Thunderbox/Humble Pie

    Humble Pieの1974年のアルバム『Thunderbox』は英国では未発売だった。
    僕がそれを知ったのは、本当に近年のことだ。

    Thunderbox (16)
    *米国オリジナル盤、鍵穴から覗く特殊ジャケット、専用の内袋でないと意味が無い


    発売しなかったのが正解だったかどうかはわからないが、僕でさえ彼らのアルバムの中では凡作のように思っている。オリジナル曲よりもカバー曲の印象の方が強いように思えていたし。



    このアルバム、その昔友人宅で初めて聴いた時は、Steveの金切り声のようなハイトーンの声・歌い方がやりすぎに思えて全然好きでなかった。

    けれども、逆にそれが聴きたくなった時がやってきて(苦笑)、当時の国内盤CDで手に入れた。

    Thunderbox (7)
    *CDのインナー(?)もちゃんと切り抜きされていた

    このアルバムの特色と言うか、ここで聴けるHumbple Pieは、hard rockでなく、明らかにSoul rockあるいはR&B rockとでも呼べば良いか?あまりにブラック色が強い。オリジナル曲でさえも、その色に染まっている。

    収録曲12曲中7曲がカバー曲で、オリジナル曲が少ない。さらには、そのカバーも6曲がSoul/R&Bのカバーだ。
    その点やアルバムの性格からも当時の英国マーケットには不向きだったのかもしれない。

    Thunderbox (9)
    *内袋逆面とレーベル

    今回久しぶりにこのLPを引っ張り出してきたのは、そのカバー曲の中に先日取り上げたAnn Peeblesの「I can't stand the rain」が含まれているから。つまり、僕はこのアルバムで「I can't stand the rain」を知った。John Lennonが絶賛する曲だったと知ったのは原曲を知った後だった。

    今回久しぶりに聴く前に、収録曲の中で覚えている曲を頭に浮かべたのだが、筆頭がAnn Peeblesの2曲「I can't stand the rain」、「99 pounds」そしてStaple singersの「Oh La-De-Da」、Humble PieのオリジナルではSoul/R&B色の強い「Don't Worry, be Happy」、「Rally with Ali」あたりはすぐに思い出せた。
    アルバム中最もhard rock寄りのタイトル曲「Thunderbox」は忘れていた(苦笑)。

    Thunderbox (11)
    *ジャケット裏面

    他にも個人的には今ひとつの印象を受けるArthur Alexanderの「Anna」や唯一Gregがリードボーカルを取る(さらに唯一のSoul/R&B入りを感じさせない収録曲)「Drift Away」の存在などはすっかり忘れていた(この曲もカバーだ)。
    後者やA-2の「Groovin' with Jesus」あたりは、忘れていたけどなかなか良い。


    と言う事で、CDの帯に書かれてあるような“ロック名盤”とは無縁なアルバムだと思うけれど、彼らが好きならそれなりに楽しめる作品ではなかろうか。

    Thunderbox (3)
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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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