Humble Pie (3rd)

    今回は、昨年『Performance-Rockin' the Filmore Complete Recordings』を買って以来、時々振り返っていたHumble Pieのアルバムから3rdアルバムを。

    humble3rd (1)
    *背後は米国盤の見開き内側、右手前はシングルジャケットの米国再発盤

    Humble Pieの3rdを初めて聴いた時、収録曲のクオリティよりも録音品質にばかり気が向いてしまったものだ。最初の2枚のアルバムと比較し、3rdは録音品質が格段に上がったように思えた。
    それはたぶん、3rdは音の抜けが抜群に良くなったからだと思う。

    けれども、3rd収録曲のクオリティに関してはあまり満足できなかった。
    僕には1st収録曲の方が楽曲のクオリティは高い(あるいはアルバムとして面白い)ように思えた。


    A面4曲、B面4曲のこのアルバムは、グループ内でのbluesy路線対Acoustic路線が、早くも表面化し始めているのではなかろうか。あるいは、2つの顔を持つことを示しているだけなのかもしれないが。

    1曲目の「Live with me」はものすごく格好良いbluesyな曲で、曲の良さだけでなくそれぞれの楽器の収録音とミキシングバランスが非常に良いことがここで示され、初めて聴いた時は「これが本当に1970年の録音か?」と驚いてしまった。

    今だと、ジャケット内側のクレジットを見て納得できるのだが、その頃は録音スタジオやエンジニアによってそれほどに録音品質が変わるなどと考えてもいなかった(録音はGlyn JohnsによるOlympic studioでの収録)。

    humble3rd (9)
    *ジャケット裏、左側は米国再発盤で絵画の下に文字が入っている、右は入っていない

    収録曲の作者クレジットによると、A面B面合わせて、4人のメンバーそれぞれが1曲ずつ持ち寄り、それ以外はメンバー全員の共作扱い+カバー曲と言う構成となっている。

    A面ラストを飾る「Earth and water song」はもろPeter Frampton節と言おうか、Peterの世界。それに対して、B面ラストを飾る「Sucking on the sweet wine」はGreg節と言う趣。
    両曲ともに楽曲のクオリティは高いのだが、何ともソロアルバムを聴いているかのような気にさせられ、個人的にはこのアルバムが(僕の中で)彼らのアルバムの中でも印象の薄い理由の大きな一つのように思える。

    それに、A-1やB-1のbluesy路線に対し、A-4、B-4のAcoustic路線は大きく隔たりがあるように感じてしまう。それは、そのような音楽的な溝によって、Peterが脱退してしまうことを知っているからそのような眼で見てしまう(そのような耳で聴いてしまう)のかもしれないが。

    humble3rd (15)
    *米国初版のPromo盤

    メンバー全員の共作扱い+カバー曲はbluesyな曲で、個人名義の曲をAcoustic路線としているあたり、グループの方向性としてはbluesyな路線に持って行きたかったのだろう、少なくともSteveは。

    ただこのアルバムでは、両者はまだうまくまとまっていないような印象を受けてしまう。
    そのあたり、次作はもっとまとまっていた記憶があるが(アルバムとしての評価も個人的には次作の方が高い)、15年ぐらいは聴いていないので、間違いがあるかも。

    humble3rd (18)
    *米国再発盤

    LPは3枚持っている。
    米国盤は初版のpromo盤と別カッティングの再発盤、そして国内再発盤。
    どれも音質は悪くない。

    humble3rd (12)
    *国内再発盤

    低音域の量感や高音まで含めた帯域バランスが良いと思えるのは、米国再発盤。但し、中音域が他の2枚より薄い。
    国内再発盤も音がほぐれて良い印象があり、一番音が硬く聴こえるのが一番高価だった米国Promo盤と言う皮肉な結果に。

    ただこのあたりは、使用しているアナログ機器との相性もあり、絶対的な結論ではないと思っている。

    但し、B-1冒頭に誰かの声が収録されているのはpromo盤のみで、おそらく通常の初版にも収録されているのだろう。また、同じくB-1のイントロでの右チャンネルに聴こえるDrumsのreverbが最も強く聴こえるのもpromo盤。




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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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