Tommy/Kevin Greyカッティング盤

    『Tommy』の最新マスタリングLPについては、この時に紹介し、残念ながら2012年のBox setと同一盤だったと記した。そのLPは欧州プレス盤だった。

    その後、米国Accoustic Sounds社のHPを見ていると、あのKevin GrayがマスタリングしたLPが米国では発売されているとわかった。

    tommyKG1 (1)
    *こちらが最新の米国盤

    説明文に次のようにある。
    "Universal had Kevin Gray, not "A. Nonymous" cut lacquers

    "A. Nonymous" cut とは、紹介済みの欧州プレス盤だ。



    そこで調べてみると、6月末に東京に行った際、某DU店舗で売られていたのが、まさにその米国LPだった。
    ちょっと高価に思えたので買わず、結局これも他の商品と一緒に米Amazonに発注したのだった(結局はあまり変わらない金額になったが)。

    AS社の説明には次のようにもある。
    The reissue was cut by Kevin Gray from 96/24 files
    つまり、欧州盤とマスターは同じ。

    となれば、後はカッティングの技術やプレス品質による違いが音に出るし、それ以上にマスタリングによる音作りの差が出ているようにも思える。これこそ感性の違いと言えばよいかもしれない。

    tommyKG1 (3)
    *クリックで拡大:手前のジャケット+ブックレットが米国盤、奥側が欧州盤、見た目の違いはジャケット裏の会社ロゴ、ブックレット内のナンバリングのあるなし(但し、欧州盤は全て同一番号と思われるのでナンバリングには意味が無い)

    2012Box setや欧州盤を聴いての印象は以前にも記したが、本当に現代的なHi-resサウンドだった。

    アナログ盤を古の懐古的な音で再生するのでなく、音の立ち上がりの速い、フレッシュで現代的なワイドレンジで再生するシステムなら、これがLPの音だとは思いづらい、そういう印象だった。

    そして今回、Kevin Greyカッティングの盤を再生すると、一聴して欧州盤との違いを感じるのは、音の静けさだ。音の背景が本当に静かで、このあたりはプレス品質の違いをしっかりと感じさせられた。

    さらに、その音だが、これも欧州盤とは違っていて、独特の艶が乗ったような、音の品位が少し上がったような音をしている。欧州盤は比較してしまうと、そのあたり無機的と言うか、逆に言えば色付けの無い音と呼べなくもない。

    そのあたりはマスタリングの差異だと思うが、個人的にはKG盤に軍配を上げる。

    KG盤は欧州盤よりもダイナミックレンジを広く取るため、あるいは、音質歪を避けるために、カッティングレベルを抑えてあり、平均的な音量は欧州盤よりも小さい。そのため、比較の際には音量を合わせる必要がある。

    と、このように両者の比較でKG盤を褒めておきながら、欧州盤に劣るかもしれない点もある。それは、低域の音量レベル。
    まだA面しか比較していないのだが、欧州盤のほうが低音域の沈み具合が深い気がした。比較するとKG盤の方が音が微妙に軽く感じられる。

    そのあたり、残る3面で印象が変わるかどうか見当がつかないが、もし変わったなら、追記したいと思う。

    いずれにせよ、アナログ盤『Tommy』の高音質盤の一つとして、推薦できるLPだと思う。


    なお、僕がAS社のHPから注文しなかったのは、AS社から購入の場合、送料は注文時にはわからないからで、出荷された後に実際にかかった送料が引き落とされることになっている。

    数年前に、DVD-A盤と2枚組LPx2セットを購入したところ、それなりの送料がかかっただけでなく、配達時に通関費用も別途支払うこととなった。

    そのため、今回は米Amazonにしたのだが、実のところ米Amazonもかなりの送料がかかった。皆さんの参考になるかもしれないので記しておく。
    Shipping & Handling: $21.95  送料
    Import Fees Deposit $10.28 通関費用
    結局、米32ドル超えだった。
    購入したのは、Blu-ray x1, 2枚組LPx2+LPx1で、それらの合計はUS$107程度。

    数年前の円高時代と違って、今は安価に購入できた気がしない結果に終わったと言える。



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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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