Beatles in Mono/ Help! A面

    *11/17追記:以下の内容のうち、部分的に修正コメントあるいは補足を先ほどアップした記事「Help! 各国モノラル盤 A面 その2+α」にて記した。



    『Beatles For sale』の音に慣れた耳からすると、次のアルバム『Help!』のMono盤のA面の音質もそれほどひどいとは思わなくなった(苦笑)。

    Mono LP Box発売前に英国オリジナルや再発のMonoと国内赤盤Monoとを比較していたわけだが、2014 Monoはどんな音を聴かせるのか?

    help20141113.jpg
    *新品の真っ白いジャケット



    先日の比較で次のように記した。
    「まず英国盤同士(オリジナルと80年代再発Mono)で音質を比較すると、僕の現オーディオでは、英国オリジナルは中低域の音が分厚く、高域は控えめだ。現在の耳ではバランスが中低域に偏っているように思える。それが81年盤だと随分違って、中音域にそれほど厚みがなく、高域はしっかりと出ている。そのため、僕個人の感覚では81年盤の方が全体的にバランスの良い音をしているように思える。」

    ところが、少し前にあれほどに『Beatles For sale』Monoばかり聴いたせいなのか?A面のみをオリジナル盤、2014 Mono、80年代Monoの順番で聴き比べていくと、80年代Monoの音が薄っぺらく聴こえてしまう事態となってしまった。なんとも、こういった印象は、どんな音質のものを普段良く聴いているかに影響されてしまうようだ。

    help20141113 (8)
    *80年代再発(右)と2014(左)

    それら3種類を比較して、大まかに音の傾向を記すと次のようになる。

    英国オリジナル盤は、中低域の音が分厚く高域は控えめ、全体的にクリアでない音質でやや歪みっぽさを感じ、それは内周部に近づくほどひどくなる。

    2014 Monoは、A-1からA-7まで、音の傾向はほぼオリジナル盤と同じ。但し、全体を通じてオリジナル盤よりも音はクリアで歪っぽさがない。低域・高域は、オリジナルよりもより明瞭となり、低音域はやや厚みもありながら音の分離は改善。音の質感はオリジナルと同レベルかそれ以上。カッティングレベルは低いのでボリュームを上げる必要はある。

    80年代再発Monoは、オリジナルよりも高域が出ているが中低域が薄い。結果的にやや平べったい音に聴こえる。オリジナル盤ほどではないが2014 Monoと比較するとやや歪みっぽい音。

    と言うことで、3種類を比較すると今回もオリジナル盤よりも2014 Monoの方が音質的には好ましいと僕は思った。
    但し、A-3はマスターの劣化を感じさせる音質で、音がやや不安定な印象を受けた。

    help20141113 (6)
    *同じく、ジャケット裏面の比較

    今回ようやくわかったが、A面は最初の3曲に関しては4曲目以降よりも音質が1ランクほど劣る。理由はわからないのだが、4曲目で音質は明らかに改善する。但し、A-6はボーカル&コーラスがちょっとくぐもった(あるいは曇った)音になり、音が悪くなった印象を受ける。けれども、歌を除けばそのような質感を感じないので、マルチトラックの歌のトラックのみに何かおかしなEQあるいはハイカット的なフィルターをかけて最終のミックスが施された?とか、何らかのミスによるものとしか思えない。
    ステレオ盤を比較用に聴けば何か気が付くかも。

    A-7はシングル盤のほうがよりソリッドな音質だけれど、LPでもそこそこの音質だと思える。残念なことにオリジナル盤も80年代再発盤も歪っぽい。

    A面で最も高音質に録音されているのはA-5の「Another girl」。次にA-4「I need you」とA-7。

    上記の傾向はオリジナル盤、2014 monoに共通。
    80年代再発Monoでもほぼ同じなのだが、A-3については、少しましな印象を受ける。つまり、A-4からでなくA-3から音質改善するような印象。それは、中低域が弱く高域が強いことによりA-3がましな音に聴こえたせいなのだろうとは思う。

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    *英国オリジナルは前回の比較でも聴いた盤と同一。このタイトルは他にも数枚持っているが、手元にあったのがこれだったので。

    さらに国内再発Monoも今回の比較に加えると、こちらは80年代英国再発盤から中低域のみ改善した太く、あるいは分厚くしたような音傾向で、2014 monoよりも全体的に音が歪っぽいし、2014 monoの方が最低でも1世代は若返った音。

    個人的には、2014 Monoを買えば、コレクターでない限りわざわざ国内Mono赤盤を買う必要はないと思った。



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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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