‘Round about midnight

    昨年から今年にかけてMFSL社からは、先日紹介したBob Dylanだけでなく、Miles Davisの諸作もSACD/CDハイブリッド盤とLPでの再発が進んでいる。

    1957年、Columbia移籍後に初めて発売された名盤『'Round about midnight』と他2作を先日LPで購入した。

    ram (1)

    *8/2追記:このLPは45回転x2枚組ではなく、33 1/3回転盤だ。
    MFSLからの他のMilesのタイトルのうち、発売予定の『Kind of blue』以外はどれも33 1/3回転盤だと思う。



    『'Round about midnight』は、僕がJazzを聴き始めた頃に「これは聴いた方が良い」と教えてもらったLPの中の1枚。

    表題曲でのMiles Davisのトランペットの音色は、聴くたびに微妙に違ったイメージを連想させるが、ダンディ、クール、シニカル、哀愁、などの言葉が浮かんでは消える。

    発表から55年が経過しても、楽曲から醸し出される雰囲気と言うか空気感は、夜の都会のイメージだ。確か、その数年前にもPrestigeのアルバムに同曲を収録していたと思うが、あちらよりもColumbia版の方が完成度が高く思える。
    これを当時リアルタイムで聴いていたら、どれほどぞくぞくっとしたことだろうか。

    ram (2)
    *MFSL盤裏


    同時期に録音されたマラソン・セッションの録音と比較すると、Columbiaでの録音のほうが音の抜けは良いと思うし、音のまとめ方(ミキシングという意味で)もモダンな気がする……思い込みか?

    とは言え、これは僕(=rockファン)の意見なので、Jazz評論家の方々の意見は知らない。

    今回、MFSL盤と6eyeの米国オリジナル盤(マト1K/1D)とを聴き比べたが、同じ値段で売られていたならオリジナル盤を購入することをお勧めする。

    ram (7)
    *米国オリジナル盤(今使っているデジカメはやたら手ぶれする…腕の問題か?)

    オリジナル盤の6eye盤は、かなり売れたのか、出回っている数量が多く、それほど高価ではないと思っているからそういうのだが。

    ram (11)
    *米国オリジナル6eyeレーベル

    MFSL盤は普通に良い音をしていると思う。
    6eye盤はMFSL盤よりもカッティングレベルが高いが、楽器ごとの音の分離が今ひとつだし、若干ナローレンジに聞こえる。
    オーディオ的な音質評価で考えると、MFSL盤に軍配が上がるだろう。

    ram (6)
    *米国盤裏

    しかし、表題曲でのトランペットの目立たせ方がうまいため、音の存在感と言うかリアル感と言うか、良い言葉が見つからないのだが、雰囲気として6eyeの方が1957年っぽく聞こえるのだ。その質感をまずは味わってからMFSL盤に手を伸ばしても良いのでは、と思った次第。

    但し、A-2はMFSL盤で聞いたほうが良く聞こえる。オリジナル盤だとナローレンジっぽさが強く感じられる。
    あくまで、僕のオーディオで聴いた印象だが。

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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