Dr. Jekyll and Mr. Hyde / who

    また『Track Records Singles Box』から。

    1968年発表の「Magic bus」のB面はJohn Entwistleの曲「Dr. Jekyll and Mr. Hyde」。

    DJMHWho (4)
    *これでは曲名がわかりにくいが・・・左からドイツ盤、英国盤、米国盤




    この曲は「Boris the spider」同様、John独自の世界で、僕には不気味さを通り越して一種の美しささえ感じてしまう。ある意味、完成された気味悪さとでも呼べば良いか。ちょっと恐い感じ。

    この曲のスタイルは、後のnew waveにつながるような気もするが、直接の流れ(あるいはWhoからの影響)を感じるわけではない。あくまでなんとなく、同じ臭いを感じるというだけ。
    それはつまり、ゴシック・ロック(Gothic rock)だ。

    特に、僕の好きなpunk group、Damnedのゴスロック期の楽曲にはJohnの世界に通じるタイプ・スタイルの曲がそれなりにあると思う。

    Damnedはどちらかと言えば、60年代の米国のガレージバンドに影響を受けており、そのあたりの楽曲のカバーもしているが、オリジナル曲にせよカバー曲にせよ、僕からするととてもJohn Entwistleっぽい曲調に思えるものがそれなりにある。偶然にも英国出身だからなのだろうか?

    その話はここまでとし、「Dr. Jekyll and Mr. Hyde」は、米国では「Magic bus」のB面でなく、「Call me lightning」のB面として発表されている。

    DJMHWho (19)
    *米国シングル

    「Call me lightning」は、英国では「Dogs」のB面だったけれども、米国では「Dogs」は当時未発表に終わった。歌詞・曲調ともにあまりにも英国的過ぎて、米国で発表するのにふさわしくないという判断がなされたようだ。

    そして、英国よりも一足先に米国で発表された「Dr. Jekyll and Mr. Hyde」は、英国盤とは別mixとなっている。

    手持ちのシングルを確認すると、米国盤、ドイツ盤、オーストラリア盤は米国準拠でのカップリング。そのため「Dr. Jekyll and Mr. Hyde」は米国向けmixとなっている。

    DJMHWho (16)
    *左からドイツ盤、米国盤、オーストラリア盤

    オリジナル英国盤や今回の『Track Records Singles Box』に収録のmixは当然ながら英国向けmix。

    DJMHWho (9)
    *左は今回のセット盤、右は英国オリジナル

    英国向けmixのほうが、不気味さは増しており、完成度が高い。
    エンディング手前の笑い声はPeteかKiethか?低音で唸っているのはJohnだ。
    いずれにせよ、この気味悪さったらない(笑)。
    Johnの隠れ名曲の一つではなかろうか。

    なお、『Track Records Singles Box』のブックレットには英国mixをAlt mix(別mix)と表記してあるが、これは米国mixに対するものであり、今回のセット用に新たにmixされたものではない。

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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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