再発『青盤』

    数日前に再発の『青盤』も届いた。

    音質的には再発『赤盤』と同じ傾向だ。blue (3)




    英国オリジナル青盤との比較で、(赤盤のコメントをそのままコピペするが 笑)今回のLPのほうが高域も低域も、よりマスターテープに入っていた音を引き出しているのでは?と思える。
    さすがに1世代違う音とは言えないけれど、少なくとも同じ世代のテープから、より多くの情報量を引き出したという印象を受けた。

    特に低音域に関しては、今回のプレスは分厚く量感がある。
    僕の推測だが、それは従来のプレスでは、当時の慣わしからlow cutしてプレスされていた帯域なのではなかろうかと思えた。意図的(EQ操作的)なブースト感を感じなかったからだ。

    アナログ盤の低域は、プレーヤーの性能が今ほどでなかった時代には、針飛びの原因になるため、抑え目にされることが普通だった。

    再発『赤盤』では、より分厚くなった低音域によって、より現代的な音質になったように受け止めることができた。
    しかし、再発『青盤』に関して言えば、Side-4だけは僕はそのように受け止めることができずじまいだ。その理由は、アルバム『Abbey road』収録曲の過多な低音域にある。

    前にも書いたと思うが、『Abbey road』のLPの音質は、録音レベルオーバーに近い低音域による飽和状態の音質で、今聴くと少しつらい。音に余裕がなさ過ぎる。

    英国オリジナルのマスターから倍速でコピーされたテープを元にした日本制作のプロユースシリーズLPの音質は、特に低音域に関してはとうとう飽和してしまったように聴こえてしまっていた。

    そして、今回のSide-4に収録された曲のうち「Here comes the sun」「Something」は、同様に音が割れかけのように聴こえてしまう。オリジナル盤以上に分厚くなった低音域のせいで。
    特に気になったのがこの2曲だった。

    オリジナル英国盤の青盤も引っ張り出して聴き比べたが、再発『青盤』のほうがカッティングレベルが高く、これも音の飽和を感じさせる原因になっている。

    それ以外では、同じくSide-4の最後に収録された「The long and winding road」は元々の音質が悪いなぁと思えたりもしたものの、Side-1~Side-3まで音質的には十分に満足だ。

    なお、オリジナル英国『青盤』も良い音質であることに間違いない。
    ただ、仮にオリジナル盤を持っていなくても、今回の再発盤を買ってしまえば、わざわざオリジナル盤を探さずとも良い気がする。

    2009 remaster音源によるStereo LPにストレスを感じていた僕のような人間にとっては、今回の再発『赤盤』『青盤』は(青盤Side-4を除き)本当に満足できるLPだ。


    最後に補足として、前回の再発『赤盤』で記した、マスターの劣化を感じる(音が不安定に聴こえる)部分だが、英国オリジナルの『赤盤』を聴いても同様に感じてしまった。特に「Can't buy me love」「A hard days night」の左チャンネル。
    なので、あれは元からだったわけだ。訂正しておく。

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    ジャンル : 音楽

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    No title

    今回も参考にさせてもらって購入しました。
    Side4ですが良かったです。
    低音は確かに量感がありますが、拙宅のスピーカーは
    B&Wのブックシェルフ型ですのであまり気になりません。
    それに、声が引っ込んでなく、高音も良く出てましたので、私の好みの音です。
    ジョージマーチンのリマスターUK盤も国内70年代盤より
    低音が増す傾向ですが、声が小さく感じられ、
    しかも音がドライなので、どうも好きになれません。
    赤盤、青盤は今回、初めてでしたが、大変気持ち良く
    聞けてますので、ありがとうございました。

    ジョンのSACDは、ジョンの魂、ユートピア宣言、ロックンロールを注文しました。
    売れているようで、到着まで時間がかかりそうです。
    イマジンのLPは70年代国内盤と MOBILE FIDELITY盤を持っています。
    MOBILE FIDELITYはうちのシステムではスカスカな音がして1度聞いたきりです。
    で、イマジンのSACDの購入は検討中です。

    Re: No title

    kirinさん、こんばんは。

    > 今回も参考にさせてもらって購入しました。

    お役に立てて何よりです。

    > Side4ですが良かったです。
    > 低音は確かに量感がありますが、拙宅のスピーカーは
    > B&Wのブックシェルフ型ですのであまり気になりません。

    そうですか、それは良いですね。
    僕のところでは、ちょっと厳しい感じに聴こえます。

    > それに、声が引っ込んでなく、高音も良く出てましたので、私の好みの音です。
    > ジョージマーチンのリマスターUK盤も国内70年代盤より
    > 低音が増す傾向ですが、声が小さく感じられ、
    > しかも音がドライなので、どうも好きになれません。
    > 赤盤、青盤は今回、初めてでしたが、大変気持ち良く
    > 聞けてますので、ありがとうございました。

    今回の再発は当時のアナログマスターを使っているので、音の傾向が違いますね。
    それにしても、やはり赤盤の音は非常に良いと再認識しています。

    > イマジンのLPは70年代国内盤と MOBILE FIDELITY盤を持っています。
    > MOBILE FIDELITYはうちのシステムではスカスカな音がして1度聞いたきりです。
    > で、イマジンのSACDの購入は検討中です。

    Mo-Fi盤のイマジンは、80年代盤と21世紀になってからのremix remaster盤の2種類がありましたね。
    僕は後者しか持っていませんが、1度聴いたきりです。
    イマジンに関してはオリジナルmixの方が好きですね。
    70年代の英国盤もUS盤もスカスカな印象はないですよ。


    青盤も聴き終えました。
    抜群ですね。
    モノラルを含めた今回のアナログプレスは、オリジナルと違って、間違いなくRIAAで、カッティングされているので、フォノイコライザーに対する不安が無く、ビンテージサウンドが再現されたと思っています。正直に、オリジナルのEQが何なのか、私はわかりません。そうすると70年以降のプレスでないとRIAAである可能性が低いですから、今回のレコードのサウンドは、ある意味やっとBEATLESサウンドが聴けた気がします。ゴールドパーラフォンが、高額ですが、本当の音は?誰か答えて欲しいです。

    Re: タイトルなし

    業務関係さん、こんばんは。
    コメントありがとうございます。

    > 青盤も聴き終えました。抜群ですね。

    同感です。

    > モノラルを含めた今回のアナログプレスは、オリジナルと違って、間違いなくRIAAで、カッティングされているので、フォノイコライザーに対する不安が無く、ビンテージサウンドが再現されたと思っています。

    ここで言うオリジナルとは、60年代のアルバムのことですね。
    赤盤青盤は73年の登場なので、その時点でRIAAカッティングで間違いないでしょう。

    >正直に、オリジナルのEQが何なのか、私はわかりません。
    そうすると70年以降のプレスでないとRIAAである可能性が低いですから、今回のレコードのサウンドは、ある意味やっとBEATLESサウンドが聴けた気がします。

    確かに、そのとおりですね。
    ただ、オリジナルの初期タイトルはカッティングの際に強めのコンプをかけていたので、その点でMono Box用のプレスとは音質が違うなぁと思っています。

    >ゴールドパーラフォンが、高額ですが、本当の音は?誰か答えて欲しいです。

    確かに、一体何カーブが正しいのでしょうね?
    ただ僕自身は、もうBeatlesのアルバムはRIAAでしか聴いていません。
    一番聴きなれた音ですね。


    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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