I'm the faceについて

    The Brunswick Singlesボックス収録のHigh Numbersの唯一のシングル「Zoot suit/I'm the face」の復刻盤だが、「I'm the face」は、てっきりオリジナルmono音源を使用していると思い込んでいた(ブックレットにもそれっぽい記載があるし)。

    けれども、93年に欧州で再発された映画『Quadrophenia』サントラに(ボーナストラックとしての表記はないが)追加収録された同曲の音源こそがオリジナルシングルと同一なのでは?と思えた。
    これと今回の7インチ音源とは別ミックスだ。

    ITF (3)
    *これが93年CD、WhoとHigh numbers曲のみを収録(クリックで拡大)



    ITF (7)
    *音源やマスタリングについてのクレジットは一切無い

    それで、ネットに転がっていないか調べたら、やはりYou tubeにアップされた音源があった。オリジナルシングルの写真を使っているし、レコードから音を拾ってある。
    これを信用すれば、オリジナルシングルだろう。

    You tube画像では、オリジナルと思しきシングル盤はA面が「Zoot suit」、B面が「I'm the face」となっている。
    70年代半ば以降、A面は「I'm the face」と言われていたのだが、近年になり何故かようやくそうでなかったと判明。
    今回のシングルもそのように作られている

    ITF (13)
    *今回の盤

    You tubeにアップされた音源は、mp3に変換する際にどのようなソフトを使ったのかわらないので、コンプが効いたこの音質がレコードそのものなのか、あるいはレコードから取り込んだ後、少し加工されてこうなったのか?……残念ながら知る由がない。

    けれども確かなのは、93年の『Quadrophenia』サントラCDに収録された音源こそがオリジナルシングルと同一のmono mixだということ。間奏のギターソロに独自のリバーブがかかり、同じ部分のミキシングバランスの変化もこれでしか聴けない特徴と言える。

    尺としてはフル演奏とほぼ変わりないにもかかわらずフェードアウトするのは、mono mixを行う際に施したのだろう。

    できれば今回の復刻シングルにも同音源を使用して欲しかった。

    ちなみに「I'm the face」は、74年発表の編集盤ながら名作と名高い『Odds and sods』に収録され、その際には4トラックと思われるマルチトラックのマスターからstereo remixがほどこされた。フェードアウトしないで終わる。

    ITF (10)
    *数年前に出たオリジナル音源使用のremaster CD(日本のみでの発売?)

    その後、94年以降のremix/remasterの際に独特の音質に加工された新たなremix stereoで登場。これがボックスセット『Maximum R&B』や、『Odds and sods』remix/remaster盤に収録。

    ITF (9)
    *『Odds and sods』remix/remaster盤(The Who スペシャルボックス収録盤)


    ところが、その前に前述の、映画『Quadrophenia』サントラCD(1枚もの)が登場し、そこに何故か1曲目として収録されていた!
    本来この曲は、オリジナルサントラ盤には収録されておらず。
    しかも音源はmono。
    僕はすっかりそのことを忘れてしまっていたのだが。


    ちなみに映画『Quadrophenia』サントラCDの日本盤は、2006年に出たThe Who スペシャルボックスにも収録されているが、ここではオリジナルサントラに基づく曲順、収録曲となり、追加で「I'm the face」を収録。
    ただし、残念ながら「I'm the face」は96年のremix/remaster音源だった!

    ITF (4)
    *初の紙ジャケットとして登場したのがボックスセット収録時のこれ

    同じボックスの『Odds and sods』remix/remaster盤にも同一音源が収録されていると言うのに、何たるざまだろう。


    このアルバム、93年以降に欧州同様、日本でも国内盤として単体で発売されていたかどうか?僕は知らない。
    但し、紙ジャケットとしては、数年前のオリジナルマスター使用時に単体登場した記憶がある(現在も売られている?)。
    でも、「I'm the face」が収録されているか、あるいは収録されていても、オリジナルmono mixでの収録なのかは知らない。

    *追記:その後、コメント欄に情報をもらい、2011年に出た国内盤紙ジャケットCDの『Quadrophenia』サントラ盤には「I'm the face」がオリジナルmono mixで収録とのこと。



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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    コメント

    Secret

    2011年発売の「さらば青春の光」の紙ジャケに収録のZoot SuitとI'm The Faceはライナーにモノバージョンとの記載がありました。購入後何度か聴いただけで押入のケース行きでしたがこの記事を読んでいてハッと思い出しました。聴き比べたところ多分93年CDと同じモノバージョンかと思います。今回の7インチバージョンは間奏のギターにまでハーモニカが被さって来るあたりリミックスのステレオバージョンに似てますね 。

    Re: タイトルなし

    磁○×さん、どうも。
    こちらにも情報ありがとうございました。

    ちょうどdr.pepperさんからのコメントもありましたが、2011年発売の紙ジャケットCDではオリジナルmonoだったわけですね。
    それなら価値がありますね。
    そのあたり、ブログ記事に補足情報を追記します。

    > 今回の7インチバージョンは間奏のギターにまでハーモニカが被さって来るあたりリミックスのステレオバージョンに似てますね 。

    はい、実は僕も同じことを考えていました。
    音の傾向も非常に似ているので、その線が濃厚かなと思います。

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    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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