The Supremes a’Go Go

    1966年に発売されたSupremes 9枚目のスタジオアルバム『The Supremes a’Go Go』は、基本的にはMotown内でのカバーや当時のヒットパレードを飾った曲のカバーアルバムであって、アルバムとしての完成度あるいはまとまりと言う点では64年の『Where Did Our Love Go』や68年の『Love Child』には及ぶはずもない。

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    *米国盤:左Stereo、右Mono、ジャケットデザインはpopでしゃれている

    しかし、2曲の大ヒットA面曲+B面1曲を含んでいると言う点だけでも期待を裏切らないのかもしれない。
    そのためか、アルバムは全米No.1となっている。

    個人的にはシングル「Love is Like an Itching in My Heart」をA面1曲めに配置している点を高く評価している。



    人によってはA-3の「You Can't Hurry Love」の方を高く推すかもしれないが(いや、そちらの方が多いかも)。けれども、僕は「You Can't Hurry Love」よりも「Love is Like an Itching in My Heart」の方がずっと好きなのだ(笑)。

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    *裏面は両者同じデザイン

    カバー曲のうち、Nancy Sinatraの全米No.1ヒット「These Boots Are Made for Walkin'」はMotown流のカバーが聞けて面白い。けれどもやはりオリジナルの方に軍配を上げる。
    それに、Supremes versionはグループではなくDiana一人だけのボーカル曲となっていて、その点もさらにマイナスポイントに思える。

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    *Stereo盤のジャケット(上)とレーベル(下)
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    また、66年時点ですでに過去の曲と言える2曲については、昔に録音された未発表音源からアルバムのスペースを埋めるために引っ張り出したのではないか?と思っていたが、実情は知らない。ただ、「Money」にせよ「Come and Get These Memories」にせよ、やはりオリジナルの方が出来が良い(当然だけど)し、66年のアルバムに収録するには古さを感じてしまう。もっと新しい曲をカバーすれば良かったのにと思う。

    Isley Brothersがヒットさせた「This old heart of mine」はなかなか良いカバーだと思うが、やはりそれには理由があった。この曲は当初Supremes向けに用意された曲だった。

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    *Mono盤のジャケット(上)とレーベル(下)
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    LPは米国、英国ともにMono/Stereoの両方が発売されている。
    StereoとMonoとではボーカルのreverb具合が異なるようなmix違いもあるし、A-5「Baby I Need Your Loving」では演奏と歌の音量の比率に大きな違いがある。

    A-5を詳しく見ると、Mono mixではStereo左チャンネルのSaxの音量がかなり大きいが、Stereoではそれほどではない。それにMonoだと歌の音量は控えめだ。
    それと後半、演奏部分の音量が急に下がる部分はstereoと印象が異なる。

    ただmix違いの楽しみを別とすれば、低音域の再現性や、ほぼ一発録りで収録されたと思われる演奏(basic track)のステレオ感からすると、Stereo盤で聴いたほうがオーディオ的には楽しめると思う。

    演奏は左右に完全に分離するタイプだが、そうは言っても両チャンネルにまたがって拾われた音が良い具合に左右に広がる空間を生み出す。


    僕が持っている米国盤はMono/Stereoの両方だが、英国盤はStereoのみ。

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    SupremesのLPを英米盤両方持っている人はご存知だと思うが、音質的には断然米国盤のほうが良い。

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    *裏は米国盤と少しデザインが違う

    英国盤はジャケットがコーティングされ美しいという点だけ優れているが、音質だけで選ぶなら確実に米国盤だ。
    ただ、米国盤(中古)は盤質の良いものを探すのはそれなりに苦労するかもしれない。

    それと、このLPもだが、当時のMotownのstereo LPは低周波ノイズが乗っているので、曲終わりなど音が小さくなるとブーンとハム音のようなものが聴こえる。これは英国盤でも日本盤でも変わらない。

    CDではそのあたり、フィルターをかけてカットしてあるかもしれないが、今回は確認しておらず。
    僕は2in1の形で発売されたCDしか持っていない。

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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