Suzanne Vega

    Suzanne Vegaの1stアルバム『Suzanne Vega』は、僕にとっては忘れた頃に無性に聴きたくなるアルバムなのだが、同時にLPをかける度にがっかりさせられるアルバムでもある。

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    *左から、英国高音質盤、英国盤、米国盤

    曲や歌声は大好きなのだが、いかにも80年代っぽいサウンド、特にフュージョン系を思わせるアレンジには落胆してしまう。
    但し、何故か曲を頭の中で思い出すと、そういう鬱陶しいバックサウンドは忘れてしまっている(苦笑)。
    だから聴きたくなるのかも。



    このアルバムを80年代のフォークサウンドと呼ぶ人がいたら、申し訳ないが僕は全く同意できない。
    チョッパーベースも入ってファンキーと言った方が良いのでは?とさえ思える曲まであるし、正直、歌声に対してかなり聞きづらいバックサウンドだ。

    演奏は曲が盛り上がるとやかましくなり、場合によっては歌を邪魔してしまう。
    と言うか、常にエレキギターの音量が声に対しやかましいほどの音量のミキシングなのだが…あくまで個人的主観。

    もしかすると、歌の弱さを演奏の音量でごまかしているようにも受け止められる。いや、たぶんそういう意図のミキシングなのだろう。

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    *ジャケット裏面、米国盤はご存知の通り上下が逆に印刷されている

    ただしそれは、別にSuzanne Vegaが意図したことだとは思っていない。
    新人なのだから、レコード会社のプロダクション方針がそうだったのだろうと思える。

    そういう意味では、近年再録音を行ってきた4枚の『Close-up』シリーズのほうが、ずっと僕自身が抱くSuzanne Vegaの曲に近いアレンジ、サウンドで収録されている。
    Suzanne Vegaの声も、オリジナル曲録音時の声と違いを感じない。

    僕はそれら『Close-up』シリーズを国内盤CDの2枚組仕様x2で持っていたのだが、このたび、4CD+未発表録音+DVD+ブックレットの6枚組で発売されることになり複雑な気分だ。
    それなら、DVD+未発表録音+ブックレットだけを発売して欲しかった。

    それはさておき、アルバム『Suzanne Vega』は国内盤LPを除くと4枚の輸入盤で持っている。

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    *ジャケットは左:英国盤、右:米国盤.
     レコードと内袋は、左上:英国盤、右上:米国初版、下:米国2ndレーベル

    米国盤は初期レーベルと2ndレーベルでカッティングが異なる。
    同じ音量で比較して音質的には大きな違いは無いと思うが、僕には2ndレーベル盤のほうが微妙にましな気がする。

    どちらも曲によっては全体のサウンドそのものが、とても耳につきうるさく感じられ、特に大きな音量で聴くとつらい。
    よくよく聴いてみると、エレキギター、ヴァイオリン、シンセ、その他の楽器やリバーブ成分も、どれもが声と同じような周波数であえて耳につくように作られていて、全然ナチュラルな音には思えない。
    それは80年代録音の特徴なのかもしれないが。

    その耳にきつく聞こえる部分のきつさ加減が、2ndレーベルの方が微妙に弱い気がするのだ。だからましに思える。

    英国盤は米国盤よりも(これも微妙だが)音がこじんまりしている気がしているにもかかわらず、耳につく部分に違いは無い。
    音の鮮度も米国盤より劣るような……このLPが一番聴きづらいかも。

    英国で発売された高音質盤は、確かに通常プレスの英国盤よりも音の品位は高いが、音の鮮度は米国盤並みかもしれない。音のバランスは低域の量感がたっぷりになっていて、これは米国盤以上だ。
    とは言え、これも同じく声の帯域に近い音域は耳につき、うるさい。

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    *英国高音質盤. ジャケットはコーティングされたような処理で美しい. 内袋に印刷されていた歌詞は別紙に

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    *ジャケット裏に制作会社クレジット(クリックで拡大)

    中古盤として、米国盤が700~800円ぐらいで手に入る現状からすると、今手に入れるならベストは米国盤か。

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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