オーディオ製品への憧れと実現

    その昔、と言っても90年代の後半だったが、オーディオ雑誌の新製品紹介にLinnのphono equalizer(phono preampとも言う)を見かけた。
    *ネットで調べるとLintoという機種で97年発売だった

    定価は確か25万円ぐらいだったのだが、その紹介記事を眺めながら「こんな値段がする製品の音を聴いてみたいなぁ」と言う思いと「こんな製品を使えるようになるのだろうか?」と言う両方の思いが湧いたことを記憶している。
    *8/2追記:昔の雑誌で調べると、当初の定価は税別20万円

    後者は経済的にという意味での話しで、「そこまでオーディオに投資できるような生活ができるのだろうか、いや、できないだろう」という考えだった。

    当時、僕が背伸びして買った管球式のプリメインアンプがまさに25万円でPhono EQ装備、そこに同額近くのphono equalizerなんて、ありえないとしか思えなかった。


    それから17年が経過し、その時はようやく訪れた(笑)。
    と言っても、前述のLinnの製品ではなく、この1~2ヶ月の間、ずっと気になっていたPhasemationのEA-300と言う製品だ。

    僕の使っているオーディオ製品の中で最も安価に音質をグレードアップできるのは、カートリッジ、その次はphono equalizerだと思っていたので、今回思い切って導入することにした。

    *補足するが、僕はTrigonのAdovanceを持っているが、あれは内臓のバッテリーで駆動しないと値段相応の音質にならない。それに定価は僕が買った時代よりも20%も下がったので、EA-300と同じグレードの製品ではないと思っていた。
    photo_EA-300.jpg

    おかげで、
    デジタルプレーヤーの音質<アナログ機器の音質 
    の状態にあるような気がする。

    そうなると、次は数年後にデジタルプレーヤーもグレードアップを図りたいところ。

    まだ使い始めで、気になる点を試しながら使っている状態だが、実は接続して音を出した途端、(最近の接続は、マランツのPre Amp SC-11S1に搭載されているPhono equalizerを使っていたためだが)明らかに音質向上の度合いは2~3ランクは上がっただろうと思えた。
    音の静けさ、音の品位、立ち上がりと消え入りかた、などなど。

    たぶん、中学生の時にオーディオに興味を持ち始め、15~6の時に初めてのレコードプレーヤーを買って以来、僕のオーディオライフの中でアナログ盤の音質に関してはこれまでで最高音質になったように思う。
    その間、35年ほど経過したわけだが。


    ただ、EA-300の機能のおかげで、これまで聴いていたモノラル盤の音質って一体なんだったのか?これまで聴きなじんだ音傾向を根底からくつがえすのではないか?と思われる事態も起きてしまった(ちょっと大げさだが)。
    それはEA-300に搭載されたEQカーブの切り替え機能のことだ。

    メーカーHPの説明文から引用すると、
    「Stereo/Mono 再生カーブ切り替えスイッチを搭載。Stereoでは RIAA 再生カーブ、MONO1 は英 DECCA、MONO2 は米 COLUMBIA の再生カーブに対応します。」

    そこで、Rolling StonesやZombiesの英国オリジナル盤をMONO1の英 DECCAカーブで再生すると、これまでと音の印象が大きく変わってしまうのだった。

    同じく英 DECCAカーブか?と思って再生したWhoの『My Generation』英国オリジナル盤もしかり……但し、これが本当に英 DECCAカーブで再生すべきか?怪しい気もする。

    さらには、Rolling StonesやZombiesの英国オリジナル盤ももしかすると対象外で、もっと昔の、それこそBeat group登場以前のLPに限られるのだろうか?とか思えてしまったり。つまり、ClassicやJazzの英国DECCA盤だけが対象か?とか。
    *8/2追記:Phasemation様からのコメントにより、これらは対象外と判明

    こう書いていると、そういえばElvisの英国盤はレーベルはRCAだが、たぶんDECCA系列なのでは?と試したい気持ちが湧いてくる。

    でも今日は遅いので、これぐらいに。


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    EQカーブについて

    EA-300をお求め下さいまして、誠にありがとうございます。
    EQカーブは主に1956年以前のRIAAカーブに統一される以前のモノ盤のためのオプションです。(ステレオは全てRIAAです)ですので1960年以降のDeccaのBeat GroupやThe Whoのモノ盤はRIAAでお聴きください。
    今後ともよろしくお願いいたします。

    Re: EQカーブについて> EQカーブは主に1956年以前のRIAAカーブに統一される以前のモノ盤のためのオプションです。

    Phasemation様、こんにちは。

    わざわざブログへのコメントにて、僕の疑問点に答えていただきまして、どうもありがとうございました。
    Deccaカーブ対象盤はたぶん持っていないかもしれません。

    逆にColumbiaカーブについては、これも本来は56年以前盤が対象なのかもしれませんが、
    60年代のDylanやBirdsのMono盤については、まだColumbiaカーブでカッティングしているのではなかろうか?と思える節もあります。
    恐らく公式には、そういうことはないのでしょうけど。

    近いうちにユーザーアンケートハガキを送ります。
    こちらこそ、1ユーザーとして、よろしくお願いします。

    No title

    > 60年代のDylanやBirdsのMono盤については、まだColumbiaカーブでカッティングしているのではなかろうか?と思える節もあります。

    実はこのことは当方も感じております。マイルスやブラザースフォア、ディランなどのモノは建前はRIAAのはずなのですがColumbiaカーブの方がしっくり来る感じがするのです。英Deccaの60年代の盤はそういうことはないので、ひょっとするとColumbiaは56年以降も同じカーブを使っているのかもしれませんね。

    Re: No title

    Phasemation様、再度コメントありがとうございます。

    > 実はこのことは当方も感じております。

    やはり、そうですか。

    >Columbiaカーブの方がしっくり来る感じがするのです。

    僕も昨日今日と比較していましたが、同感でした。
    以前から気になっていたColumbia再発Mono盤の低域不足は、EQカーブの違いが原因と思え、いろいろと聴き比べていました。

    次回はそのことをブログに書く予定です。
    そう言えば、BirdsでなくByrdsでした(汗)。



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    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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