Live at Kelvin Hallは今後どうなるのか?

    追記:
    コメント欄に情報をいただき、記した内容を更新しようと思ったが、文脈変更が容易でなくそのままとしている。
    そのため、コメント欄まで読んでいただきたい。
    foolishprideさん、ありがとうございました。


    先日紹介したKinksの新たなアンソロジーとなる『the anthology 1964-1971』にせよ、過去に出た90年代前半までのアンソロジーとなる『Picture book』にせよ、彼らの60年代唯一のライブアルバム『Live at Kelvin Hall』からの音源は一切収録されなかった。

    KinksAn2015F (2)

    それに、販売権がSONYに移る前に進められたPye時代のアルバムのDeluxe edtion版からも『Live at Kelvin Hall』は、締め出された形となっている。

    結局、90年代後半に出たmono/stereoが1枚のCDに収まった再発盤を最後に『Live at Kelvin Hall』は再発されていない。



    過去にこのアルバムの各国盤を数回に分けて取り上げた。
    その際、どこかで記したと思うが、monoとstereoそれぞれで後からダビングしたギターや歌が異なる。
    *当時のライブ盤は録音状態が良くなくて、後からオーバーダブを施すのは当たり前だった(現在のライブ盤でも、それなりに行われているようだ)

    僕の推測では、マルチトラックからmonoミックスとstereoミックスを制作するに当たり、当時の習わしで、最終のミックスダウンをスタジオでの生演奏をミックスしながら行ったと思われる。

    それゆえ、それら2種類のマスターテープ以外に元のマルチトラックテープなど今後使うことはありえないと判断され残っていないのではなかろうか。

    それであれば、アルバムを再発するとしても90年代版と同じ内容以外にはならず、新音源が存在しない以上Deluxe edtion版にできないわけだ。ただ、再度音質の向上を図るのみ。

    あるいは、BBC音源がCD Boxセットで登場したように、『Live at the Kelvin Hall』として発表されている以外の音源がごっそりと見つかっているのであれば、DE版どころかBox setとしての発売もあるのだろうが。

    『Picture book』、各種DE盤、そして『the anthology 1964-1971』の収録曲を見る限り、67年のスタジオ録音に関してはマルチトラックマスターが現存していたものもあり、それらは新たなremix版として、当時のオリジナルマスター音源よりも高音質な形で登場している。

    同じように、67年に録音された『Live at the Kelvin Hall』に関しても、別のコンサート会場で録音されたlive音源が、未だ陽の目を見ずに眠っていることを期待しているのだが。
    Rolling Stonesの60年代中期の英国公演は近年、映像版とセットで箱物で登場したわけだし。


    さて、話は変わって『Live at Kelvin Hall』の再発LPについて。

    英国の再発stereo盤は、70年代後半?の盤からB面のマスターが何かの間違いでmonoマスターに入れ替わってしまっている。

    LAKH2015Feb (2)
    *このレーベルの盤がそれ。いつ頃のプレスかわからない。もしかすると80年代?

    LAKH2015Feb (5)
    *ジャケット裏面(クリックで拡大)

    レーベルデザインが変わっても、同じようにA面stereo、B面monoでプレスされた盤が後に登場していたことからすると、stereoテープ収納箱の中に入れ替わったmonoマスターテープが保管されていたのか、あるいは、stereoのテープ(B面)が紛失していたのか、どちらかだと思われる。

    LAKH2015Feb (7)
    *80年代後半のPRT再発盤、これもB面がMonoになっている

    LAKH2015Feb (10)
    *ジャケット裏面(クリックで拡大)

    おかげで?80年代のドイツ再発盤では、60年代にはstereo盤しか出ていなかったにも関わらずmono盤で再発されている。

    LAKH2015Feb (14)
    *ジャケット裏面にRE-RELEASEとスタンプデザインのはいった頃のLP
    LAKH2015Feb (12)
    *スタンプデザインは左下(反射で見えづらい)
    LAKH2015Feb (16)
    *レーベルにMonoと記載あり

    その後、90年代のCDでmono/stereoが1枚のCDに収まったのは、テープが見つかったか、あるいは別のテープを調達したか(外国へ送ったコピーテープあるいはメンバーが所持していたコピーテープなど)。

    2000年に英国Castle/Sanctuaryから再発されたLPは以前紹介したようにレーベルはstereoだが音源はmonoだった(苦笑)。

    ところが、その数年後にイタリアでプレスされたEarmark再発盤には何と久しぶりに両面stereo音源が使用された。

    LAKH2015Feb (20)
    *180g重量盤

    LAKH2015Feb (27)
    *専用の内袋付き

    僕の知る範囲では、このLPが『Live at Kelvin Hall』の一番新しいプレスだ。
    既にこれの発売から10年以上が経過した。

    LAKH2015Feb (23)
    *内袋には録音場所や日付(ちょっと怪しいが)、ライナーノーツも

    LAKH2015Feb (22)
    *裏面のデザインは少し変わった

    と、いろいろと記したが、このアルバムは音質劣悪盤の最有力候補でもあり、誰も僕のようには関心を抱いていないのかもね。

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    No title

    キンクスのリイシューを監修しているアンドルー・サルドヴァルは、数年前に「Live at Kelvin Hall」のステレオ・リミックスを済ませているという話です。
    今後もデラックス・エディションが出るのか、ということも含めてユニヴァーサル次第、ということになりそうですね。

    Re: No title

    foolishprideさん、こんばんは。
    いつも情報ありがとうございます。

    > キンクスのリイシューを監修しているアンドルー・サルドヴァルは、数年前に「Live at Kelvin Hall」のステレオ・リミックスを済ませているという話です。

    そうですか!そんな状態だったのですか。
    そいつは非常に楽しみですね。
    3トラックか4トラックのマルチトラックマスターが現存していたわけですね。

    > 今後もデラックス・エディションが出るのか、ということも含めてユニヴァーサル次第、ということになりそうですね。

    出るとすれば、CD1枚目はオリジナルのmono/stereo、2枚目がremixでしょうか。
    でも、このアルバムを好きな人って、筋金入りのKinksファンか僕のようなlive音源好きのどちかで、少数派ですよね。DE版が出る可能性は高くないような……。


    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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