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    This Is the Modern World 英米盤LP

    *12/1追記
    「All Around the World」別ミックスに関し、hoodooさんから情報をいただいた。
    英国シングルミックスと『SNAP!』収録ミックス、そしてCDに関しても。
    詳しくは、コメント欄を参照のこと。


    「All Around the World」はJamの2ndシングルで、英国盤2ndアルバムの『This Is the Modern World』には収録されなかったが、米国盤の同アルバムには収録された。

    先日紹介した『Snap!』にも収録されていて、僕にとってはJamの初期の傑作の一つで本当に大好きな曲だ。

    modernworld.jpg
    *『This Is the Modern World』のLPs

    にも関らず、最近聴き直した米国盤の『This Is the Modern World』に収録の「All Around the World」が『Snap!』収録版とは別ミックスだったと言うことを今頃になって初めて気がついた。


    『Snap!』収録版こそが英国シングルミックスだと思っているのだが、僕はシングル盤は持っていないので確実なところは不明だ。個人的には米国盤『This Is the Modern World』に収録された、ベースの音量が大きく間奏のギターが左右にパンするミックスの方が格好良い。

    ついでに言うと、アルバムトップを飾る「The Modern World」(Jamの3rdシングルとしても発売)も、英国盤はアルバムバージョン、米国盤にはシングルバージョンが使われている。

    modernworld (4)
    *米国盤[PD-1-6129]

    アルバムの内容とは関係ないが、このアルバムも十数年ぶりぐらいに聞いたので昔聴いていた音と違ってびっくりしてしまった。こんなにも低音域が録音されていたなんて。オーディオ装置が変わると本当に印象が変わる。
    彼らは当時の英国Punkシーンから出てきたグループの中でもかなり良い音で録音されていたのではなかろうか。


    米国盤は「All Around the World」の追加以外に曲順も変え、両面の最終曲が完全に入れ替わったので、聴き終えた印象が英国盤とは微妙に違ってくる気がする。

    modernworld (2)
    *上が英国盤、下が米国盤(クリックで拡大)

    そのあたりは、実際に聴いて確かめてもらうしかない。CDの曲順を米国仕様にセットして再生すればよい。
    *ちなみに僕は彼らのオリジナルアルバムのCDは1枚も持っていない。唯一持っているのが解散から数年経過後に発売されたLive盤(特典CD付き)のみ。


    個人的には、このアルバムは(英国仕様を元にして考えるが)、1stよりもよくできたアルバムだと思っている。それはカバー曲が減ったこともあるし、Bruce Foxton提供の曲が登場したこともある。そして、それ以上にPaul Wellerの作る曲のいくつかにあと一歩突き抜けていない未成熟あるいは未完成な印象を受ける点にある。
    とても逆説的だけれど、何か未完成ゆえのもどかしさをこちらも感じてしまい、そこが僕にとって、このアルバムの面白さにつながっている。

    modernworld (3)
    *英国再発盤[SPELP66]

    1stは勢いや無鉄砲さゆえに成り立ったが、2ndはそうは行かなかった。彼ら自身も気づいていたのではなかろうか。少なくともPaul Wellerは。
    楽曲の幅は広がりつつあるが、開花するのは次の作品まで待つ必要があった。しかしそれでも、未完成ゆえの良さがある。


    僕の持っている3枚のLPは、英国盤が2枚と米国盤が1枚。しかし、77年に出た英国オリジナル盤は持っていない。

    modernworld (1)
    *英国のカップリング2枚組[2383-475]。レーベルは初版同様のカスタムレーベル(一番最初の写真参照)。

    持っている英国盤のうち、先に出たのは1stと2ndをカップリングした2枚組の方で、もう一方は80年代の半ばに出たもの。カッティングレベルは2枚組盤の方が高い。
    両者の音溝を見ると異なっており、それぞれ別々にカッティングされている。

    2種類の英国盤はともに米国盤よりも音の抜けが良い。それに、ベースの音は輪郭がはっきりしているし、低音域がぼやけない。そういう意味では英国盤の方が音質が良いと言える。
    けれども、米国盤は「All Around the World」も収録されていて、ポイントが高い。

    僕は英国盤を持っていたので米国盤にはなかなか触手が伸びなかった。最終的に米国盤を買ったのはJamをほとんど聴かなくなっていた頃。中古で800円以下で見つけたので、それなら買っておこうかなと考えてのこと。だから米国盤はしっかりとは聴いていなかった。



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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    コメント

    Secret

    こんばんは♪

    え〜!
    別ミックス!?
    自分は以前はず〜っと米盤音源で聴いていて、その後国内盤で…ちなみにスナップも国内盤…なので、さっそく聴き比べて…って英盤がない…ふぅ

    でも、ポール・ウェラーが嫌うのがもったないような?いいアルバムですよね…うふ♪

    Re: こんばんは♪

    へどろんさん、こんばんは。
    コメントありがとうございます。

    へどろんさんもこのアルバムお好きでしたよね。

    > え〜!
    > 別ミックス!?

    そうなんですよ。全然気づいていなかった。

    米国LPに収録された「All around the world」は、イントロのDrumsにリバーブがかかっていませんが、『SNAP!』収録版ではリバーブがかかっています。そこがまず違和感でした。
    よく聴くと、ベースのミックスが米国LP版が大きい、間奏のギターソロ(ピックを弦にこすりつける奏法)が左右にパンするのも米国LP版、その他、ボーカル・コーラスの聞こえ具合が微妙に異なります。
    歌にはリバーブがかかっていますが、『SNAP!』版はたぶん楽曲全体にもリバーブをかけていると思います(そのせいで、イントロのDrumsにリバーブがかかっている)。

    > 自分は以前はず〜っと米盤音源で聴いていて、その後国内盤で…ちなみにスナップも国内盤…なので、さっそく聴き比べて…って英盤がない…ふぅ

    今も米国音源をお持ちなら、『SNAP!』収録版と聞き比べてみてください。
    もし同じなら、僕が今聴いている『SNAP!』が米国盤だからなのかもしれませんが……しまったまま出てこない国内盤を早く見つけないと(苦笑)。

    2ndアルバムの国内盤LPは英国仕様なので「All around the world」は未収録ですね。

    All Around the World

    こんにちは。
    とおりすがりで
    一度WHOのミックス云々で書き込みしたことがあります。
    HNを付けました。

    ん?JAMの別ミックス?ということで手持ちの音源確認してみました。
    *SNAP 日本盤LP
    *UKシングル(マト2)
    *SNAP US CD(HIP-O盤)
    *DIRECTION REACTION CREATION UK 5CD BOX

    5CD BOX所収のものだけGソロがパンするヴァージョンでした。
    US盤LP持ってないので、同ミックスかどうかは確認できませんが。

    Re: All Around the World

    hoodooさん、こんばんは。

    > とおりすがりで
    > 一度WHOのミックス云々で書き込みしたことがあります。

    お久しぶりです。

    > HNを付けました。

    その方が助かります。
    今回も情報ありがとうございます。

    > *SNAP 日本盤LP
    > *UKシングル(マト2)
    > *SNAP US CD(HIP-O盤)
    > *DIRECTION REACTION CREATION UK 5CD BOX
    > 5CD BOX所収のものだけGソロがパンするヴァージョンでした。
    > US盤LP持ってないので、同ミックスかどうかは確認できませんが。

    そうなると、5CD BOX収録のミックスは、US LP収録ミックスの可能性が高いですね。

    今ならそのBoxは安価に買えると知っているのですが、先月後半に発売となったOriginal LP Boxを買ってしまったので(まだ英国から届いていません)、当分JamのBoxセットにはお金を使えないかな。

    それよりもいつかUKシングルを手に入れたいと思いました(笑)。ジャケットが格好良いので。
    ただ、ジャケット付きになると、結構高いでしょうね。


    こんばんは♪

    いやぁ、チェックしたら確かに国内盤スナップは左右にパンしなくて、米盤レコ、5CD版はしました♪

    あれだけ聴いていたのに全然気付かなかったダメ耳な俺っす…でも、楽しい発見っすね♪

    そうですね、英盤は国内盤同様収録ないっすね…うふ♪

    Re: こんばんは♪

    へどろんさん、こんばんは。

    > いやぁ、チェックしたら確かに国内盤スナップは左右にパンしなくて、米盤レコ、5CD版はしました♪

    早速の確認ありがとうございます!

    > あれだけ聴いていたのに全然気付かなかったダメ耳な俺っす…でも、楽しい発見っすね♪

    本当、楽しいし、嬉しい発見でしたよ。
    この曲はとても好きなので。

    > そうですね、英盤は国内盤同様収録ないっすね…うふ♪

    ですね(笑)。


    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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