Beatles in Mono コピーマスターを使用した2枚

    ようやく届いたBeatlesのMono LP Boxのうち、まだ『PPM』と『Mono Masters』しか聴けていない。

    実はこの2枚(『Mono Masters』は3枚組だが)に共通しているのが、オリジナルのマスターテープが使えないため、オリジナルからコピーを作り、それを今回のカッティング用マスターにしている点。

    20140912 (2)


    アナログ盤のカッティング作業は、片面全曲のマスターを再生しながらリアルタイムでの作業となる(あるいはhalf speedカッティングの場合には、倍の時間がかかる)ので、そのためのマスターテープが必要だ。

    今回のセットに含まれる他のアルバムは、全てオリジナルマスターを使用しての作業となるので、第一世代のマスターが使われている(はず)。


    『Mono Masters』のような編集盤の場合、大元のカッティング用のマスターは、当時発売されたシングル、EP用なので、それらを物理的に切り貼りしてつなぐことはできるだろうが、音量レベルが違っているだろうし、アジマス調整も確実に合わせられるかどうか。

    何よりも、万が一テープを傷つけたりしてしまうと最悪の事態となってしまうので、安全をみて切り貼りなどせずに、オリジナルマスターのコピーを作り、それを元にカッティング用のマスターテープを新たに制作したわけだ。

    同様に、『Please please me』は、オリジナルマスターそのものが経年劣化でそのままでは使えない状況とわかり、各曲ごとにコピーテープを作成し、それを今回のカッティング用マスターに使用。

    そのことが意味しているのは、60年代+80年代に英国でプレスされたMono盤は第一世代のマスターテープが使われたが、今回以降は二度と第一世代のマスターテープを使ってのカッティングはできないということ。

    もし、当時のサブマスターなんてものが発見されたなら(それも今回同様に第2世代の可能性もあるけれど)別かもしれないが。


    『Please please me』については、80年代に日本で発売されたモノラル盤と同様に、第2世代のマスターを使ってのカッティングという同一条件となってしまった。

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    *写真上は国内86年Mono盤、下は英国ゴールド

    ボックスに付属のブックレットにマスターテープの写真が掲載され、1981年の7月に日本用にマスターが再生された(=コピーテープを作成した)ことが記録されている。
    *86年に日本向けのラッカー盤を作成するためにテープが使用された記録は見当たらない…やっぱりね


    『Mono Masters』については、1曲目の「Love me do」がアナログ盤からの板起こしによるデジタルマスターを使用してのカッティングマスター作成と記されており、今回の唯一のデジタル音源使用となる……大元はシングル盤なのでデジタルもなにもありゃしないが(笑)。

    『Mono Masters』については、Amazonレビュー等でSide-4での音割れの報告が上がっているが、僕の買ったものは問題なかった。

    『Please please me』、『Mono Masters』ともに、他のレコードとの音質の比較をせねばならない点があり(本当は、別にしなくても良いけどね)、今日明日のうちにちょっとまとめてみようと思う。

    20140912 (6)
    *特に音質や音傾向が気になった3曲を何度も比較した

    その間に第一世代のマスターを使用したタイトルもいくつか聴いておきたいところ。


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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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