From the beginning その2

    手持ちの6枚の『From the beginning』の音質に話を絞る。

    想像以上に良かったのは、つい先日発売された最新の再発盤。
    これは、オリジナル盤よりも若い世代のマスターを使ったのか?!……とさえ思ってしまった。

    FTBSMBack (5)
    *2015再発盤 裏面



    当然ながらそんなことはあるはずがないので、音質を最も重視して調整されたテープデッキを使ってオリジナルマスターを再生し、それをデジタルコピーした音源=デジタルマスターを使って製造されたのではなろうか?と推測している。

    この盤の音質は、オリジナル盤では聞き取れなかったような音も隙間から聞き取れ、細かなニュアンスもよくわかる。

    さらに低音域についても、マスターに録音されていた情報をしっかりと音情報として引き出せた結果、空気間の伝わる音が刻まれたのではなかろうかと思えた。EQ操作で膨らませた音とは違うように思う。

    前回スカスカと記した低音域も、スカ程度まで音が刻まれている(それが録音状態なのだろう)。

    当初、やや高音域は強めかなと思えたのだが、オリジナル盤と比較すると、似たような高音域傾向をしていた。そして、高域に関してもオリジナル盤よりもさらに伸びているように聞こえる。

    レーベルもオリジナルに極力似せてあるし、レコード盤そのものが(手に持ってみるとわかるが)品質が良い。

    ジャケット画質がコピー~孫コピーレベルなのが難点だが、音質で選ぶなら、これさえあれば良いように思える。

    なお、カッティングレベルも高く、音量が大きいが、内周部分で音が歪っぽくなることもない。
    かなりよくできた再発盤だ。


    その対極にあるのは、ドイツオリジナルの擬似ステレオ盤だ。

    FTBSMBack (14)
    *ドイツオリジナル 裏面

    独自のステレオエフェクトは面白いけれども、ものすごくエコーが強いため、お風呂場で鳴らしているような音になっている。

    それに何よりも全体としてはナローレンジ感が強く、マスターそのものも(おそらく)コピーマスターを擬似ステレオ化してしまったので、孫コピーマスターの音を聴いているような、そういう気がしてしまう。
    これはコアなマニア以外は手を出すべきではないだろう。


    今回の最後は、国内初版。

    FTBSMBack (12)
    *裏面、間違えて国内盤の1stの盤と組み合わせて撮影してしまった

    このレコードは、昔買った頃の印象では、第一にナローレンジ、第二に音に勢いがなく、無難なカッティング、という如何にも“(おそらく)コピーテープから国内カッティング~プレスされた盤の音”という印象だった。

    ところが、現在の装置で再生すると、思った以上に音のまとまりが良いと思った。
    確かにナローレンジではあるが、かと言って、英国オリジナルと比較しても、音量をあげて比較しなければ、音の差は1ランクほどの違いにしか思わないのではなかろうか。

    但し、音量を上げて聴くと、マスターテープの世代は確実に1世代違いなことがわかってしまうし、低音域、高音域の情報量というか刻まれた音のグレードが確実に劣ることもわかってしまうだろう。

    でも、それでも、予想以上にまとまりの良い音質だと思った。

    長くなるので、残る3枚は次にまわす。

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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