『Who's last』と『Rocks America』について

    先日、『Shea Stadium 1982』が発売となり、ようやくBD(写真左)で購入した。

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    しかし今回は『Shea Stadium 1982』でなく、解散ツアー後に登場した『Who's last』(写真中)と『Rocks America』(右)について。



    何を隠そう、84年(日本では85年だったかも)に2枚組LPで発売された『Who's last』はあまり良いと思えなかった。だから「解散ツアーのWhoはそれほど良くない」と最初は思っていた。

    けれども、その少し後に解散ツアーの様子を収めたライブビデオ『Rocks America』(実際にはカナダトロントでの公演)を手に入れて観ると、全く評価が変わった。

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    *実はこれを書きながら、今数年ぶりに観ているところ(笑)

    このブログを観に来ている人は誰もが知ってのとおり、Whoのライブを観るのとライブの音だけを聴いているのとでは、印象が大きく違う。

    Whoはステージを観て初めて評価ができるバンドであって、ライブの音だけだと100点満点中50点が最高と言ってもおかしくはない。けれども、『live at Leeds』に映像が付いたら100点以上になってしまうが(苦笑)。

    そして、『Rocks America』は、今観るとRogerのいかにも80年代っぽいダサい服装は減点だろうが、当時僕は全く気に入ってしまい、『Who's last』を繰り返し聴くことはなかったが、ビデオは何度も繰り返し観た。

    後に日本の評論家が、解散を決めたバンドの姿が痛々しい……などと低評価しているのを読んだが、そんな色眼鏡をかけて観ていては、どんなものも痛々しく映るだろうと思えた。実際、今観てもこの時のWhoのステージは70年代初頭とは全然違うが、クオリティが低いなどとは微塵も感じさせない。躍動感のある素晴らしいステージだ。

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    *両者の裏面


    『Rocks America』を観てわかるが、『Who's last』に魅力がないのは、映像がない以上に選曲がひどいことが一番の問題だと思う。

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    *『Who's last』英国盤

    解散ツアーのWhoの演奏で、最もその時代のWhoに見合う曲だなと思えるのは、drummerにKenny Jonesを迎えてからの曲で、さらに言えば、当時の最新アルバム『It's hard』からの曲が何よりも素晴らしい。その次が一つ手前の『Face dances』の収録曲。
    にもかかわらず、それらの最新曲を全てカットして78年までの代表曲だけで構成してしまっては、1982年の等身大のWhoをしっかりと映し出せていない。それを僕は『Rocks America』を観て痛感した。

    せめて、「Eminence Front」「Dangerous」そして、『Face dances』からの「The Quiet One」、Keith Moon存命時のlive versionが存在しない「Sister Disco」あたりは、収録すべきだったと思うが。

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    *内袋裏面

    それと、『Who's last』が駄目なもう一つの大きな理由がある。それはLPの音質、カッティングの問題かマスタリングのせいかわからないが、「Baba O'Riley」で音が盛大に歪む点。

    最初に買ったワーナーからの国内盤でひどい目に遭ったが、後に手に入れた英国盤も国内盤よりはましだが、やはりつらい音だ。
    今回再度英国盤を確認したところ、RogerのVocalのみが歪んでいるのかもしれず、かなりVocalのミキシングレベルを下げているが、それでも正規盤にしては歪み方がひどいと言わざるを得ない。
    もしも大元から歪んでいたのであれば、別の公演のテイクを使うなりすれば良かったものを。

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    *英国盤レーベル

    英国盤のジャケットデザインもひどいが、それ以上に情けない米国盤LPも持っているのだが、比較しようと探したが見つからず。もしかしたら、ましな可能性もある。

    『Shea Stadium 1982』は映像ソフトしか発売がないと推測するが、2度観た感想を言えば、このソフトの音は大音量で、できればテレビのスピーカーでなく、オーディオセットで鳴らす音だろうと思った。
    そのあたりは、次回に。


    最後に、Video『Rocks America』の終わり方だが、「WGFA」を流しながら終わるのだが、Rogerの叫び声「yeah!」のところでテープ速度が遅くなっていってそのまま終わり(笑)。こんなのすっかり忘れていた。

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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