Something else by the Kinks 再発LP

    ようやく昨年に注文していた『Something by the Kinks』の再発盤が届いた。
    当初年末着の予定が入荷遅れとのことで2週間待たされた。

    SE20150112 (2)
    *シュリンクをつけたままの状態

    その間に、正月の間に在庫ありだった1stが届いていたので、今回の簡素なジャケットや重量盤ではないことは既に知っていた。
    音質的にはDeluxe edition並みだということも。



    簡素な作りのジャケット・レコードにもかかわらず、3000円以上の値段がついているのは、円安のせいだろうか?どう考えても新品で2500円前後が適切な価格だろう。

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    *ジャケット裏面

    今回の再発盤の特徴としては、音源はMono、大元の音源にdigital masterを使用(最新のremasteringと思われる)、曲間がCD並みの短さ、レコード内周部分での音質劣化と歪みを避けるためにできる限り外周にカッティングされている点、そして重量盤でないため反りやすい点。

    僕のところに届いたLPは反っていて、凸面はスタビライザーを載せればよいが、凹面は外周がターンテーブルから浮いてしまうという残念な盤だった。
    もし店頭在庫を手にとって確認できるのであれば、シュリンクがかかっていてもいろいろな角度から眺めてそりがないか判断した方が良いだろう。
    ちなみに正月に届いた1stは反っておらず。

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    *レーベルはこの通り、写真からでは反りは判断つかず

    先ほど簡素なジャケットと記したが、コーティングも折り返しもないだけでなく、画像品質も(元の版が良くないのだろう)低い。

    以下比較したのは、英国オリジナル盤、英国Castle盤(2000年発売)、そして今回の2014再発(本来は12月ごろに発売されたので)。

    SE20150112 (29)
    *左から、オリジナル、Castles、2014、2014は写真画像が完全につぶれている


    例のごとく、手持ちのMono盤と音質を比較したが、英国オリジナル盤の音質から説明が必要と思われた。

    英国オリジナル盤は低音域があまり記録されておらず、さらにやや硬質な音質。

    SomeEle20150112 (4)

    音の立ち上がりが速く、鮮度高く聴こえるが、音質的には2000年以降に発売された3種類のmono盤のほうがずっとマスターテープに近い音だと思われる(オリジナル盤の方が世代が進んだ音に聴こえる、ひどく言えばコピーマスターっぽいような……)。


    次に英国Castle盤(2000年発売)、180g重量盤。

    SE20150112 (15)

    これはその後の2種類よりも英国オリジナルに近い音をしている。つまり低音域が他の2枚ほどには記録されていない。けれどもオリジナルとの比較では明らかにましになり、それだけでなくより自然な音に近づいていて、こちらのほうがマスターテープが若いのでは?と思えてしまう(実際には同一マスターだと思っているが)。
    カッティングレベルが高く、1曲1曲ゆとりを持ってカッティングされているため、最後の曲はかなりレコード内周部分にカッティングされている。
    そのため、両面ともに6曲目はやや歪っぽい音質になってしまっている。

    SE20150112 (39)
    *見ておわかりのように、かなり内側まで音溝あり

    SE20150112 (17)
    *ジャケット裏面


    次は以前紹介したDeluxe edition盤。
    写真等は過去記事参照のこと。この時点でジャケット画質は劣化している。
    こちらはCastle盤よりも低音域がさらに改善?されているし、全体の音のバランスが非常に良く、rockには不似合いな表現かもしれないが、品位が高い音を聴かせる。
    低音域の改善によって、例えばB-1やB-2にあるドラムのソロあるいはロール部分、オリジナル盤とは音質が全く違っている。オリジナル盤は低域のない硬いドラムの音で、それゆえタイトな音だった。けれども低音域が記録されたので、太くて厚みのある音になっている。本来の音はこちらが近いのではなかろうかと推測している。


    そして最後が2014再発盤。
    こちらは、Deluxe edition盤に近い音質だけれど、低音域は締まりがありながら深く沈み(と言っても当時の録音なので軽いが)、エレキギターの音がより目立つような、rock bandっぽい音を狙ってマスタリングしたかのように聴こえた。

    SE20150112 (34)
    *こちらはジャケット表面の比較

    音質的には今回の再発盤か入手しづらいDeluxe edition盤が良いと思う。
    特に、使用しているオーディオのサウンドが現代的なワイドレンジな機器であればなおさらだ。
    あるいは、Castle盤も十分に選択肢に入れても問題ない音質だと思う。
    オリジナル盤は、音質に期待しなければ、マニアとしては持っておきたいところ。


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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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