SGT.Pepper's lonely hearts club band  別のカートリッジで比較

    昨日の続き。

    しかし内容的には、英国オリジナルmono盤と2014mono盤の比較と言うよりも、AT33monoとP-3Gとの比較のような気もする。

    *Beatlesの話題と言うよりも、オーディオの話題かなと思えて、カテゴリーそちらにした


    アナログ再生の面白さ、楽しさのうち、非常に大きな部分を占めるのがカートリッジの交換による音質の変化を味わうこと。そのためにはカートリッジ交換が可能なアームを使う必要がある。

    現在僕が使っているNottinghamのSpacedeck10th versionはカートリッジ交換のできないストレートアームがセットになっていたので、数年前にようやく追加のアームを取り付けた。それがViVLabのRigid Float7(Nelson Holdと言う名のヘッドシェル付)。

    AT33monoはオルトフォンのヘッドシェル+8Nリード線を使用、一方P-3GはNelson Holdを使用しており、アームとの相性からすると、Nelson Holdを使ったP-3Gの方が有利だと思う。それはあえて、手持ちの最も高価なカートリッジを最高の状態で使いたいと思っているからだ。

    AT33monoとP-3Gとではモノラル用とステレオ用なので同じ土俵での比較にはならないものの、この状態での音質のグレードはP-3Gが2ランクぐらい上を行くような印象がある。

    PhaseTechのP-3Gは既に生産終了で、それに変わって現在ブランド名もPhasemationとし、同一クラスのカートリッジはPP-300が発売されている。先日導入したPhonoイコのEA300も同一メーカー製だ。

    日本での2014 mono boxの試聴会で使用されていたのは、同社の最高級PhonoイコとMonoカートリッジだった。Monoカートリッジでさえ今の僕が手を出せる価格ではない。



    前置きが長くなったが、昨日のAT33monoでの比較時よりも、P-3Gで聴く方が2枚のLPの音質に違いが多くなっているし、2014 monoはさらに好ましい音質で聴けることがはっきりとわかる。
    なるほど、今回の2014『SGT』の高評価もわからなくはない。

    A面最初の聴衆ノイズが出た途端、オリジナル盤とは目立つ音域が違っている。高域にシフトしている。そして、EQ操作で帯域を持ち上げたような強調感がないので、今回調整された再生デッキの音のバランスにより、マスターテープの再生音そのものが67年当時と異なっているのだろう。

    昨日は明るめと書いたが、さらに開放的とも言える音になっている。
    逆にオリジナル盤ではそのあたりよりも下の音域が目立つ、どちらかと言えば中音域寄り。

    2014 mono『SGT』も、演奏が始まると『A hard day's night』のB面を聴いた時のように鮮明・鮮烈な演奏が聴ける。
    それは、その高域部分の匙加減の違いによる気がする。
    いずれにせよ、良い音してるじゃないか!と言いたくなる音だ。

    面白いことにAT33 monoでは気にならなかったが、P-3Gで聴くとSE的に挿入してある音がやたらしっかりと再現され、聴衆ノイズや動物の泣き声など、リアルに、しかも演奏の背後に位置して聞こえてくる。「Good morning,Good morning」のイントロの鶏の鳴き声など今まで特に意識しなかったのに、Beatlesの演奏に比べとても音質が悪いことがばれてしまう。
    ただ、聴衆ノイズについては、オリジナル盤の方がよりリアルに再現されると思えた。これってやはりマスターテープの経年変化が音に現れているから?なのかもしれない。


    全体の印象として、昨日の印象よりも両者の違いを再現できているのだけれど、やはりオリジナル盤については2014 monoよりも良いと思える部分もあるように思える。

    ただ、2014 monoのほうが0.5枚ほどベールが剥がれて、音の詳細が少し良く見えるようになったと思った。また、チリノイズが聞こえないくらい盤質の良いオリジナル盤で比較しても、両者を比較すると、オリジナル盤にはボーカルに若干の歪っぽさを感じてしまう。この点においても2014 monoのほうが優秀。

    そして何よりも、前述した開放的な音に聴こえる点は、ぱっと聴いた音の印象として「非常に良い音」と印象付ける力があり、この差は本来の実力以上に良い印象を与えているのではないか?と思えた・・・僕の部屋とオーディオでは。

    なお、比較に際しては、(東京の場合、夜9時以降は注意されそうな)それなりに大きな音量で聴いている。とは言っても、ここはそれぐらいで聴いても大丈夫な環境なので、0時ごろまでは大丈夫。


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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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