CLASSIC QUADROPHENIA その2

    このアルバムは、現代音楽以前のclassic音楽愛好家向けではないようにも思うが、それでもrockファン向けと言うよりもclassicファン向けなのだろうと思っていた。

    ClassicQuad (2)
    *左:CD+DVD、中央:2LP

    聴いてみると、僕のようなWhoファンからすると、全く違和感なく聴けてしまう。
    とは言え、僕がrockだけしか聴かなかった年代はとっくの大昔に過ぎて、普通にJazzもclassicも聴いているので、それゆえ違和感を覚えないのかもしれない。



    クラシック楽器への編曲はPeteのパートナーのRachel Fullerが担当していて、それゆえ?なのか、あるいは大掛かりな編成での演奏だからなのか?オーケストラだけ聴いていても、やっぱり『QUADROPHENIA』だ。

    Deutsche Grammophonから推薦されたAlfie BoeがRogerのボーカルパートを歌って、彼の歌があるからオーケストラともども含めてclassic作品のように聞こえる。
    けれども、ここにPeteや、映画で主人公を務めたPhil Danielsの歌が加わると、あまりclassic作品っぽくなく思えてしまう。

    そうそう、Phil Danielsはプロモ映像のみの出演なのかな?と推測していたら、しっかりとシンガーとしての参加だった。

    ClassicQuad (5)
    *各裏面

    パッと聴いた印象ではPeteとPhilのボーカルは、Alfie Boeの堂々とした歌いっぷりに負けているようにも思えてしまうが、それはやはりオーケストラをバックに歌う場合の声の混ざり具合と言うか、発声方法の違いによるものなので、仕方のないことなのだろう。

    しかし、もう一人のシンガーは、歌声の音域は広くないにも関わらず、いろんな歌声(と言うよりも歌い方)を使い分け、かなり堂々と歌っていて、やっぱり良いなぁと思ってしまった。それがWhoの『QUADROPHENIA』公演にも出演していたpunk rockボーカリストのBilly Idolだ。

    ClassicQuad (9)
    *レコード内袋

    Peteのインタビューによると、恐らくオファーを受けてもらえないだろうと思っていたBilly Idolが参加OKと返事してくれたのは驚きだったそうだが、BillyはWho再結成のきっかけの一つとなった『Tommy』再現ツアーからこの手のWhoのサポート的なイベントには参加している。

    その1989年の『Tommy』再現ツアーの映像では、Peteを敬愛していることがよくわかる(「See me feel me」を歌うシーン!)。

    ClassicQuad (12)
    *内袋逆面

    さて、DVDに収録された録音セッションの模様を見ると、Deutsche Grammophonお得意のマルチマイク録音なので、オーケストラのサウンドはミキシングコンソールで作り上げられたサウンドだと言える。
    それゆえ、生録感を感じない。でも、ダイナミックレンジは普通のrockのCDよりも大きい。大音量での再生で、オーケストラの全貌がわかってくる。

    DVDにはPeteのインタビューが大量に収録されている。
    輸入盤には英語字幕さえなかったので、聴き取れる範囲しか理解できないのだが……。

    ClassicQuad (14)
    *レーベル

    最後になるが、実はCD+DVD版よりもずっと前に2枚組LPを手に入れたのだが、ハズレをつかまされたのか?レコード内周の音歪みが気になるレベル。
    重量盤プレスであるにもかかわらず、この音質では良くない。先日の『Who's last』を思い出してしまう。

    追加でCD+DVD版を買ったのは、LPの音質(マスタリング?カッティング?プレス品質?根本原因は不明)が良くなかったからだった。
    CDは当然ながら歪みは感じられない。でも、より上位フォーマットの発売も同時だったなら、そっちにしたかも。



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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

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    No title

    The Whoのこの手の作品についてはほぼスルーなのですが、先日のシェアスタジアム同様、どんな中身なのかを解説されると「ほほー、思っていたのと違うようだな…」とついつい触手が伸びてしまいます。

    試聴できるサイトなどでちょっと聴いてみましたがこれはまぎれもなく『Quadrophenia』ですね。全然違和感なく全編聴けそうです。

    LPが高価なのと、内周の歪みの件もあるので今回はハイレゾにしようかな…などと考えていますが、映像やインタビューも気になるのでもう少しDVDとどちらにするか考えてみます。モノがオーケストラだけに気持ちはハイレゾ寄りです。

    Re: No title

    Columbiaさん、おはようございます。
    コメントありがとうございます。

    > 試聴できるサイトなどでちょっと聴いてみましたがこれはまぎれもなく『Quadrophenia』ですね。全然違和感なく全編聴けそうです。

    数回聴いた感想は、全くその通りでした。

    > LPが高価なのと、内周の歪みの件もあるので今回はハイレゾにしようかな…などと考えていますが、映像やインタビューも気になるのでもう少しDVDとどちらにするか考えてみます。モノがオーケストラだけに気持ちはハイレゾ寄りです。

    ハイレゾでの発売が行われているかどうか知らないのですが、あるならハイレゾがベストでしょうね。


    こんにちは
    私もClassic Quadropheniaはどうしようかと思っていましたが JDさんの解説を読んで入手してみる事にしました。
    シェイ スタジアムもピートの髪形がRocks Americaと違うとの事なので確認のためにBDを注文、ついでにCDしか持っていなかったfrom TorontoのDVDも中古ですが注文しました。
    今までWho's Lastではあまり良い印象のなかったラストツアーを見直す機会を作っていただきありがとうございます。

    Re: タイトルなし

    磁○× さん、こんばんは。

    参考にしていただき、どうもありがとうございます。

    82年の解散ツアーですが、「Who's Last」だけで判断するともったいないと思います。
    と言っても、SheaやTorontoを観てもやっぱりいまいち……と思われる可能性もあり、そこはスタジオ録音にも言えますが、Kenny時代のWhoを他の時代と比較せずに評価できるかどうかにかかっているように思えます。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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