White riot/Clash

    先日、『Sound system』に収録されているデモ音源の「White riot」を初めて聞いた。

    「White riot」はClashにとっての代表曲であり最重要曲の一つ。
    そして僕にとっては彼らの傑作曲と言うだけでなくRock大名曲と言ってしまっても過言ではない曲だ。
    但し、それは英国1stアルバム収録テイクの話だ。

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    * デモを収録した『sound system extras』

    「White riot」は、Clashの1stシングルA面曲として発売されたが、それは僕が大好きな「White riot」ではない。


    僕が昔聴いて一発でノックアウトを食らった「White riot」は英国1stに収録されたテイクだ。英シングル盤や米国で2ndアルバムとして発売された(同一ジャケットで別内容の)『Clash』に収録されたテイクではない。

    もし、Clashの英国1stの代替品として米国2ndの『Clash』しか持っていないファンがいるなら、非常に残念なもったいないことをしている。米国のファンにはいるかも。
    *でも、何らかのベスト盤にアルバムテイクが収録されている気もする。僕は1枚も持っていないが。

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    *ジャケット右下にバンド名が英国仕様、右上にバンド名が米国仕様

    シングルテイクとアルバムテイクとでは受ける印象が全然違う。
    アルバムテイクはバンドのエネルギーの爆発をうまく録音できており、なんと言うか、物凄いエネルギーを放出する歌と演奏になっている。
    それに対して、シングルテイクはパトカーのサイレンや非常ベルなどのSEを効果的に使ってサウンドに工夫を施したものとなっており、さすがにSEをかぶせても問題ないようなあっさりとした演奏を使っている。そのため、それほど大きなエネルギーを感じない。

    Clashの英国1stが、ただ単に英国punkを代表するアルバムであるだけでなく、僕にとってはrock名盤の1枚だと思える理由は、rock musicが持つ粗野で攻撃的でエネルギッシュな側面を、それこそ彼らが歌の中で否定したElvisやBeatlesやRolling stonesが全盛期に放っていたのと変わらないくらいに放っているからだと思う。
    その筆頭とも言える曲が、アルバムテイクの「White riot」だった。

    そして同時に昔からの疑問だったのだが、どうしてこの曲だけは他の収録曲に比べ、これほど爆発的なサウンドで録音できたのだろうか?
    その謎が今回の『sound system extras』に収録されているデモを聴いて初めてわかった。

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    アルバムテイクで使用されたバッキングトラックは、1976年にBeaconsfield film schoolで行われたClashの初のデモ録音の際に録音されたものをそのまま流用しているではないか。Drums とlead guitarは確実に同じだ。たぶんBassも同じだろう。
    *たぶん「1977」も同様

    一流スタジオで録音した音とは比べ物にならないほど音は悪いが、逆にそれが功を奏したのだろう。初録音での、勢いに任せた力の入ったサウンドを、きれいに収録せずにこの音で収録できたのは、まともなスタジオでの録音じゃなかったからのような気がしてならない。

    76年のデモ版もダビングによって完成されたと思われるが、デビューLPに収録されたもののほうがシンプルな気がする。


    その他、『sound system extras』収録のデモ音源を聴いて、彼らがデビュー前から勝負曲として用意していた曲こそが「White riot」であり「London’ burning」であり「I’m so bored with USA」だと言うことがわかったし、77年1月のPolydor demoで収録された数曲のバッキングトラックも、そのままデビューLP用のバッキングトラックに転用されたものがあったことも初めて知った。

    それにしても、76年のデモとして収録された4曲の音源はどれもこれも彼らの1stアルバム(しつこいが、英国盤1st)を連想させ、僕が最も気に入った音源だった。
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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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