The best of the Damned

    BeatlesのMono LP Boxと同時期に届いた2枚組LPが、Damnedの編集盤『The Chiswick Singles And Another Thing』だった。けれども、聴くのを後回しにしていてこの間ようやく聴いた。

    それを紹介するには、まず先に1981年に発売された『The best of the Damned』から紹介しなければいけないと思えた。

    と言うのも2011年に英国で発売された『The Chiswick Singles And Another Thing』は、『The best of the Damned』のCD再発ができなくなり、その代わりに発売されたとの話だから。

    これが『The best of the Damned』(DAM1)英国オリジナル盤。

    bestdamned (1)
    *ジャケットはニス仕上げ、内袋は両面写真あり



    このアルバムは、初期のStiff~Chiswick時代までのシングルを収録した編集盤で、それは1976年~1980年までの期間にあたる。うち1曲はメンバーのソロプロジェクト(カバー曲)。

    Stiffからの2曲、「New rose」「Neat neat neat」はまさに初期Damnedの代表曲だし、解散後の再結成Damnedの最初のシングル「Love song」も同様だろう。

    bestdamned (4)
    *ジャケット裏&内袋反対面

    僕はこのアルバムに収録されたシングルの中でも、メロディや演奏、アレンジのクオリティが完全にpunkの範疇を抜け出してからの曲がとても好きだった。
    それは「History of the world」「Rabid(over you)」「Wait for the blackout」「There ain’t no Sanity Clause」など。

    これらの曲はオリジナルpunkムーブメントが消えてnew waveと呼ばれるようになった頃の曲だけれど、いかにもDamnedらしい変身のとげかたが格好良く、当時の英国rock勢が発表した曲の中でもかなり格好良い部類ではなかろうかと思う。


    今回久しぶり(と言っても前回から2~3年ぶり?)に聴いたが、その音質にいろいろと驚かされた。

    僕はこのLPを3種類持っているのだが、どれを聴いても今まで聴いたことのない音が聴こえるではないか!
    その理由は、再生環境&グレードの変化・向上によるものだ。

    僕が覚えているこのLPの音質は最も良く聴いていた頃の音、つまり80年代に聴いていた頃の音なので、当時のチープなオーディオ装置による音だった。
    今聴くと、想像以上に良い音で録音されているのがわかるし、年代が進むにつれ音数が多くなっていくのもわかる。

    そして、英国初版では、中低音域、特に低域がここまで刻まれていたのか!と驚かずにはいられない。

    と言うのも、英国再発盤や国内SMS盤では音傾向が変わっており、初版のような低音域は刻まれておらず。その代わりにこれら2枚は高域が目立っていて、ぱっと聴いた感じの印象としては初版よりも音質が良いのでは?と思えてしまう。

    けれども、初版の中低音域を軸に据えたマスタリング/カッティングによる音質は、オーディオ装置さえナローレンジでなければ、中音域を中心としながら高~低までレンジが広いだけでなく、後発の2枚よりも立体的な音像を味わうことができる。
    但し、低音域が出ない小型スピーカーではこのLPの低域は再現できないと思われる。
    なお、初版の内周部分には手彫りでporky prime cutと刻まれている。

    bestdamned (5)
    *こちらは英国再発盤 レーベルのグループ名の色が変更、またジャケット裏右下にAce recordと大きく記載された


    とは言え、英国再発盤も音が劣化した印象はまだ受けない。そのあたり、今年アナログで発売された『The Chiswick Singles And Another Thing』では気になる部分がある。

    それと、SMSから85年に発売された国内盤だが、契約の関係で収録曲が英国盤とは異なっている。Stiff時代の「New rose」はオリジナル音源でなく、80年のlive音源に差し替えられ、「Neat neat neat」は収録されず。代わりに英国盤に収録されていない「White rabbit」を収録。

    bestdamned (8)
    *クリックで拡大、ジャケット裏は曲に合わせて修正済み、ライナーの曲目部分にオリジナルジャケットの曲目表示コピーがあり、そこは修正前のまま





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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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