EQカーブについて その2

    ところで、EA-300は2種類のmono用EQカーブ切り替えができるが、過去のオーディオ雑誌やネットで調べると、mono用のEQカーブの種類は2つどころか、もっと数多く存在していたらしきことを知った。

    さらに言うと、monoでなくstereoでさえ、RIAAに準拠していたのは米国主体で、欧州の足並みは国ごとに異なるような記述さえあった……僕自身には真偽のほどはわからないが。

    それで、またまた気になってしまった……今度はBeatlesの英国オリジナルStereo盤。

    EQcurve0804 (4)


    特に初期の2枚のタイトルは、ドイツやカナダ再発盤で(RIAAで再生すると)非常にフラットな音で再生できるプレスが存在しており、英国オリジナル盤は、低域と高域にかなり強めのEQがかかっている。

    これってもしかして、RIAA以外のカーブでプレスされたのではなかろうか?とDylanのmono盤と同様に頭に浮かんでしまった(笑)。
    *EMIカーブも存在するらしいが、そのEQカーブを見たことがないので、どのように音が補正されるのか知らない

    そこで、同じカーブで無くとも、少なくともRIAAで強調される低域、高域を弱められるmono用のColumbiaカーブを使ってstereo再生してみたところ、じつはこれも結構自然な音で再生されるとわかった。

    EQcurve0804 (2)

    他にも、フランスオリジナルのmono盤も悪くなかった……だからRIAAカーブではないと言い切れる話ではないけれど。

    こうなってくると、50~60年代の盤の音は、RIAAカーブだけでなく、何種類かのカーブで試してみないと、本当にRIAAで良いのかどうか疑わしくなってくる。
    しかも、monoだけでなくstereo盤も。

    以前紹介した各国盤の聴きくらべをした本も、音のバランスが大きく異なる盤があったとすれば、単純に適切なEQカーブがRIAAカーブでなかっただけなのだろう、と今になって思える。但し、70年代以降のプレスはRIAAだとは思うが。

    他にも、RVGがマスタリングしカットしたBlue noteのレコードも、同様だったのかも?……とか。


    話は変わるが、手持ちの古いクラシックのmono LPに1枚、Deccaカーブか?と思える盤を見つけ、確認したところ、盤そのものはmade in Englandだが、対米輸出用だからか、ジャケット裏にしっかりとRIAA CURVEと印刷されていた。
    もしかしたら再発盤なのかも。

    EQcurve0804 (9)

    EQcurve0804 (11)
    *クリックで拡大


    さて、今回EA-300を導入し、音質のグレードアップに加え、英Decca,米Columbiaの2種類とは言えEQカーブの違いによる音の変化を聴けることは非常に意義があった。
    おかげで、これまで知らなかった世界を知ることができた。

    さまざまなEQカーブに対応したPhonoイコライザーも(高価だが)販売されているようだし、単品コンポとしてのEQ(例えばAccuphase DG-48など)をシステムに組み入れ、プリセットにEQカーブを何種類も記憶させておき、LPに合わせて適切なカーブを選択するという方法もある。

    ネットで調べると、各カーブごとに、どの周波数を何デシベル増減させるかをまとめた表もあった。
    あれを実際やってみたら楽しいだろうなとは思った。



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    ステレオ盤のEQカーブ

    ビートルズのWithはColumbiaで聴くと大人しい音になって聴きやすいかもしれません。英盤のマスタリングは低音が厚く、ラウド気味のものが多くありますが英盤全般の傾向ですのでお国柄なのだと思います。カーブ自体はRIAAであろうと思われます。(58年に出ているDeccaの調整用ステレオテストレコードでさえRIAAと明記されています)クーベリックの新世界は56年の録音で微妙ですがそのレーベルで米初版だと思います。米で販売するのにRIAAを表記しないと都合が悪かったのでしょう。コロムビアのモノ盤が例外的に特殊なだけで60年以降の盤は(特にステレオ盤は)基本的にはRIAAでお聴きください。

    Re: ステレオ盤のEQカーブ

    Phasemation様
    再度コメントありがとうございます。

    新世界についてはDeccaカーブでの再生だと高音がきつい気がしたのですが、RIAAだと低音が強すぎる気がしました。
    その後、Deccaの61年録音の同曲のstereo録音をCDで聴くと、バランス的にはDeccaカーブでの再生で間違いないだろうと思えました。ジャケットにはRIAAと書かれていますが(苦笑)。

    >コロムビアのモノ盤が例外的に特殊なだけで60年以降の盤は
    (特にステレオ盤は)基本的にはRIAAでお聴きください。

    確かに、疑いだすときりが無いし、RIAAで再生するのが無難ですね。
    ご指導、どうもありがとうございます。


    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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