Beatles US Boxの楽しみ方(聴き方)

    話題(?)のBeatles US Boxを僕も買ってしまった。US盤だ。

    usboxBeatles6 (2)
    *外箱に印刷された星条旗前のBeatlesの写真の解像度は、予想よりも低かった


    前回までのCapitol Boxシリーズでは、米国盤用のマスターテープからA/D変換されmasteringされた音源が採用されたのだが、今回は一部例外曲を除き基本的には09 remaster音源が採用されているのはご承知の通り。

    Amazonの商品レビューを読むと、その採用音源の選択に関して意義を唱える方が多い。

    さて実際にCDを聴いてみると、僕が一番違和感を感じたのは、英国盤『Help!』『Ribber soul』収録曲が‘87年remix版で登場する点だった。
    それは、特にいろんなアルバムからの曲が混ざって構成された『Beatles Ⅵ』『Yesterday and today』、そして『Rubber soul』のstereo曲を聴いてそう思えた。
    いや、違和感どころか僕の場合、落胆させられたというのが正しい。

    usboxBeatles6_3.jpg


    Mono音源や他のアルバムに関しては、採用音源の選択に関しては、それほど気にならなかった。
    けれども、予想に反して気になったのは、Mono音源のマスタリングに関してだった。

    09 remaster時にmono boxとして登場したmono音源が今回使用されるのだろうと予想していたのだが、その場合、stereo 曲との音量差をどのように埋めるのか?が、購入前の僕の最大の関心事だった。

    mono box収録の楽曲のmasteringは、当時のエンジニアの発言を信じればflat transferと呼べるものだった。
    しかも、最大音量時に歪が発生しないように、Stereo boxよりもずっと平均音量が小さく収録されていた。おかしな例えだが、まるでclassicのCDのように。
    * Stereo boxは最終的にデジタルコンプがかけられ、ダイナミックレンジを狭めながら小音量でもパンチのある音になるように音が調整された。

    今回、同一CDにstereoとmono音源が同居するわけなので、monoになると急に音量が小さくなる……なんてことの無いようにre-masteringされるのかな?と想像していた。
    そして、実際に聴いてみると、やはりstereo曲とほぼ同じ音量に聞こえるように調整がなされていた。

    最初は、Capitol Boxで使用されたmonoのmaster tapeよりもずっと世代の若いmasterからデジタル化された音源を採用したことにより、音の硬質さがほぐれ、フレッシュな音で聴けるようになったことを喜んだのだけれど、音量を上げて聴くと、あれれ?と思ってしまった。

    若干(ラジカセについていた)ラウドネススイッチをonしたような音に聞こえなくないか?
    まさか、flat transfer音源を、デジタル処理して、米国盤っぽく聞こえるように変えた?

    そこで、Capitol Box‘65とMono Boxを引っ張り出して、PCに同一曲を取り込み波形を比較した。

    usboxBeatles6 (1)


    それが以下の波形。
    曲は「I don’t want to spoil the party」。
    この曲を選択した理由は特になく、何度も聴いて確認するなら好きな曲にしようと思っただけのこと。

    1. まず、3種類の音源の波形比較
    CapitolBox比較1
    *US Box音源はピーク音量時が多く、ところどころつぶれているように見える

    2. 次にUS Box音源の音量を3db下げて、mono Boxと変わらない音量にして両者を比較
    CapitolBox比較2
    *ピークがつぶれたUS Box音源を3db下げても、つぶれた部分はスパッと切れているだけ
    **追記:音量調整にゲインを3目盛り下げたが3dbではないと気づき訂正

    3. 参考までに周波数比較も曲の中盤で行った
    CapitolBox比較3
    *mono Boxは可聴領域を超えた20HZ以下や高域(15KH以上?)が伸びているのは、テープヒスと思われる
    **それにしても、CDは再生周波数帯域が20Hz~20KHzなので、20Hz以下が波形に現れても意味がない気がした

    結果を見る限り、少なくともこのタイトル『Beatles Ⅵ』のmono 音源については、小音量で聴く人向けにmasteringがなされていて、まともなオーディオセットを使って大きな音量で聴く場合にはmono Boxの方が良いとわかる。

    但し、他のタイトルも同じようなmasteringかどうかは確認していないのでわからない。

    usboxBeatles6.jpg


    予想外だったのは、大元のマスター音源自体が2~3世代劣るCapitol Boxのマスタリングでは、ピーク時がつぶれっぱなしってわけではなかった点。音質は劣るが、マスタリングはUS Boxよりも良かったのかも。
    あくまで、この曲だけを見ての評価だが。
    でも、イントロから大きな音量にしてあるのは笑える。LPの時点でそうだったのだろう。




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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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