Touch n' Go With the Critters / Critters

    いわゆるSoft rockなる言葉やその言葉で定義され紹介された60年代の米国産pop/rock guroupに彼らCrittersも含まれていた。

    彼らの1st『Younger girl』は予想以上に良いアルバムだと思ったが、個人的にはさらに良かったのが1968年発表の2ndアルバム『Touch n' Go With the Critters』。ジャケットデザインも非常に良いと思う(本気で)。

    Touchandgo (7)
    *米国オリジナル盤、表面はコーティングあり



    このアルバム、ネットで調べると星が4/5と言う評価が多いものの、個人的には星4.5ぐらいでもおかしくない。A面1曲目からもう、ちょっとたまらない世界が広がる。

    こういうのをdreamyと評するのかもしれないが、アルバム全体を通じてのアレンジの幅広さはdreamyどころではない。より多くの音楽を知っていれば知っているほどに楽しめるように思える。

    とは言え、ベースにあるのは軽快でセンス溢れるpop/rock なのは間違いない。

    Zombiesの名作『Odessey & Oracle』が泣きたいほどに美しいとするなら、こちらは、笑顔こぼれるほどにいとおしい(笑)。それぐらい、聴くたびに「ああ、いいなぁ」と思ってしまうのだ。

    Touchandgo (6)
    *レーベルはProject3、内袋はオリジナルではない

    このアルバムの紹介では、たまにBeach boysのPet soundsからの影響的な言葉をみかけるが、個人的にはPet soundsでなくSmiley Smile風と言う方がしっくりくる。

    このアルバムに心惹かれるのは、(カバー曲も含む)収録楽曲のクオリティが高いこともあるし、前述の如く多彩なアレンジもある。加えて、僕の関心事で言えば、当時(ジャケット裏ライナーによれば)最高の録音・ミキシング技術で構築された左右に広がるサウンドが何よりも面白いし、よく練りこまれていて、非常によくできている。

    当時の米国のpop/rock 録音環境で考えると8トラックで録音されていてもおかしくない。けれども、レコードから流れる音を聴く限り、チャンネル数はそれほど多くないように思える。もしかすると4トラックで録音・ダビングを繰り返したのではなかろうか?
    それゆえ、レコードを聴く限り、音質的にはベストとは言いづらい。

    Touchandgo (4)
    *ジャケット裏面

    僕は(当時売れなかったゆえに)高価なオリジナル盤と近年の再発盤を持っていて、再発盤のほうが音楽の背景にノイズが少なくオリジナル盤よりも若干マスターテープに近づいた音がしているように推測している。

    Touchandgo (5)
    *右が再発盤(シュリンクあり)

    けれども、オリジナル盤にはかえがたい魅力がある。
    一つは左右のセパレーションが広いという点。再発盤はやや中央よりに変更されている。さらに、オリジナル盤のカッティングでは低音域が少し厚い。これが理由かどうかはわからないが、A-3「Because you came to see me today」ではダブルドラムの左チャンネル側と後半に右チャンネルから聴こえるパーカッション類による左右別楽器によるステレオ感がものすごく生々しい。同じスタジオで同時収録したのだろうか?この感触は再発盤では何故か味わえない。

    Touchandgo (3)
    *再発盤もオリジナルレーベルを再現

    もしかすると、これは当時の盤にしか刻まれなかった、マスターテープに含まれたノイズ成分(ノイズと言ってもスタジオの空気音)による再現なのかもしれない。そういうものは経年変化やデジタルのノイズリダクションできれいさっぱり?消えてしまう(あるいは消されてしまう?)。

    スポンサーサイト

    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    コメント

    Secret

    どうも〜♪

    いやぁ、この記事を見て気になって注文した再発レコが昨日ようやく到着…なんとも最高っすね♪

    素晴らしいレコの紹介、ありがとうございました♪

    早速記事にもしたいと思いますよ…うふ♪

    Re: どうも〜♪

    へどろんさん、こんばんは。

    お、『Touch n' Go With the Critters』の再発LPを購入されたんですね!

    > いやぁ、この記事を見て気になって注文した再発レコが昨日ようやく到着…なんとも最高っすね♪

    これは本当に良い作品ですよ。

    > 素晴らしいレコの紹介、ありがとうございました♪
    > 早速記事にもしたいと思いますよ…うふ♪

    お役に立って幸いです。
    是非へどろんさんも取り上げてください。
    楽しみにしています!

    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    カレンダー
    10 | 2017/11 | 12
    - - - 1 2 3 4
    5 6 7 8 9 10 11
    12 13 14 15 16 17 18
    19 20 21 22 23 24 25
    26 27 28 29 30 - -
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR