Billy J. Kramer with the DakotasのCD紹介

    先日、英国での1stアルバム『Listen』を取り上げたBilly J. Kramer with the Dakotasの重要なCDを紹介しようと思った。
    と言っても、結局この2枚(と言うか、2種類)かなと思う。

    BillyJCDs (1)

    まず何を置いても、90年代初頭に米国で発売された“EMI Legends of rock’n’roll series”と題して発売された一連のCDシリーズ(写真左)。
    これは、Billy J.だけでなく、60年代の英米rockファンにとっては必携と言えるシリーズだった。


    そこには、未発表曲やマルチトラックマスターに遡って、新たにremixされたstereo versionが数多く含まれる場合が多かった。そのため、当時はCD嫌いだった僕が、このシリーズだけは優先して購入していた。

    まずそのタイトル『The best of Billy J. Kramer and the Dakotas』。

    BillyJCDs.jpg

    残念ながらここでもwithでなくandとなっている。
    しかし、the Dakotas単独の楽曲は1曲も含まれない。

    全25曲(63年~66年)のうち16曲が初めてstereoで登場している。また、3曲は完全未発表だった。

    ここでの聴きものは、その後多くの編集盤CDに収録されることになる未発表曲の「I'm in love」。Lennon-Mccartneyクレジットの曲で、作者はJohn Lennon。

    この曲はThe Fourmostがシングル発売しているが、Billy J.も録音していたことがこのCDで明らかになった。しかも、同日に彼の大ヒット曲「I'll keep you satisfied」も録音されていた。「I’m in love」は採用されずじまいだったわけだ。

    このCDには楽曲だけでなく、録音中のスタジオでの会話も収録されており、そこでは作者のJohnとBilly J.がスタジオで楽しげに言葉を交わす様子が記録されていた。
    同時に録音された「I’ll keep you satisfied」もJohnが書いた曲だったので、録音に立会いしたのだと思われる。1963年10月14日だ。

    さて、このCDはシングル曲主体の収録だが、EPやアルバム曲も収録し、さらに何よりも嬉しいのはブックレットに記載された緻密なデータ。楽曲の録音日付やシングル、アルバムの英米での発売月など、かなり詳しく記されており、それだけでも価値が高い。



    次に、一気にハードルが上がるが、2009年に英国で発売された4枚組CDセット『Do you want to know a secret?』。

    BillyJCDs (2)

    この4枚組CDセットは、他にもManfred Mann、Gerry and the pacemakers, Swinging blue jeansなどが発売されており、高価だが、マニアックなファンは是非所有しておきたいところ。

    特に、Billy J.のこれとGerry and the pacemakersのセットはマニアには物凄く価値がある。
    それらには、64年の米国公演のlive setが初めてstereo mixで、フルで収録されいるのだ。

    当時4曲入りLive EPとしてそれらの音源から抜粋されmono mixで登場していたそれらEPの現物は、今では非常に高額なプレミアがついてしまっていて入手が困難だ。
    *とは言え、『EP collection』と言うタイトルのLP/CDで一部を聴けるが。

    けれども抜粋でなく、当日のshowの全貌(11曲)をここで世界で初めて収録している。

    BillyJCDs (3)

    The Dakotasの演奏は素晴らしく、二人のギタリストがそれぞれリードを弾いていることもわかる。Billy J.のシャウトが、ところどころがなり声になるのが惜しまれる(その点こそが、彼の歌唱の最大のまずさだと僕は思っている)。

    BillyJCDs (4)

    Live以外にも未発表音源やThe Dakotasのみの楽曲、それとシングルやアルバム収録曲のmonoとstereo versionを含んでいる。

    ただ残念ながら、ブックレットにはまともなデータが記載されず、最大の欠点と言える。
    また、ここに収録された音源がBilly J.のEMIでの全音源なのかどうかは不明。

    けれどもコアなファンは是非手に入れてもらいたい。


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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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