If I Can Dream
Elvis関連の新譜?、と言うか新たな企画盤のリリースは必ず毎年一つはあるように思う。
今回登場したのは、英国のRoyal Philharmonic orchestraとの競演盤『If I Can Dream』。

1977年にこの世を去ったElvisの歌声は、彼が生前に録音したボーカルトラックを使っているわけで、そこに新たな伴奏が加わるというスタイルは過去にもあった。しかし、オーケストラとの競演という形で一つの作品というのは初めてだと思う。
似たような手法は、有名なアーティストの場合、世に出なかった作品を初登場させるための企画として何度も使われている。
例えば、Jimi Hendrixの死後のオーバーダブ作品もあれば、Marc Bolanの未完成のスタジオ録音テープに新たなバッキングやストリングスを加えた作品もあった。
中にはやりすぎと思えるものから、非常に丁寧で賛辞を送りたいと思えるものまで本当に愛あるプロジェクトもあれば、ひどいものもあった。
そういう意味で今回、一体どうなるのだろう?と一抹の不安があったことは否定できない。けれどもこの数年、Elvisの企画プロジェクトは非常にうまくやっていたように思っていて、その流れからすると、失望させられることはないと思っていた。
果たして、全曲を通して聴いた印象としては。なかなか良いと思った。

オーケストラは英国Abbey road studioのスタジオ2で収録していて、そのサウンドステージは左右に広々とし、とても豊かな音場を作っているし、音に厚みがある。
1曲目の「Burning love」では、スタートは中央寄りの定位だった楽器が演奏が進むに連れ、左右に広がっていくミキシングを施してあり、ちょっとぞくっとした。
この音作りに関しては、使用するオーディオ機器の性能が良くて、音量を上げて聴ける環境にあるなら、歌も演奏も楽しめること間違いない。
何よりも、過去の録音に取ってつけたような印象は受けず、なかなかに聴き応えがある。

但し、「an Amerian trilogy」のストリングスのテンポはElvisのリズムと、うまくかみ合わない部分があるように思えた。それは最初の「Glory, glory hallelujah」の歌詞の部分。この後の、演奏が“タッ・タッ・ター”と揃う部分でうまく帳尻を合わせているように聞こえる。せっかく好きな曲なので、その点だけが気にかかってしまった。
ただ、今回使用された同曲のボーカルトラックは、最も有名なシングルカットされたversionでなく別のlive録音からなので、その点も気になるからなのかもしれない。
まだ通して2回しか聴いていないが、全体的にはとても良い感じだ。
付属ブックレットのデータによると、2013年12月に一部と2014年4月にオーケストラの収録を行っている。
その後、1年半ほどかけての発売ということになる。
今回登場したのは、英国のRoyal Philharmonic orchestraとの競演盤『If I Can Dream』。

1977年にこの世を去ったElvisの歌声は、彼が生前に録音したボーカルトラックを使っているわけで、そこに新たな伴奏が加わるというスタイルは過去にもあった。しかし、オーケストラとの競演という形で一つの作品というのは初めてだと思う。
似たような手法は、有名なアーティストの場合、世に出なかった作品を初登場させるための企画として何度も使われている。
例えば、Jimi Hendrixの死後のオーバーダブ作品もあれば、Marc Bolanの未完成のスタジオ録音テープに新たなバッキングやストリングスを加えた作品もあった。
中にはやりすぎと思えるものから、非常に丁寧で賛辞を送りたいと思えるものまで本当に愛あるプロジェクトもあれば、ひどいものもあった。
そういう意味で今回、一体どうなるのだろう?と一抹の不安があったことは否定できない。けれどもこの数年、Elvisの企画プロジェクトは非常にうまくやっていたように思っていて、その流れからすると、失望させられることはないと思っていた。
果たして、全曲を通して聴いた印象としては。なかなか良いと思った。

オーケストラは英国Abbey road studioのスタジオ2で収録していて、そのサウンドステージは左右に広々とし、とても豊かな音場を作っているし、音に厚みがある。
1曲目の「Burning love」では、スタートは中央寄りの定位だった楽器が演奏が進むに連れ、左右に広がっていくミキシングを施してあり、ちょっとぞくっとした。
この音作りに関しては、使用するオーディオ機器の性能が良くて、音量を上げて聴ける環境にあるなら、歌も演奏も楽しめること間違いない。
何よりも、過去の録音に取ってつけたような印象は受けず、なかなかに聴き応えがある。

但し、「an Amerian trilogy」のストリングスのテンポはElvisのリズムと、うまくかみ合わない部分があるように思えた。それは最初の「Glory, glory hallelujah」の歌詞の部分。この後の、演奏が“タッ・タッ・ター”と揃う部分でうまく帳尻を合わせているように聞こえる。せっかく好きな曲なので、その点だけが気にかかってしまった。
ただ、今回使用された同曲のボーカルトラックは、最も有名なシングルカットされたversionでなく別のlive録音からなので、その点も気になるからなのかもしれない。
まだ通して2回しか聴いていないが、全体的にはとても良い感じだ。
付属ブックレットのデータによると、2013年12月に一部と2014年4月にオーケストラの収録を行っている。
その後、1年半ほどかけての発売ということになる。
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