Gerry and the pacemakersの1stアルバム その2

    前回紹介できなかった英国盤がようやく出てきたので、この機会に紹介しておこうと思う。

    『How do you like it?』(33SX-1546/SCX-3492)

    gp2eng (2)
    *左:Stereo、右:Mono

    このデビューアルバム用の写真はいつ見てもコミックバンドっぽく、ちょっと残念だ。
    Beatlesも『Please please me』のジャケット写真が、EMI studio表玄関でのコミックバンド風なやつになっていたら・・・・・・と思うとぞっとする。



    僕がこのLPを欲しいなぁと思っていた80年代の終わり頃、英国オリジナルのこのLPは地元の中古レコード屋では6800円ぐらいしていた。
    だからその後、2度目の英国訪問の際に25ポンドで売られているのを見つけて、すぐに買ったのだった。
    今ならebayで、もっと安価に手に入れられる(monoの場合)。

    gp2eng (4)
    *裏も左:Stereo、右:Mono

    Gerry and the pacemakersは、Beatlesとは違った個性を持ったLiverpool出身の優れたbeat bandの一つだ。唯一「どうにかならないのか?」と思えるのはGerryの髪型ぐらい(笑)。

    僕よりも上の世代の人には、誤った情報により、彼らはBeatlesの弟分のように思われていることもあるようだが、僕はそう思ったことは一度もない。


    それにしても、以前POPOSUKEさんが「自己満足レコード館」で書かれていたが、Mono盤は音が大きい。マトリクスは1N。
    例の『With the Beatles』のloud cutと同じようなものだ(WTBの方が発売が遅いが)。

    gp2eng (10)
    *Mono

    Stereo盤はMono盤ほどには音量は大きくない。
    左チャンネルを主とする低音域はかなりしっかりと刻まれている。

    gp2eng (13)
    *Stereo

    ところで、久しぶりにstereo盤を聴いて気付くのは、ボーカルチャンネル側に回り込んでいた演奏(低音域の場合が多い)がそのまま記録されているので、狙っていなかったステレオ効果が再生時に再現されると言うこと。

    基本、2トラックでの一発録音のため、両チャンネルにまたがって収録された音はステレオで記録されており、再生時に独特の音空間を再現する。僕はそれが非常に好きだ。目を閉じると左右に広がる空間を感じ取ることができる。

    以前にも書いたかもしれないが、このアルバム用の楽曲の収録は、本来Mono mixでの発売を前提に行われており、ボーカルの音量を適切にミキシングできるよう、2トラック(twin track)の片側のみに録音している(例外として、ダビングした2ndボーカルが逆チャンネルにも入っている曲がある)。

    しかし、本来遮断されたはずの演奏音や回り込んできた低音がボーカル側のチャンネルに入ると、それらはステレオ再生される。

    ただし、CD化された音源は、残念ながらボーカルチャンネル側に記録された低音などはノイズ扱いされてしまい、フィルターをかけてカットしてしまっているため、結局、このように再生できるのはLPのみだろう。Beatlesの09 remasterのstereo音源(初期の2枚のアルバム)も、全てそのようなフィルター処理がなされていたと思う。
    *当時のrecording studio内の気配をステレオで伝えるはずの空間情報をノイズ扱いしないのは、ライセンス契約で独自のmasteringを施してCDを発売するAudio Fidelityなど、Audio file向けの専門の会社だけなのかも。


    ついでに、同時に出てきたBGO再発盤も紹介しておく(BGO LP57)。

    gp2BGO.jpg

    これは、ジャケット・レーベルにMonoとあるが、もしかしたらこれも、Billy Jの再発盤同様Stereoだったかな?との考えもよぎった。
    久しぶりに聴いたらしっかりとmono音源でプレスされていた。

    さすがに1N盤ほどの音量ではないが、1N盤の音が歪っぽい(もしかしたら盤質に起因しているかも)のに比べ、こちらは余裕を持ってカッティングされていて、再発盤らしい?ソリッドなmonoサウンドを楽しめる。


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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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