Unreleased 1969 show その2

    * 12/7追記:前回の記事で、「69年米国ツアーでは「Substitute」「Happy Jack」「I’m a boy」の3曲はTommyの前には演奏されていないと思われる」と書いたが、その後調べていくと、この3曲を演奏する公演もあった・・・が、米国でなく有名なアムステルダム(オランダ)だった。確実でないことは書かない方が良いと思い、とりあえず前回の記事は訂正のままとした。


    『Unreleased 1969 show』のDisc3は、69年10月19日のElectric factoryでの公演から。

    これもaudience recordingのモノラルだが、実はこの3枚組の中で一番聞きやすい音質なのがこれだった。
    と言っても音質はCランクに分類されるだろう。Disc1よりも音は少し近い。

    1969boot (7)
    *今回の比較対象CDは、左上のもの


    ここでは「Young man blues」の前にTommy/SDEのDisc4同様、この公演を録音していることを告げている。面白いのは、次の曲が「Summertime blues」になっている点。演奏前にPeteが今日はいろんな理由でshowの形を変えると告げている。

    再度曲目を。
    unreleased1969songs.jpg
    *クリックで拡大

    『Tommy』の「Overture」が始まると、興奮気味の観客の様子がわかる。

    今回全部通しで確認して聴いていないので、もしかしたら収録曲の一部が欠けていたりするかもしれないが(「There’s a doctor」で冒頭が一度欠ける)、このCDでは『Tommy』部分は全曲収録してある。3人で歌う部分でメンバーの誰かが歌詞を間違える場面がそれなりにある。それでも、この公演のラストの「See me feel me」部分は、他の公演と比較してかなり演奏も歌も出来が良い。

    この録音からわかるが、客席で聞こえるWhoの演奏の音のバランスは非常に良い。演奏よりも歌がやや大きめに聞こえる。彼らのような大音量のグループの場合、高音がきつすぎたり、演奏が大きすぎて歌がきこえづらかったりすることがあるような気がするが、他の69年のaudience recordingを聞く限り、当時から問題なかったようだ。

    そう考えると、自分が足を運んだ80年以降の海外アーティストの日本でのコンサートはミキサーが下手すぎると言うか、PAがしょぼすぎると言うか、全然駄目だったんだなぁと実感してしまう。


    この公演のサウンドボード録音として、『Electric factory 1969』がある。

    1969boot (1)

    音を聞く限り、これもPete主導の2トラックステレオ録音だ。
    音質的にはかなり良い部類(Aランク)なのだが、残念なことにピッチが遅い。僕が調べたところ5%速くすると合うみたいだった。
    意図的に途中でピッチを変えて聞きづらくするような小細工はないので、ピッチを上げて聞けるなら問題はない……ただし、「Heaven and hell」の途中から急に遅くなるので、それ以降の話だが。

    『Unreleased 1969 show』のDisc3を聞く限り、この時の録音テープ(Pete主導で録音したテープ)が全て残っていたなら、『Tommy』部分の大半はSDE向けに使えたはずだと思うのだが。少なくとも、Ottawaでの最後の欠けた部分をこの時のテープで補えたはず。しかし、もう残っていないから使えなかったのだろう。

    1969boot.jpg

    と思いながら、このCDの曲目を見て変だなと思った。「Summertime blues」が『Tommy』以降になっている。もしかしたら、『Unreleased 1969 show』Disc3と別音源か?と疑問に思えたので「Summertime blues」を聞き比べたところ、別演奏だった。

    つまり、同日に2度公演があったか、あるいはどちらかがクレジットミスと言うことになる。時間があれば当日2公演だったか調べてみようと思う。

    尚、このCDも『Tommy』は全曲収録しておらず、「Overture」から「The acid queen」まで。

    面白いのは、ラストの「My generation」からの組曲風演奏部分。基本的にここはアドリブでつなげるため、特に小節数を決めて演奏していたわけではない。Peteの演奏に合わせてKeithやJohnが突っ込んでくるわけだが、いつものKeyと違っている部分があって、『Live at Leeds』を覚えている人にとっては楽しめるだろう。


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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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