TommyのSuper Deluxe Edition到着

    昨日、予約していたWhoの『Tommy/Super Deluxe Edition』が到着した。
    今回はAmazonに国内仕様盤の予約を入れていた。輸入盤は先日の東京出張の際にレコファンで見かけたので、国内仕様盤は2週間ほど待たされた。

    しかし早くも事前予約者には残念なことに、発売後に予約価格よりも千円ほど値段が下がっている(11/28時点)。発売後の値下げなので、最低価格保証適用外だ。
    ※僕の購入価格は10700円程度だった。

    昨夜、眠さと戦いながら、PeteのDemoを収録したDisc2と1969年のLiveを収録したDisc4を一通り聴いた。

    購入後の値下げ以外に、いくつかがっかりした点もあり、まず簡単な報告をしようと思う。

    tommySDE (9)
    *今回話題にする3枚


    Disc2には、Peteのデモ音源以外に、『Tommy』の旧DE版に収録されていないWhoの未CD化音源が2曲収録されている。一つは、旧盤収録とは別バージョンの「Trying to get through」。これは完全未発表。これは良い。

    そしてもう1曲は、1969年に発売されたTrackレコードのオムニバス盤LP『The house that Track built』のみでしか聴けなかった「Young man blues」のスタジオバージョン。

    tommySDE (6)
    *『The house that Track built』見開きジャケットの外側(表裏)を開いたところ

    これは、これまで何度も発表の機会があったにもかかわらず、マスターテープを取り違えられ、別テイク・別ミックスが発表されてしまう事態が続いていた。

    tommySDE (8)
    *ジャケット内側部分

    そして今回、ようやくオリジナルLP収録と同一音源が収録されることとなったのだが、結局マスターテープは見つからなかったのだろうか?盤起こし(板起こし)での収録となった。残念だ。


    もう一つ残念なのは、Disc4に収録された69年のliveの最後の部分。
    ここに収録されたのは、69年10月15日のカナダOttawaでの公演。
    最近読み始めたPeteの自伝によると、録音は2トラックレコーダーにて行われたとのこと。
    そして、その時の録音は米国公演を片っ端から録音すると言う話だったが、あまりに録音テープが大量になり、一つ一つ聞き返す余裕などなく、結局は破棄して1970年2月の英国公演を2日間録音することに切り替えられた。つまり、LeedsとHullだ……このあたりは昔から有名な話だった。

    そのため、外部流出を恐れ米国での録音テープは燃やしてしまうのだが、1つだけ燃やさずに取っておいたと書かれていたのが、今回使用されたテープだと思われる。
    けれども、(一つのshowを収録するのに数本のテープが必要なのだが、そのうち)1本抜けがあり、完全版ではなかったので、後半の4曲は別の公演からのテープを使用している。

    僕ががっかりしたのは、別の公演に置き換わった点ではない。
    別公演テープに置き換えられた「See me, feel me」の「Listening to you」の歌詞に切り替わる部分で再度テープ編集がなされてあるのだが、そのまま同一曲につないであると思いきや、つながった演奏はわかりやすく『Live at Leeds』で言うと「My generation」に含まれるメドレーの中で演奏されていた「See me, feel me」部分だった!
    この編集は無いだろう!
    こんな編集をするくらいなら、その欠けた部分のリールを使用したと思われるブート『The best of the 1969』から音源をそのままコピーして使ってくれたほうがましではなかったか?今ではよく行われる手法なのだし。

    tommySDE (1)
    *このブートにはOttawa公演から、今回のDisc4で見つからなかった楽曲部分がそのまま収録されている。

    tommySDE (2)
    *16-18がDisc4では別公演からとなっていた曲(クリックで拡大)

    僕ががっかりしたのは、現時点ではこの2点。


    他に強引にもう一つ追加するなら、国内仕様盤に付属したライナーノートのある部分。
    今回も犬伏さんが詳細なデータに基づくライナーを書かれていて評価に値するのだが、一つだけ苦言を呈するなら、「トミー」の米国ツアーの幕開けを69年5月1日のプレス向けの演奏(会)としている点はどうか?

    確かに、米国ツアーに向けてのこけら落とし的要素が全くなかったとは100%言い切れないが、これはやはり米国ツアーとは別に考えた方が良いのではなかろうか?場所もロンドンだし。
    この時の狙いは英国のプレスを黙らせる(笑)ためにあったわけで、米国ツアーそのものは9日から始まったとすべきだ、と僕には思える。


    さて、がっかりした部分でなく、まだ聴いていないので何とも言えないにも関らず嬉しい部分としては、Blu-ray Audio discに5.1マルチミックス以外にオリジナルステレオミックスのハイレゾ音源も収録されていた点。

    これから年末にかけて、ゆっくりと、そしてしっかりと音も文章も豪華本も味わおうと思う。


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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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