My generation / Studio albums LP Box収録盤など

    数年前に出たStudio albums LP Box収録の『My generation』は、過去に、音質についての印象をコメント修正して当初の印象よりも引き下げた記憶がある。

    その後、少なくとも1年は聴いていなかったと思うが、現在のオーディオセットで聴くと、最初に「非常に良い」と思えた程度の音質を確保しているように思えた。それはアナログ再生音そのものがグレードアップしたからなのかもしれないが。

    mygeneration2B (1)
    *昔紹介したDE版の2枚組LPに似た色味のジャケット写真



    この盤から聴こえる音もやはりデジタル音源をマスターに使用していることがはっきりとわかる。何か高域成分に特有の響きというか独自の音色が乗っているように思えてしまう。

    それでも、1曲目の「Out in the street」から、アナログ盤ではClassic records盤以外では聴けない豊かな低音域や伸びた高域、そして、まるでオリジナル盤よりもマスターの世代が若いのではないか?と思えるほどにはっきりくっきりとした音像が再生される(それなりに大きめの音量で聴く前提で)。

    人によっては(と言うか、おそらくほとんどの人は)CDやSACDで聴ける音に近いと思うだろう。少なくとも英国オリジナル盤と比較して、「オリジナル盤の方がマスターテープに近い音だ」とは言わないように思う。

    mygeneration2B (3)
    *裏面にはバーコードも

    このレコードの良さはそれ以外にもある。音溝が荒れていないので、盤質に起因する歪みがない。プレス品質は高いとは言えないし帯電しやすいが、それでも英国オリジナル盤で音溝の荒れていない盤の価格と比べれば(もし単品販売されていたなら)桁違いだろう。

    そして、決定的に過去のLPと違う点、それはA面最後に収録された「My generation」の音質が非常に良いこと。
    手前の曲「Much too much」が終わった後、聴こえてくるのは小さな音量のイントロのはず……どころか、最内周に刻まれた「My generation」はイントロからして前曲の音量を上回り、しかもそれまでの収録曲より音質劣化を感じないだけでなく、逆に音質が向上したのでは?と思えてしまうくらいに、良い音質で収録してある。

    これって、明らかに「My generation」だけはLP用のマスターを使っていないだろう(笑)。デジタル音源をマスターにしたからこそできるカッティングと言わざるを得ない。

    今頃になってだけれど、ここから逆に考えると、噂では「My generation」のみシングル用のマスターを使ってカッティングされたと言われていたClassic records盤は、実のところオリジナルのLP用マスターのままなのかも?と思えなくもない。

    但し、音量レベルはオリジナル盤と違って補正され「Much too much」から違和感なくつながる。当然、低域も高域も本来のマスターに(たぶん)近いような、豊かな音質で収録されている。

    Mygeneration2 (4)
    *Classic records盤は以前にも記したが、まるでリプロ盤のようなジャケット、レーベル(苦笑)

    けれども、Studio albums盤のほうが、「My generation」については、1ランク音が良いマスターを使っているのでは?と思えてしまう。
    Classic records盤は、音の歪っぽさ加減から「これってやはりシングルマスターからのコピーテープなのでは?」と思えなくもないからだ。となると、それはオリジナルLP用のマスターということになる。僕自身は、実情は知らないが。

    もしマスタリングやカッティングを行ったとされるBurnie Groundmanが、「My generation」についてはシングル用の最も世代の若いテープを(LP用マスターに貼り付けてあったテープを切り離し、新たに貼り付けて)使った、と語っていたならばそうなのだろうとは思うが・・・それも僕は知らない。

    それよりも、これまで聴いていたVirgin盤や英国オリジナル盤と違って、A面最後の「My generation」の音質がそれほどひどくない(どころか、良い音で収録されているし、音量も大きい)ことから、これはシングル用のマスターを使ったのでは?という憶測を呼んだのではなかろうか?と、思えてしまう。刻まれた音だけで判断したならば。

    Mygeneration2 (7)
    *裏面もリプロ盤っぽい、以前見分け方を記した記憶があるのだが・・・何よりも、200gや150g?などのシール(右端に見えるのは200gシール)が貼ってあれば間違いないとは思う

    ところで、このClassic records盤、低音域の表現力(この場合は再現性?)がものすごく高く、ベースのうねり具合やドラムとのコンビネーションなどが本当に豊かな低音域とともにしっかりと再現されるし、Studio albums盤では軽く(あるいは薄く)感じられる中音域が密度濃く刻まれている。
    この音質で聴けるのは、現時点ではこのLPのみだろう。

    ただ、高域がちょっと強めで、不思議なことにその点はデジタルマスターを使ったアナログ盤っぽい音に似ている(苦笑)。そして、サ行の音が耳についてしまう。それと、「My generation」の音質は歪っぽい。

    よって、このLPを良い音で再生するにはそれなりに苦労する点もある。
    でも、過去に発売された同タイトルの中では最高音質盤だと僕は捉えている(あと2枚選べば、Studio albums盤と英国オリジナル盤)。


    さて最後に、僕が今一番気になっていること、それは3月末に発売される再発『My generation』は、もしかするとStudio albums盤と全く同一盤が発売されやしないだろうか?ということ。これが一番危惧していることだ。

    実際、四重人格、Tommyのボックスセットに合わせて再発された両LP(のEUプレス)はStudio albums盤と完全に同一盤だった。
    もし知っていたなら決して購入していなかったのだが……おかげで合わせて7千円以上を無駄に使ってしまったわけだから。


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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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