Spinout

    『Spinout』は1966年のElvis Presley主演映画の一つ。
    この年も3本の主演映画が製作されている。

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    *フランス盤(再発?)LPと映画DVD、FTDからのCD

    フランスなどの国での映画タイトルは何故か『California Holiday』。
    そのため?日本では『カリフォルニア万才』。




    軽くどういう映画かを記すと、次のとおり。
    Elvisの役柄は独身を謳歌するシンガー兼、時々カーレーサー。
    自分のバンドと共に町から町へ公演旅行しながら自由気ままに人生を謳歌している。
    どこへ行ってもモテモテで、いろいろあって最後はカーレースに参加。
    最後は誰と結婚するか?

    …という如何にも60年代のElvis映画の典型的なスタイル。

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    僕は、Elvis映画を全部見ているわけではない(でも半数以上は観た)。
    僕が観た範囲での感想としては、50年代の映画は、映画としても非常に良くできている。
    けれども60年代の映画については、ある時期から毎度同じような設定、流れになってしまい、Elvisファンであってもワンパターン的に思えて仕方がないものがそれなりにある(あるいは多い)。

    この映画も毎度おきまりのような作品の一つなのだろう。
    僕の評価としてはElvis映画の中でも☆☆(星三つが最高、一つが最低として)。

    けれども、最後のカーレースのシーンはスタジオ収録(ブルーバック)部分以外は(スタントマンを使っていると推測するが)最近の映画の似たようなスピードシーン以上にドキドキさせられる。

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    *LPジャケット(フランス盤はコーティングあり)裏はカーレース関連の写真ばかり、曲名は写真の上に記載

    まぁ、当時のカーレース、カーアクション映画は(僕にとっては)どれもこれもそういうところがあるので、この映画もそのうちの一つなのかもしれないが。

    とは言え、当時の米国文化をうかがい知るには役に立つ映画だとは思う。

    サントラLPには12曲収録され、そのうち9曲が映画用。残る3曲はサントラに対するボーナストラック扱い。それが無ければ曲数が少なすぎて、LPにできなかっただけなのだが。


    サントラ曲については、「どうしてElvisのボーカルのミックスがこんなに大きいのか?、もっと小さくしてバランスを取った方が良いのに」と昔から思っていたが、その後、FTD版のCDを手に入れ、アウトテイク集を聴いて、大元の録音が2トラックステレオで行われていたと初めてわかった。

    spinout (19)
    *FTD CD収録曲(クリックで拡大、New Bonus Tracksがアウトテイク集)

    2トラック録音である以上、録音後にミックスを施すわけでなく、演奏と歌、コーラスのバランスは録音時点で確定していたわけだ。

    LPに収録されたテイクはコンプやEQを通すことでバランスを変えてあるものもあるが、それでも限度がある。

    ちなみに、このアルバム以前も以後も、Elvisの録音は基本的にはスタジオライブ。
    *但し、コーラスやストリングスがオーバーダブされることや、サントラでは例外もあった(つまり、カラオケができていて、それに歌を吹き込む)。

    そのため、前述のアウトテイク集は、歌詞を間違って止まったとか、もっと良いテイクを録ろうとか、そういう理由で没になったもの。
    とは言え、中には「前の方が良かった」と本人が告げているテイクもある。
    そして、テイクを重ねながら演奏のミキシングバランスも調整していっていることがわかる。

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    *FTD盤見開き内側(本当は観音開きだが、右側を閉じた状態)とブックレット

    ボーナストラック3曲のうち1曲はBob Dylan作品を取り上げている。
    これ以前にElvisがDylan作品を取り上げたことがあったかどうか、ちょっと覚えておらず。

    そのDylan作品「Tomorrow is a long time」は非常に良い出来だ。


    最後に全く関係ない話だが、近年のTV CMは、ほとんどが背景と合成して制作したものばかり。
    これを昔のようにブルーバックでやっていたらとても大変なのだが、映像もデジタル化したゆえに合成はとても簡単になった。画質的にもずっと良い。
    セットが不要で、別撮影だから主役をスタジオで撮影でき、都合が良いしコストダウンになる。
    けれども、それにしても、あまりにも多すぎる気がする。


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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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