サウンド面や曲作りでは、方向性としては以前よりもややpopに向いてきたのかもしれないと思えた。
    そして、「Plan 9 Channel 7」「Smash It Up(part1&2)」のようなやや実験的で長尺の曲をレパートリーに加えてきた。この点こそが新生Damnedのオリジナリティであり、次のアルバムにつながっていくことになる。

    Mchinguedamned (14)
    *クリックで拡大:今日初めて気付いたが、英国再発盤(上)はジャケットデザインのネガを紛失したせいか?大元の写真に遡り新たにデザインされている。トリミングが違うし、Daveの位置やCaptainの背後が違う(当初はメンバー写真を上から切り貼りした?)


    『MACHINE GUN ETIQUETTE』の録音は、おそらく最終ミキシングでオフマイクっぽい音作りがなされたと推測するが、ちょっと広めのステージで演奏しているかのような音作りがなされている。
    録音品質は全く問題ないどころか、きれいな音で録音されたように思える。

    「Noise noise noise」のコーラスには、偶然同じスタジオの別の部屋に居合わせたClashのメンバーも参加している。

    Mchinguedamned (9)
    *現在発売中の2枚組(オリジナルLP+ボーナス9曲入りLP)[LETV179LP]

    Mchinguedamned (6)

    Mchinguedamned (2)
    *ジャケット内側に解説

    現行CD同様、ボーナス曲9曲を追加したアナログ2枚組LPは、低音域が補強されている。今聴くと、80年代の英国再発盤(プレスはドイツ)、国内再発盤よりもこちらのほうがバランスが良い気がする。英国オリジナル盤は持っておらず。

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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : Damned 英国punk ダムド レコード マシンガンエチケット 英国盤

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    こんばんは♪

    いやぁ、自分は盤はMade In Germany、ジャケはMade In W-GermanyってあるChiswick盤のみの所有ですが、これも大好きなアルバムっす♪

    そうですね「Plan 9 Channel 7」「Smash It Up(part1&2)」あたりには次作以降の感触、芽生えもありますし、ファスト・チューンはやはり猛烈な勢いもたっぷりと…やっぱ最高っす♪

    その2枚組のレコ、いいですね…
    CD持ってるのに…うひょ♪

    Re: こんばんは♪

    へろどんさん、こんばんは。

    > いやぁ、自分は盤はMade In Germany、ジャケはMade In W-GermanyってあるChiswick盤のみの所有ですが、これも大好きなアルバムっす♪

    このアルバム、1stとは全然違いますが、やっぱり良い作品ですよね。
    Chiswick盤はドイツ製のジャケット/盤なのですか!?初めて知りました。
    現物を直接見たことがなくて。いつか手にとって見たいです。

    > そうですね「Plan 9 Channel 7」「Smash It Up(part1&2)」あたりには次作以降の感触、芽生えもありますし、

    個人的には3枚目以降だと4枚目が好きなもので、あれは3枚目があってこその進化あるいは変化かなと思いますし、さらには5枚目は4枚目があってこそかなと。

    > その2枚組のレコ、いいですね…
    > CD持ってるのに…うひょ♪

    実は届くまで2枚組と知らなくて(苦笑)、てっきり1枚ものの高音質重量盤だと思い込んでいたら、(たぶん125~140g程度の)普通の盤でした。
    でも、音は良いと思いました。


    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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