Poupée de cire, poupée de son / France Gall

    説明書きを信じる前に、自分で確かめた方が良い。
    日本・海外問わず、オークションでレコードを購入しようと思った場合、これは鉄則だ。

    フランスの女性シンガー、France Gallの1965年のアルバム『Poupée de cire, poupée de son』の90年代に出た再発盤(英国プレス)が、フランスオリジナルとの説明で高額落札されていた。

    FG0504 (2)
    *仏国オリジナル盤、表はコーティングされている、ジャケット紙質は痛みやすい



    その90年代の再発盤が出るまで、フランスオリジナル盤は、中古屋では安くても1万円超え、高ければ3万円の値段がついていた。何よりも出回っていなかった。

    FG0504 (11)
    *初期のレーベルはこの色、その後、濃青のレーベルに(そちらの方があまり見ない気がするが)

    しかし、再発盤のおかげでオリジナルは値段が下がり、さらにはネットで海外から購入できるようになると、状態の今ひとつなものなどが出回り始め、今ならたぶん適切な価格でEX程度のコンディションの盤を買えるのではなかろうか。

    FG0504 (4)
    *ジャケット裏面上下に折り返しあり

    FG0504 (8)
    *右上のユーロビジョン優勝の表示に2種類あり


    90年代の再発盤はかなりの数量が日本でも売れたと思われ、ある時期から中古屋によく出回るようになった。
    *この時の再発盤は、欧州では出回っていないみたいだったので、日本向けの再発だったのでは?とも推測しているが

    中古での価格だが、当初は1000円程度だったが、最近では1500円程度の値段が平均と思われる。
    でも、6千円はありえないだろう。

    FG0504 (12)
    *左が90年代の再発盤で、ジャケットにコーティングはない(右はオリジナル)

    冒頭に記したように、オークションでレコードを購入しようと思った場合、説明書きを信じる前に、その商品が本当にオリジナルなのか再発盤なのか、自分で確かめた方が良い。そのためにインターネットがあるようなものだ。
    さもないと中古屋で1000~1500円程度のものに、2~3倍出費してしまう可能性がある。
    今回のケースは4~5倍か。

    FG0504 (18)
    *90年代の再発盤は、ジャケット裏に折り返しはない

    FG0504 (20)
    *レーベルはこのように白い(同時に出た他のアルバムも同様だ、白くてもプロモではない)


    France Gallのアルバム(Long playing record)は、1枚目が10インチ盤で、2枚目が12インチ、3枚目も10インチで、『Poupée de cire, poupée de son』は4枚目のアルバム(2枚目の12インチアルバム)となっている。

    アルバムタイトルとなった「Poupée de cire, poupée de son」は1965年のユーロビジョンコンテストの優勝曲で、この曲からFrance Gallは、フランス本国だけでなく世界的に知られる存在になった。
    とは言っても、この作品を含むデビュー~69年(68年?)までのPhillips時代の作品は、少なくとも90年代のある時期まではフランス本国では評価されておらず。

    けれども、初めてFrance GallのPhillips時代の作品を聴いたとき、正直、僕は驚かされた。

    ボーカルはヘタウマ的であるけれど、楽曲のサウンドやアレンジは90年代に聴いても、全然色褪せていないどころか、世界で通用するようなpopさを持っていて、しかも、フランスの香りが漂う部分もあると感じたのだった。

    このアルバムは、基本的にはバンドサウンドでなく、ある程度の人数の楽団をバックに歌っている。
    おかげで、録音されたバンドサウンドはrockのようなオンマイク収録ではないし、EQなどによる音の加工もほとんどないと思われ、それも僕には好印象だった。


    久しぶりに聴いたが、初めて聴いたときからずっと大好きなのが、ダブルトラックで歌われるA-6「On t'avait prévenue」。当然ながら、A-2「Le cœur qui jazze」A-4「Laisse tomber les filles」、A-1のタイトルトラックなどの名曲も好きだ。
    B面は何といっても3曲目の「Un prince charmant」。他にも可愛らしい曲が並ぶが、僕があまり好きでない(かと言って、次の曲に飛ばしたくなるほど嫌いなのではない)のが、子どもたちをコーラス隊に起用した2曲(B-2,B-6)。

    これを書きながらCDで一通り聴いたが、オリジナルLPで聴くのが一番雰囲気が出る。

    でも、数年前に発売された、4枚のアルバムを集めた廉価盤CD Boxの音も悪くない。

    FG0504 (26)
    *近年出た4枚組CD Box set

    ただ、このBoxの最大の目玉は、僕の知る限りCDでは初登場のtrue stereo音源を使った6枚目(4枚目の12インチLP)の『Les Sucettes』(CD Boxの写真一番右)。
    *5/4修正:誤字訂正 左→右 ギターを抱えたジャケット

    これが出るまで、僕はmonoでしか聴いたことがなかったので、非常に価値ありの廉価Boxだった。
    他の3枚はいつものmono。



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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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