映画 John Lennon NY

    先日深夜のTV放送で映画「John Lennon NY」を観た。
    その映画のタイトルはこれまで聞いたことがなかったので、初めて知ったし、初めて観た。
    JohnLennonNY.jpg

    僕は、Johnの人物像を伝える映画を久しぶりに観たなぁと言う印象しか持たなかったが、よくよく思い返すと、彼の死後、勝手に作り上げられたとしか思えない“平和の使者”みたいな描き方はしていなかったように思う。そういう点では良かったと思えた。



    でも、僕がこの作品を観て良かったと思えた点は全く別のところにあった。

    それは、このブログで書く話ではないように思えるものの、この部分を理解しないと「失われた週末」を理解できないし、Johnの人となりを知ることはできないだろうと思えたので、できるだけ表面的に書くなら良いのかなと。

    どういうポイントの話をしているのかと言えば、Johnが犯した過ちゆえにYokoがJohnから距離を置いてしまった期間のJohnの状態の話だ。

    今回、この映画を観て恥ずかしながらようやく気づいたのだが、Johnのように、誰かを愛し焦がれる感情によって、自分の精神がずたずたにされるタイプの人間は、Beatlesのメンバーの中ではJohnだけだっただろうし、実はこのタイプの人は人口比率的にはとてもマイナーな存在なのだろうと何故かはっきりと悟った。

    誰かを好きになり、けれども残念ながら愛されないとわかった場合には誰もが悲しみ落ち込むだろう。でも、よくある話だ、で終わってしまう。
    実際にそうだ、誰もが通り過ぎる話だ。

    けれども、その度合いが、普通の人とは別次元になってしまう種類(あるいはタイプ)の人がいる。Johnはまさにそこに属していた。
    Johnの「失われた週末」とは、自分の感情を一瞬でも忘れんがために、酒に走り、あるいは自分をあえて多忙な状態にさせて日々がただただ過ぎ去るのを待っていただけの期間のことだ。

    この期間、音楽活動的には幅を広げ、数を増やし、外から見ると最も活動が充実していた時期と映るのかもしれないが、本人からすればあえて忙しさに埋没し、Yokoへの想いから目をそらそうともがいていただけのこと。
    精神的に、本当に辛く厳しい時期だったに違いない。何かをすることで気をそらしていなければ、きっと自滅していただろう。

    そのあたり、この映画ではうまく示せてあったように思うし、再度記すが「そうだったのか!」と僕が思ってしまったのは、そういう種類の人はかなり少数派なのだろうな、と思えたところ。

    これが他の3人のBeatleだったならば、そこまで自分の想いに自分が追いつめられるようなことはないたろう……これは、あながち間違いではないと思っている。つまり、全てのアーティストがJohnと同様ではなく、似たタイプの人はきっと一握りなのだろう、そういうことを悟った。



    先日、12月9日を迎えたが、何度も言うがリアルタイムであの時を経験した者にとっては、Johnが亡くなったのは日本時間の12月9日であって8日ではない。
    NYよりも日本のほうが時計は14時間も先に進んでいるのだから当然だ。

    日本時間の12月8日に「今日12/8はJohnの命日」と書かれてるものを目にしても「それは間違いだ、12/8なら彼はまだ生きていた」と僕は思わず口走ってしまう。僕にとってJohnの死は、それくらいにはっきりと記憶している体験なのだ。


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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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