From the beginning

    ミュージカルJersey boysを観に休暇を取って東京に行ったからには、ただで帰るわけにはいかないとばかりに、何軒かのレコ屋をはしごした。

    幸いなことに、ちょうど先日日本でも輸入販売が始まったと思われるSmall facesのDecca時代の2枚のアルバムの再発重量盤を手に入れることができた。

    残念ながらまだ聴けてないので、今日のところはDeccaからの2ndにあたる『From the beginning』を手持ちの盤から紹介するにとどめる。

    FBSF0705 (6)
    *英国オリジナル盤、コーティングあり、経年変化でやや黄ばんでいる



    『From the beginning』はSmall facesがDeccaを離れImmediateと契約し、新たなレーベルからの初アルバム『Small faces』発売に際し、Deccaが嫌がらせ的にぶつけてきたアルバムだと理解している。両者ともに1967年の6月に発売された。

    FBSF0705 (3)
    *国内初版にあたる78年発売のLP

    ジャケット写真を見てわかるが、彼らの1stアルバム(1966年5月発売のDeccaからの『Small faces』)で使用されたフォトセッションからのアウトテイク写真を使っている。

    ほぼ1年前に1stを買ったファンは、1年前のジャケット写真の別テイクのようなジャケットに、きっとがっかりしたことだろう。但し、彼らの移籍は当時の音楽雑誌にも取り上げられていたので、ファンからすれば『From the beginning』はDecca時代に残された音源の寄せ集めだとわかっていたのかもしれない。

    FBSF0705 (17)
    *ドイツオリジナル盤(擬似ステレオ)、コーティングありもあるが僕のは無し

    残念なことに、このLPは1stとのだぶり曲を2曲も含んでいる。
    その2曲(B-5,B-7)は、シングルA面曲だったので、このアルバムはシングルヒット曲+新曲によるベスト盤というコンセプトで選曲されたのかもしれない。実際、他にもシングルA面曲が3曲収録され、彼らの全英No.1ヒット「All or nothing」を含んでいる。

    だぶり曲の話をさらに言えば、Immediateからのアルバム『Small faces』とも2曲だぶっている(別ボーカルversionだが)。

    FBSF0705 (11)
    *英国再発盤(80年代)、コーティング無し、印刷が薄い

    僕は80年代に英国再発盤を買ったのだが、それが僕にとっての彼らの初めてのLPだったので、このアルバムはてっきり彼らのベスト盤的な編集盤だと思い込んでいた。

    しかしそれにしては、A面1曲目がDel Shannonの代表曲「Runaway」のカバーではないか!……最初、このグループはたいしたことのないグループなのでは?と疑わずにいられなかった。
    けれども、そのボーカルの力量には恐れ入った。

    但し、B-3の「Baby don't do it」には違和感があった。これはメインのボーカリストではないな。でも誰がこんな風に歌えるのか?
    それが途中でメンバー交代させられたJimmy Winstonだとわかるのに数年必要だった。

    FBSF0705 (14)
    *2000年以降の再発、左が2009年、右が今年の再発盤、両者共に画質が悪い


    個人的には、このアルバムの後に購入した1st『Small faces』やImmediateからの『Small faces』の方をよく聴いたので、このアルバムは僕にとっては彼らのオリジナルアルバムの中では一番影が薄い。

    それでも、レコードだとこれでしか聴けないカバー曲のB-6など、たまに聴くと、当時としてはかなりハードなアレンジで強烈なボーカルだなと思えるので、これはこれでありなのかなと思えなくも無い。

    他にも、一風代わったサイケ風のA-3やA-4など、その後に数多く登場するそれらのmix違い版よりも出来はずっと良いと思うし。


    最後に、このアルバムの音質については次回に持ち越しとするが、あらかじめ言っておくと低音はスカスカ。Small facesのDecca時代の楽曲の録音については、まさにその点が難点だと言える。

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    ジャンル : 音楽

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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