Disraeli Gears Stereo/Mono CD

    昨日の続きの前に一言。
    『Disraeli Gears』のSHM-SACDとプラチナSHM-CD両方を合わせると税抜き定価は8300円(4500+3800)。思った以上に高額だった!
    それだけあると、英国オリジナル盤LPのEX 程度のコンディションのLPが十分に買えそうだ。
    ただし、Stereo盤で比較する限り、英国オリジナル盤の音よりも今回のデジタルディスクの方が歪が無いだけでなく、よりマスターに近いフレッシュな音が楽しめる。
    それにStereo/Mono両音源収録だし。

    DSCF1381.jpg

    過去に2種類出ていた『Disraeli Gears』のStereo/Mono両音源収録CDは、一つがMofiからの1枚もの、もう一つはUniversalからのDeluxe Edition 2枚組CDセットだ。


    実際、CDで初めてMono音源を収録して登場したのがMofi盤だった。
    当時Mofi盤は、㈱ユキムが日本での配給を行っており、僕が買ったのも日本向け帯のついた正規配給盤。定価は3500円になっているが、その前までもう少し安価だったのかも。

    disraeli2 (1)

    このアルバムはCreamの3枚+1枚のオリジナルアルバムのうち、個人的に一番聴かないアルバムだったこともあり(笑)、結局DE版が出るまでMofi盤だけしかCDでは買わなかった。

    そしてそのMofi盤の音だが、それこそ買った頃しか聴かなかったので、21~22年ぶりに聴いた(苦笑)。そして、なぜ買った頃しか聴かなかったのか思い出した。
    このCDは、どうしたわけか高音域の耳につく帯域が弱く、それに相反するように低音域がかなり強いバランスで収録されていたのだった。

    disraeli2 (2)
    *CDジャケット?は折り畳みで、広げると片側はこんな感じ

    92年当時の僕の使っていたオーディオは、スピーカー+アンプ+CDプレーヤー、すべて日本製で、定価ベースでは合計で30万円を超える程度だった。
    それで聴くと、本当に低音域が分厚く、高域の弱いおかしな音にしか聞こえず、なんだかがっかりしてすぐに聴かなくなった。当然、聴きたくなればLP(これも当時は日本盤LP)で聴けば良かったし、もともと最初からそれほど好きなアルバムではなかったことも大きな理由になるだろう。

    今回久しぶりに聴くと、そのときの印象はそのままなのだが、低音域については、DE版がさらに誇張したマスタリングになっていて驚かされた。

    disraeli2 (4)

    実はDE版は買ったままCD棚のこやしになり、ずっと眠ったままで、これは恥ずかしながら今回初めて聴いた(苦笑)。未発表の音源がこれほど収録されていたんだな、とこれまで聴かなかったことをちょっと悔やんだが、ここで聴けるマスタリングは、先日紹介したWhoの『Kids are alright』のようなひどいものではないけれど、音圧重視に加え、かなりドンシャリ傾向な音にイコライジングがなされ、う~ん、何というか、Mofi盤とは違った意味でいまひとつと言わざるを得ない。

    これはそれこそミニコンポで小音量で聴くには向いているが、LPと同様にある程度の音量で聴こうとすると、やりすぎなイコライジング部分が目立ってしまい、なんとも残念に思う。

    付け加えるならMofi盤は、SHM盤よりもマスターの世代が1世代進んでいるように聞こえる。実際には同じアナログマスターを使っているのではないか?と思うのだが(Mofi盤の制作にTom Dowdが協力していることから、そう推測している)。
    DE盤は音の加工感が強く、よくわからない。

    ただはっきり言えるのは、今回のSHM盤(SACDもプラチナCDも)がベストな音だと言うこと。

    disraeli2 (3)
    *プラチナCD、内容物はSACDも同一で、ディスクや帯?のデザイン、型番が違うだけ

    このように書きながら、1点補足させてもらうと、今回聴き比べたのは基本的にはStereo音源のみでの比較だ。
    何度もしつこく書いてしまうが、このアルバム自体あんまり聴かないので、英国オリジナルのMono LPも久しぶりに聴き、こんなに低音域が強烈だったんだなと思ったものの、自分の中にしっかりと音の記憶が根付いていないので比較対象にしなかった。

    なお、英国オリジナルStereo LPは、今回紹介した4枚のデジタルディスクほどには低音域は強く刻まれていない。それは米国盤LPも同様。

    disraeli2 (5)
    *米国盤

    このアルバムは英国でなく米国Atlantic studioで録音されたので8トラック録音だと思われる。ベーシックトラックと思われるDrumsが右、Bassが中央、Guitarが左に定位しているミキシングは、4トラック録音でも無理ではないが厳しいだろう。

    アルバムの中でもっとも有名と思われる曲「Sunshine of your love」のボーカルトラック(中央)に録音されている氷の入ったグラスをカラカラと鳴らしているような音は、Jack Bruceがグラス片手にボーカルを吹き込みしたためではないか?と昔から疑っているが(笑)。真相は如何に?



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    ジャンル : 音楽

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    No title

    JDさん、こんばんは。

    DE盤は、時代もあったでしょうが、音圧含めてやり過ぎ感がありましたね。ワタシも久しぶりにモービル盤聴いてみましたが、仰る通りちょっと低域重視のマスタリングかなと思います。まあこれも20年以上前のブツなんですけどね。

    今回のユニバ盤(SHM-SACDおよびプラチナSHM)は、どちらも自然に解像度が上がった音質で、フィジカル・メディアとしては決定版だと思います。非常に濃密なSACDの解像度、プラチナはそれよりも若干薄めな聴こえ方ですが、逆にアタック感はあるように感じます(特にスネア)。

    記事の内容とすこし離れますが、ハイレゾ版も捨て難いです。傾向はユニバ版同様ですが、より自然なエコー感が増して、非常に奥行きのある鳴り方に感じました。

    Re: No title

    どうぷさん、こんばんは。

    > DE盤は、時代もあったでしょうが、音圧含めてやり過ぎ感がありましたね。

    そうですね、低域だけでなく高域も上げてあり、さらに音圧も。
    いかにもあの頃の、マスターを加工しまくったマスタリングでした。

    Mofi盤は、高域がそれなりに出ていたら低音域とうまくバランスが取れていたように思えます。
    そのあたり残念。

    > 今回のユニバ盤(SHM-SACDおよびプラチナSHM)は、どちらも自然に解像度が上がった音質で、フィジカル・メディアとしては決定版だと思います。

    そうですね。
    それに引き換え、どうぷさんも書かれていましたが、昔に出たSHM-SACDの『素晴らしき世界』の今ひとつの音質だけはいただけないです。これはマスターを変えて発売しなおすべきでしょう。

    > 記事の内容とすこし離れますが、ハイレゾ版も捨て難いです。傾向はユニバ版同様ですが、より自然なエコー感が増して、非常に奥行きのある鳴り方に感じました。

    そうですか。そういう話を聞くとデータをUSBに入れておけば直接再生してくれるデジタルプレーヤーが欲しくなります。ハイレゾ版の値段はたぶんSACDよりも安いんでしょうね。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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