Sentimental Journey

    中学時代にBeatlesのLPを友人たちと手分けして購入し、Beatlesの公式曲はなんとか全曲聴くことができたのだが、ソロアルバムとなるとそうは行かなかった。

    偶然当時ラジオの深夜放送で長期間にわたりソロアルバムの特集があり、小遣いからするとまだまだ高価だったカセットテープを数本エアチェック用に購入。
    とりあえずタイマー録音し、聴いて気に入ったものは残し、気に入らないものは上書きしていくことにした。

    RingoSJ (1)
    *英国盤LP、ジャケット両面コーティングあり

    その際、予想外に気に入ったアルバムの1枚が実はこのRingo Starrの1stソロアルバム『Sentimental Journey』だった。



    このアルバムでのRingo Starrのボーカルをうまいと思ったことはない。
    それにこのアルバムは僕が好きなrockアルバムでもなかった。
    でも何故かわからないが、気に入ってしまったのだ。もしかしたら、アルバムで取り上げている曲のうち数曲はメロディを聴いたことがあった(知っていた)からなのかもしれない。

    このアルバムはご存知のとおり、全曲いわゆるスタンダードナンバーを取り上げた(カバーした)もの。

    今だったらまさにPaul McCartneyあたりが作りそうな気がするアルバムだけれど、自分で曲作りをしなかったRingo Starrは、4人のメンバーの中で一番最初にそれをやった。
    *3/15追記:Ringoも曲を作っていることはファンには周知の事実、でも僕の言いたい意味もわかってもらえるだろう

    RingoSJ (3)
    *建物の扉部分にRingoの白黒写真が合成されている, このジャケットからは映画マジッククリスチャンで見られる英国の景色を思い出す

    アルバムのproducerはGeorge Martinで、演奏はGeorge Martin Orchestraによるもの。昔はてっきり、このdrumsはRingoなのか?などと飛躍した想像をしていたが、そうではないらしい(たぶん)。

    アルバムの特徴としては、全曲、それぞれアレンジャーが異なる点。
    これが功を奏したのだろう、個人的にはどの曲も似たり寄ったりという印象が昔からない。中には好きでない曲も選ばれているが、それはそれ。

    RingoSJ (5)
    *レーベル

    けれども、そのサウンドはゴージャスとは言いづらく、この手のスタンダード曲の録音よりもBeatlesっぽいRockの録音のように僕は思えて仕方が無い。

    伴奏の楽団は2トラックでステレオ録音すれば良いものを、マルチマイク、マルチトラック録音となり、それぞれのトラック間での音の干渉がなくスタジオの空間・奥行き間が感じられない。
    それに如何にも69~70年頃の英国rock録音同様にベースを含む低域がやたらと分厚い。この手の曲の場合にはちょっと録音スタイルが違うのでは?と言う印象。

    そしてLPでは、如何にも当時の英国盤らしく、高域が控えめでやや暗めの音と言って良いかも。

    そうは言っても、このアルバムは何故か悪くないと思っている。

    RingoSJ (4)
    *ジャケット裏面、このRingoの写真も合成のようだ

    そして、Ringo Starrの2枚目はカントリー曲を取り上げたアルバムで、それも当時気に入ってカセットでよく聴いたものだった。

    RingoSJ (2)
    *窓にもたくさんの人の写真が合成されている、誰の写真なのだろう?僕は知らないが、もしかしてオリジナルバージョンを歌った人とか?

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    コメント

    Secret

    No title

    こんにちは。
    私もこのアルバムの曲を初めて聴いたのは74年頃の深夜放送の特集番組でした。
    まだソロ作品まで買う余裕がない時期だったのでカセットに録音して当時はよく聴いてましたが「慕情」が流れたのは覚えています。
    大好きなアルバムでよく聴きましたが、ソロ作品としてはビートルズ・ファンにあまり聴かれていない部類に入るのかもしれませんね。

    Re: No title

    てらださん、こんばんは。
    コメントありがとうございます。

    > 私もこのアルバムの曲を初めて聴いたのは74年頃の深夜放送の特集番組でした。

    そうでしたか。僕はその4~5年遅れだと思います。
    時代的にも年齢的にもラジオ放送は身近で、有用な情報源でしたね。

    > 大好きなアルバムでよく聴きましたが、ソロ作品としてはビートルズ・ファンにあまり聴かれていない部類に入るのかもしれませんね。

    てらださんもそう思ってましたか。
    僕も同感です。

    No title

    こんばんは。窓から見える人たちについては、確か何かの本で「親類の人たち」を合成して入れ込んだ、と聞いたことがあります。本当ならリンゴらしい話です。

    Re: No title

    Makoさん、こんばんは。

    > 窓から見える人たちについては、確か何かの本で「親類の人たち」を合成して入れ込んだ、と聞いたことがあります。

    へー、そういう話があるんですね。
    写真を見る限り、無関係な人ではなさそうな気はします。

    >本当ならリンゴらしい話です。

    すみません、リンゴらしいが僕にはよくわかりません。家族思い?みたいな意味かなと受け止めています。



    No title

    こんばんは。
    説明不足でしたね。
    リンゴらしいというのは、リンゴって、とってもフレンドリーな人物だと思うのです。だから、お世話になった人たちに何かせずにはいられない。感謝の意味を込めて、みなさんをジャケットに登場させます、なんて思ったのかなと。単なる想像ですが。

    ついでと言っては何ですが、私からも感謝の言葉を。
    JDさんのこのサイトのおかげで、あまり深入り(日本盤は普通に持っていますが)していなかったアナログサウンドについて、もう少しのぞいてみようという気になりました。
    差しあたって、モノラルLPボックスも買ってみました。
    どうせならと思い、モノラルカートリッジも(DENNON DL-102)。
    結論から言うと、大正解でした。
    レコードの方は、アナログの難点である内周歪みをクリアしているばかりでなく、全体的な歪みっぽさもなく、感動しました。これならCDよりよいとさえ言えます。高音も低音も、もともとレコードのほうが心地よく感じていましたので。(チリパチノイズはある意味仕方ない。あとはプレス傷さえなければ…)
    というわけで、新しい世界への扉を開く勇気を与えてくださったことに感謝しています。どうもありがとうございました。

    *UKオリジナルも1枚くらい聴いてみれば…という囁 きもどこからか聞こえ始めてきています(笑)

    Re: No title

    Makoさん、こんばんは。
    なるほど、リンゴの人柄からするとその話もありえる(リンゴらしい)のではないかとのことですね。

    僕は正直メンバー4人への興味は今はもうないので、そういう視点で見なくなりました。
    ただ、Beatlesとして残した音楽とサウンドだけは今も追いかけています。

    > あまり深入り(日本盤は普通に持っていますが)していなかったアナログサウンドについて、もう少しのぞいてみようという気になりました。
    > 差しあたって、モノラルLPボックスも買ってみました。
    > どうせならと思い、モノラルカートリッジも(DENNON DL-102)。
    > 結論から言うと、大正解でした。

    それは思い切りましたね。
    結果が良くてほっとしました(笑)。
    一つ言えることは、Mono LP Boxは確実に価値のあるセットだということですね。なので、購入判断は間違いないと思います。

    > というわけで、新しい世界への扉を開く勇気を与えてくださったことに感謝しています。どうもありがとうございました。

    恐縮です。

    > *UKオリジナルも1枚くらい聴いてみれば…という囁きもどこからか聞こえ始めてきています(笑)

    近年、ジャケットと盤のコンディションが良いものは以前よりも高騰していますが、逆に平均的な中古だと、それこそ90年代よりも安価に出回っている気がします。なので、試しに1枚買うのはありだと思いますよ。
    ただし、深みにはまると出られなくなるので気をつけましょう(笑)。

    No title

    こんばんは。
    深入りしないように気を付けます…気を付けたい(笑)。
    ところで、モノラルLPボックスを聴いて、自分的にはこれ以上の音はあるのかな、という気もしています。いわゆる英国オリジナル盤は、それを上回る(もちろん経年ノイズは別として)ものなのですか?
    また、発売当時ではなく、10年後くらいの英国盤はどうなのでしょうか。もしよろしければご指南を!

    Re: No title

    Makoさん、こんばんは。

    > ところで、モノラルLPボックスを聴いて、自分的にはこれ以上の音はあるのかな、という気もしています。いわゆる英国オリジナル盤は、それを上回る(もちろん経年ノイズは別として)ものなのですか?

    それは恐らく答えのない問いのように僕は思っています。
    でも、あのボックスが発売された頃の反応からすると、オリジナルを星5つとした場合にMono LP Boxは星4つくらいの評価をしている人が多数派だったような気がします。

    それに対する僕の考えは、使用しているオーディオ機器/部屋との相性や好きな音との相性かなと。
    僕のオーディオの場合、コンプの強く聴いたオリジナル盤は小音量再生に向き、Mono LP Boxは大きな音で聴くのに向いています。偶然ほぼ同じだと思えたのが『SGT』でした。
    また、現代的なワイドレンジな再生装置だとMono LP Boxの方が向いている気がします。Low-cutしないでプレスされているので低音域は違いますし。

    > また、発売当時ではなく、10年後くらいの英国盤はどうなのでしょうか。もしよろしければご指南を!

    これもまた悩ましいところで、81年だったか?に登場した再発Monoは(全て持っているわけではないので、持ってるタイトルだけでの大まかな印象ですが)オリジナルほどに中音域が太くなく、音は薄め。耳につく高域はオリジナルよりも強めですが、好き嫌いがあるかも。
    ただし、新品で購入したものだけでなく中古で購入したものも音溝が荒れていないために、多くのオリジナル盤よりもフレッシュな音で聴けるというアドバンテージはありました。

    また、Mono LP Boxと違って、60年代当時のレシピを参考にせずにカッティングされたので、こちらがマスターテープ本来の音?と思えるようなタイトルもありました。

    すみません、余計に混乱するかもしれないですね。でも、最初に書いた音傾向は全体的に共通している印象です。
    で、良く聴くか?と問われると、明らかにオリジナル盤のほうを良く聴きます(苦笑)。




    No title

    「1973年プレスの2EMI BOX表記入りのPARLOPHONEシルヴァーブラックラベルのUKステレオ盤です。マトリクスNo.YEX 637-1/638-2」

    これを買うか迷っています。これはオリジナルとは言えないけど、かなりオリジナルに近いのでは。でもよくわかりません。教えてください。

    Re: No title

    Makoさん、こんばんは。

    > 「1973年プレスの2EMI BOX表記入りのPARLOPHONEシルヴァーブラックラベルのUKステレオ盤です。マトリクスNo.YEX 637-1/638-2」

    どのアルバムのことかわかりませんが、マトが-1/-2の組み合わせはSGTでしょうか?あ、637/638だからそうですね。
    1973年と言うとFrenchプレスのような気もしましたが、マトから判断すると英国プレスのようですね(たぶん)。

    ステレオ盤でマト1はたいてい初版と同じスタンパーからプレスされているのでオリジナルに近い音を味わえます。
    もしSGTであれば、B面マト2は新たにカッティングし直されているので、それはそれでオリジナルとは違う音が味わえると僕など思ってしまいます。

    個人的な意見としては、2EMIの70年代のプレスであれば、オリジナルとさほど変わらない音質の範囲だと思います。
    60年代のYPプレスの半値かそれ以下で、盤質の良いものが多いので、狙い目だと思います。

    でもマニアックな話をすれば、60年代の機材は真空管式で70年代はトランジスターだから、マト1は真空管機材で原盤が作られ、マト2はトランジスター機材ということになり、音の厚みや艶っぽさはマト1の方があるかも、となります。
    ただ、それらを実際に音として再生できているかどうかは、あくまで自分の耳と使用機器/部屋/音量によるので何ともいえないです。

    あと、70年代プレスは安価なので、せっかくなら盤質はできるだけ良いものを買うのがよろしいかと思います。








    No title

    JDさん、こんにちは。
    おっしょる通り、SGTの話です。説明不足ですみません。それでも分かってしまうところがすごいです!

    ところで、巷でいうところの「UKオリジナル盤はすばらしい!」という話は、モノラルの話なのでしょうか。それともステレオも?
    また、UKオリジナルを買うとしたら、どのタイトルでもUKオリジナルはすばらしいのでしょうか?

    Re: No title

    Makoさん、こんばんは。

    > ところで、巷でいうところの「UKオリジナル盤はすばらしい!」という話は、モノラルの話なのでしょうか。それともステレオも?

    巷の声としては、PPMからSGTまではMonoそれ以降はStereoに対する意見・感想のような気がします。
    僕はまた別の考えですが、書き出すと長くなるので(苦笑)。

    > また、UKオリジナルを買うとしたら、どのタイトルでもUKオリジナルはすばらしいのでしょうか?

    これについても長くなりすぎるので、近いうちに一つの記事として載せてみたいと思いました。
    また、ご意見を寄せてくれた方もいるので、そういう声を聞くのをメインにするやり方もありかもしれません。

    No title

    昨晩、久しぶりに書き込みさせていただいたのですが、送信のやり方が間違っていましたでしょうか?(非公開になっていましたので・・・。)自分も、これからレコードを聞いてみようとゆう方や、JDさんのような見識を持った方の考え等を読ませていただくと、とても参考になりますし、楽しく読ませていただいております。(モービル盤はBOXの方です。)
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。 日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の誤用がこれほどまでに蔓延していることに落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略

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