Jersey Boys サントラ
先日、ネットから拾ったジャケット写真だけ紹介した「Jersey Boys」サントラCDは数日前に届き、以降よく聴いている。

映画を観たおかげで、どのシーンにどの曲が使われていたか、少なくとも、4seasonsのオリジナル版でなく、映画用に録音されたものがどのシーンで使われていたかは今でも覚えているし、クレジットで流れたオリジナル版についてもしかり。
2曲目に配置された「December,1963」を聴いて、驚くほどに音が良くなっていると思い、最初はマルチトラックに遡ってremixしたのか?と思ってしまったが、手持ちのLPやCDと比較し、オリジナルmixのままだとわかった。
この音を聴くと、先日紹介した米国オリジナルLP『Who loves you』では太刀打ちできないなぁと思えた。
1:08頃に登場する低音域(チューニングのゆるいバスタム?)がこれまでよりもしっかりと形が見えるように再生(再現)され、LPで同じ部分を聴くと、もっとぼやけた風にしか再生されない。
「Who loves you」も同じくなのだが、こちらはイントロのエフェクトのかかったハイハットのせいか、「December,1963」ほどの驚きはなかった。

*CDジャケット内側より、収録曲
既存曲のremaster効果による音質向上以上に興味深く聴いているのが、映画用に録音された新たな録音による4seasonsカバー(?)楽曲群。
*ただし、その一部は4seasonsオリジナル版を使いながら編集によって、新たな録音とつないでいる。
それらカバーのオリジナルは60年代に録音され、録音デッキのトラック数が4(あるいは3かも?)~8トラックあたりまでがほとんどを占めている。そのため、音数が少ない曲も多く、にもかかわらず、今聴いてもスカスカ感はない。
*低音域が薄く感じるのは別な話だ。
逆に今の録音機材で当時のような録音をしようとすると、どうしても音がスカスカに聞こえてしまう場合が多く、そのあたり、どのように録音してあるのかが非常に興味を惹いた。
聴いた感じ、やはり一見シンプルだけれど、それなりに音数を多くして音作りをしてあるように思える。「Big girls don't cry」など、良い例だ。
やはり、ベースの録音は当時とは全然別物で、それだけで音のたたずまいが違ってくる。
「Big girls don't cry」の場合、Drumsはステレオだし、ギターはリズム用とリフ用(pianoとユニゾン?)、pianoもステレオに振りわけし(伴奏は右寄り)、基本的にはリードヴォーカル、drums、bassが中央にまとまり、オリジナル版の4トラックらしきステレオmix(演奏は片チャンネルのみ!)とは全然印象が異なるmixだと言える。
エレキギターも音に厚みを出すためか、ディストーションがかかっている。
それでも、ボーカルの音量を同じぐらいにして比較すると、オリジナル版が古臭いミックスである点は除くと、音像が少し遠い気がするが(演奏を一つのチャンネルにまとめたため)、よくまぁ歌・コーラスだけでこれほど厚みを伴った音を作ってあることかと思えてしまう。
僕の経験では、1つのトラックに一つの楽器しか割りあてずに録音するよりも、ミキシングの自由度は下がるが、多くの楽器を1つのトラックに収めた録音のほうが音に厚みが出る。
それは一発録りの際に、楽器類を一つのトラックに録音してしまうことであったり、逆に、全てのトラックにメイン以外の楽器の音も混ざるように録音する方法もある。

話を戻すと、サントラ盤は、4seasonsの楽曲が今録音されていたなら、こんな音になっていたのかなと思いながら聴いているわけで、それが結構楽しい。
今回のサントラ用の録音がpops/rockの優秀録音に値するか?と問われれば、そうでない気もするが、マスタリングは非常に良いと思う。
一つ残念なのは、映画に登場し、サントラにも収録されているthe Angelsの全米No.1ヒットの「My boyfriend’s back」だけは、あまり良いアレンジでないように思えている。
なんと言うか、僕の苦手な、いかにも60年代っぽく当時の音を狙って制作しました…風になっている。
あの印象的なトランペットも入っていないし。
これについては、オリジナルのほうが数倍素晴らしい。

映画を観たおかげで、どのシーンにどの曲が使われていたか、少なくとも、4seasonsのオリジナル版でなく、映画用に録音されたものがどのシーンで使われていたかは今でも覚えているし、クレジットで流れたオリジナル版についてもしかり。
2曲目に配置された「December,1963」を聴いて、驚くほどに音が良くなっていると思い、最初はマルチトラックに遡ってremixしたのか?と思ってしまったが、手持ちのLPやCDと比較し、オリジナルmixのままだとわかった。
この音を聴くと、先日紹介した米国オリジナルLP『Who loves you』では太刀打ちできないなぁと思えた。
1:08頃に登場する低音域(チューニングのゆるいバスタム?)がこれまでよりもしっかりと形が見えるように再生(再現)され、LPで同じ部分を聴くと、もっとぼやけた風にしか再生されない。
「Who loves you」も同じくなのだが、こちらはイントロのエフェクトのかかったハイハットのせいか、「December,1963」ほどの驚きはなかった。

*CDジャケット内側より、収録曲
既存曲のremaster効果による音質向上以上に興味深く聴いているのが、映画用に録音された新たな録音による4seasonsカバー(?)楽曲群。
*ただし、その一部は4seasonsオリジナル版を使いながら編集によって、新たな録音とつないでいる。
それらカバーのオリジナルは60年代に録音され、録音デッキのトラック数が4(あるいは3かも?)~8トラックあたりまでがほとんどを占めている。そのため、音数が少ない曲も多く、にもかかわらず、今聴いてもスカスカ感はない。
*低音域が薄く感じるのは別な話だ。
逆に今の録音機材で当時のような録音をしようとすると、どうしても音がスカスカに聞こえてしまう場合が多く、そのあたり、どのように録音してあるのかが非常に興味を惹いた。
聴いた感じ、やはり一見シンプルだけれど、それなりに音数を多くして音作りをしてあるように思える。「Big girls don't cry」など、良い例だ。
やはり、ベースの録音は当時とは全然別物で、それだけで音のたたずまいが違ってくる。
「Big girls don't cry」の場合、Drumsはステレオだし、ギターはリズム用とリフ用(pianoとユニゾン?)、pianoもステレオに振りわけし(伴奏は右寄り)、基本的にはリードヴォーカル、drums、bassが中央にまとまり、オリジナル版の4トラックらしきステレオmix(演奏は片チャンネルのみ!)とは全然印象が異なるmixだと言える。
エレキギターも音に厚みを出すためか、ディストーションがかかっている。
それでも、ボーカルの音量を同じぐらいにして比較すると、オリジナル版が古臭いミックスである点は除くと、音像が少し遠い気がするが(演奏を一つのチャンネルにまとめたため)、よくまぁ歌・コーラスだけでこれほど厚みを伴った音を作ってあることかと思えてしまう。
僕の経験では、1つのトラックに一つの楽器しか割りあてずに録音するよりも、ミキシングの自由度は下がるが、多くの楽器を1つのトラックに収めた録音のほうが音に厚みが出る。
それは一発録りの際に、楽器類を一つのトラックに録音してしまうことであったり、逆に、全てのトラックにメイン以外の楽器の音も混ざるように録音する方法もある。

話を戻すと、サントラ盤は、4seasonsの楽曲が今録音されていたなら、こんな音になっていたのかなと思いながら聴いているわけで、それが結構楽しい。
今回のサントラ用の録音がpops/rockの優秀録音に値するか?と問われれば、そうでない気もするが、マスタリングは非常に良いと思う。
一つ残念なのは、映画に登場し、サントラにも収録されているthe Angelsの全米No.1ヒットの「My boyfriend’s back」だけは、あまり良いアレンジでないように思えている。
なんと言うか、僕の苦手な、いかにも60年代っぽく当時の音を狙って制作しました…風になっている。
あの印象的なトランペットも入っていないし。
これについては、オリジナルのほうが数倍素晴らしい。
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