Their Satanic Majesties Request 米国盤

    お世話になっているへどろんさんが数日前のブログで、ドイヒーなレコードを紹介されていた(しかも最終回!?)。
    それがこれ。

    tsmr1 (3)

    CD時代にabkcoから発売された『Their Satanic Majesties Request』(NPS2 80021)
    ドイヒーな理由は、へどろんさんのブログを読んでいただきたい(笑)。


    このabkco盤、例によって僕は音質に興味があって買っていただけで、ちゃんと聴いていなかった。
    そこで、へどろんさんの指摘を確かめるべくB-1「She's a Rainbow」に針を降ろした。
    ご指摘通り、音のよれを確認。

    ところでこのabkco LP、通常A面最後に入っている(隠しトラックらしいが…)効果音的な小曲「Cosmic Christmas」がB面の最初に入っていた。それが終わった後、例の喧騒音~pianoイントロと続く。
    この流れ、LPだとちょっと違和感がある。

    tsmr1 (4)


    abkco盤は米国プレスだが盤質が良く、surface noiseはほぼ気にならない。
    カッティングレベルが低めなのは、ダイナミックレンジを重視したためか?
    まだあの頃のCDはremasterと言っても、ラウドネスウォーには突入していなかった頃。

    前述の「Cosmic Christmas」は、太鼓の音がかなり生々しく、英国初版LP(と言っても持ってるのはA面マト5)より低音の量感も感じられ、好ましい音だ。
    LPの最外周にカッティングした理由は音質を考慮したゆえなのかも。

    tsmr1 (18)
    *英国stereo初版


    次にいつもながら、同じ音源を収録した別のLPではどうなっているのか?と興味が湧き、abkco盤の『More hot rocks』の「She's a Rainbow」を聴いたところ、音のよれはなかった。
    マスターテープが違うのか、あるいは、『TSMR』はカッティングのミスか?

    tsmr1 (9)
    *More hot rocks


    さらに、もしかして当時の米国盤で元から音がよれていたとか?と気になり、今度は米国盤LP2種類を確認した。

    tsmr1 (11)

    1枚は3Dジャケット、もう1枚は3Dでなくなった後だけどサイケスリーブ入りの(たぶん60年代終わり頃?)のプレス。

    そうすると、音のよれはないのだが、「She's a Rainbow」のpianoに続く楽器の定位が違っていた。さらに歌の定位も。
    「もしかして米国盤だけ別ミックスだったっけ?」と違和感ありありで、もう1枚の米国盤をかけると、こちらの定位は正しかった。当然音よれもない。

    tsmr1 (13)
    *B面の定位が通常とは異なるLP

    tsmr1 (16)
    *こちらは問題ない

    「まさか、ミスプレス?」と最初にかけたLPのマトリクスを調べると、B面だけARLと手彫りされている。
    当時のRolling Stonesの米国LPはstereo はZAL、monoはARLとレーベル下に記載がある。

    tsmr1 (23)

    つまり、このLPはB面だけmonoでプレスされたドイヒーなLPだった(苦笑)。
    ただし、僕の持ってる米国monoよりも盤質が良いので、B面はこちらで聴いた方が良さそうだ(笑)。

    tsmr1 (21)
    *米国Mono、先ほどの定位違いのLPとrun off部が同じく狭い

    ちなみに、持ってるmono盤にはrun off部分にマトの彫が入っていない(両面ともに)。


    最後に、このアルバムの内容については、僕自身はドイヒーどころかRolling Stonesのアルバムの中でも出来の良いアルバムの一枚だと思っている。
    アレンジと言うかサウンドプロダクションが面白いし、収録曲のクオリティについても巷で言われるほどにひどいとは思わないどころか、良くできている。

    このアルバムを失敗作と片付ける見方は、Rolling Stonesはこういうサイケデリックな路線を進むべきでないとか、これはRolling Stonesのイメージと違う、という考えから出てきているのではなかろうか?とさえ思える。

    関連記事
    スポンサーサイト

    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    コメント

    Secret

    こんばんは。

    いやぁ、わざわざのご紹介恐縮です…♪

    そうそう、She's A Rainbowの前に来てましたね♪
    その辺もなんだかなぁ…なんて思いましたね♪

    しかし、トリミングはある意味間違いじゃなかったんですね。

    音のよれって、CDになって結構遭遇しいて…これはレコですけど、CDでも他に2枚ほど…ふぅ

    自分もこれ、好きですよね。
    やっぱストーンズはロックン・ロールだぜ!的な人?が嫌いなのかも…って今はそんな人もあんまりいないんでしょうね、うふ♪

    Re: こんばんは。

    へどろんさん、こんばんは。

    > いやぁ、わざわざのご紹介恐縮です…♪

    いえいえ、こちらこそへどろんさんのところで初めて知ったわけですから。

    > そうそう、She's A Rainbowの前に来てましたね♪
    > その辺もなんだかなぁ…なんて思いましたね♪

    ですよね(笑)

    > 音のよれって、CDになって結構遭遇しいて…これはレコですけど、CDでも他に2枚ほど…ふぅ

    そうですか。
    プレスミスよりも、音源をデジタル化してから音のブラッシュアップのために編集した際に何かおかしなことをやってしまったのでは?とも思えますね。
    まぁ、あくまで推測ですが。

    > 自分もこれ、好きですよね。
    > やっぱストーンズはロックン・ロールだぜ!的な人?が嫌いなのかも…って今はそんな人もあんまりいないんでしょうね、うふ♪

    どうでしょうね、僕より上の世代の人は今もそんな人の方が多いのでは?とも思えますが。
    あるいは、有名曲や有名アルバムしか聴いてない軽いファンの人とか?
    まぁ、これもあくまで推測ですけど(苦笑)。

    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    カレンダー
    09 | 2017/10 | 11
    1 2 3 4 5 6 7
    8 9 10 11 12 13 14
    15 16 17 18 19 20 21
    22 23 24 25 26 27 28
    29 30 31 - - - -
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR