I heared it through the grapevine!

    早くも年が明けて半月が経過した。
    年末の出張時にたくさん買ったLPから、まだ紹介しておこうと思った。

    MotownのTamlaレーベルを代表するシンガー、Marvin Gayeの68年のアルバム『I heared it through the grapevine!』(TS285)。

    hearditthrough (2)

    このアルバムは、タイトル曲が全米No.1ヒットに輝いたことを受けて、タイトルとジャケットを変更して発売された2ndプレス。



    現在発売されているMotown 1000円シリーズのCDで再発前のオリジナルジャケット・タイトルで発売されている。
    『IN THE GROOVE(悲しいうわさ)』がそれだ。

    このアルバムは、全体を通じてMarvin Gayeのスマートな歌唱だけでなく、popな楽曲、ゴージャスな演奏と3拍子揃った内容。60年代後期のMotownサウンドがどのようでクオリティであったかを示す好例とも言える。
    そういう意味では、初期ジャケットの方が収録内容をうまく伝えている気がする。

    hearditthrough (1)


    それにしても、この当時は他のMotownのアーティストはアルバム中1~2曲は今ひとつに思える曲が混ざっている(と僕は思っている)が、ここではさすがにそのようなことはないし、今聞いても、録音の古さを別とすると、アレンジに古さを感じない。Marvin Gayeのボーカルはもちろん、全く申し分ない。

    ただし、両面の最後にあまりにもpopな曲のカバーを配置するのは、ちょっとやりすぎな気もするが。

    hearditthrough (3)
    *盤そのものは初回発売時から変更は無いようだ


    ところで、個人的には、No.1になったタイトル曲「I heared it through the grapevine」は、Marvin Gayeのversionよりも、前年の67年にGladys Knight and the Pipsが発表したversionの方が好みだ。

    Marvin GayeのversionはC.C.R.がカバーするのだが、Gladys Knight and the Pipsのversionはカバーしづらい気がする。あのテンポで、緩急をうまくつけて歌うにはかなりの力量が求められる。それにバンドの演奏も、あのテンポであのノリを出すのは難しい。逆に、それをやってみれば、結果はかなりオリジナルなものになる可能性もあるとは思える。

    hearditthrough.jpg
    *Gladys Knight and the Pipsのversionは、彼らのMotownでの1枚目に収録

    それにしてもここ10年くらいで、MotownのオリジナルLPの中古価格が千円ぐらい下がったような気がする。おかげで、これまで見かけても手を伸ばさなかったLPも手に届くようになった。嬉しい限り。



    関連記事
    スポンサーサイト

    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    コメント

    Secret

    No title

    僕も "I Heard It Through The Grapevine" についてはグラディス・ナイトのヴァージョンが好きですね。より現代的というか、あの印象的なフレーズをキメに残しているのが格好良いという。
    と、同時にマーヴィン・ゲイの方がヒットした、というのも納得できます。ポップソングとしてぐっと分かり易くて。
    いずれにせよ、アレンジというか仕上がりはまるっきり別曲といった感じで、往時のモータウンのアイディア、恐るべし、という気はします。

    Re: No title

    foolishprideさん、こんばんは。
    コメントどうもありがとうございます。

    >あの印象的なフレーズをキメに残しているのが格好良いという。

    同感です。
    ちゃんとそこが引き立つようにアレンジされていますね。
    それに対して、Marvin Gayeの方は、全く違った印象を与えます。

    > いずれにせよ、アレンジというか仕上がりはまるっきり別曲といった感じで、往時のモータウンのアイディア、恐るべし、という気はします。

    本当に、その通り。
    同じ曲の使いまわしが多かったMotownの中でも、この曲のアレンジに関しては、大胆に変化させながら両方とも格好よく仕上げてますね。だから両者ともシングルとして発表したのだろうと思えます。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    カレンダー
    06 | 2017/07 | 08
    - - - - - - 1
    2 3 4 5 6 7 8
    9 10 11 12 13 14 15
    16 17 18 19 20 21 22
    23 24 25 26 27 28 29
    30 31 - - - - -
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR