Blonde on blonde その3/remix and remasterについて

    今日からまた1週間ほどの出張になってしまった。
    そのため、写真なしで文章のみのスタイルで書けることがあればアップしていこうと思う。

    昨年を皮切りにMFSL社から発売されているDylanのアルバムのSACD/CDハイブリッド盤、そして同一タイトルのアナログLP(通常のLPや45回転2枚組)は、非常に注目していたし、特に45回転仕様のLPについては、できる限り購入している。

    45回転仕様のLPは、現時点では、『Another side…』『Freewheeling…』『Bringing it…』が発売されており、『Blonde on blonde』は、まだアナログでは発売されていないが、SACD/CDハイブリッドは発売された。


    恥ずかしながら僕は最近まで知らなかったのだが、SACDを普及させるため?に、2003年にSonyが発売したBob DylanのSACD/CDハイブリッド盤のうち、いくつかのタイトルは、そのために新たにオリジナルのマルチトラックマスターからremixされて登場していたようだ。

    しかし、当時はっきりとremixと謳っていたのは、78年のアルバム『Street legal』ぐらいと記憶している。
    他はどうだったのだろう?


    最近の情報では、『Another side…』『Bringing it…』、『Blonde on blonde』はremixとのことだ。いや、僕が知らないだけで、他にもあるのかもしれない(もしかして、『Freewheeling…』も?)。

    これに関連し、MFSLから登場したハイブリッド盤は基本的には2003年マスターを元に制作されていると考えられている。


    さて、今回のタイトルを「Blonde on blonde その3」としたのは、過去に2回に分けて、『Blonde on blonde』にはmixの異なるLPあるいはCDが存在すると言う話をしたからなのだが、このたび登場したMFSL版、『Blonde on blonde』も2003年マスターではないかとの話だ。まだ断定できないが、そういう話が上がっている。


    Beatlesの2作品にせよ、John LennonやWhoの諸作にせよ、大本のマルチトラックテープに遡ってのremix and remasterと言う音質向上手法は、当然ながらオリジナルとされるミックスダウンテープの音源と別物ができてしまうわけで、これまで聞き慣れたミックスと違うのは、新しい発見もある反面、変えて欲しくない点まで塗り替えられてしまうようなこともあり、個人的にはなんとも言いがたいのが正直なところ(・・・文章が長い!)。

    例えば僕の個人的な意見では、オリジナルも良かったがremixも良かったと思えた(つまり、どちらも好きと思えた)のがWhoの諸作で(但し、『Who's next』は除く)、それに対して、明らかに良いと思えなかったのがBeatlesの2枚。

    Beatlesの2枚が良いと思えない理由は、ボーカルや各楽器に施されたreverb処理がとても人工的に聴こえてしまい、(僕だけかもしれないが)サウンドそのものが薄っぺらに聴こえてしまうようになったからで、低域の補正については逆に望ましかったのだが、総合的にはマイナス評価だった。「Dizzy miss Lizzy」のdelay処理なんて、最悪だとしか言いようがなかった。


    Dylanの『Bringing it…』ステレオ盤の収録曲は、たぶん、60年代のLPと80年代のCD時点とで既にミックスが変えられていたように思う。80年代のCDを聴いて声の直接さに驚いたからだった。
    そして、2003年にたぶんもう一度remixがやり直されているのではなかろうか。違うかな?

    しかし、Dylanの曲については、Beatlesほどには僕には拒絶反応がなかった。
    Whoのremixと変わらない程度、つまりこれもありだと肯定した格好だ。
    そして、45回転で聴くそれらの音質はそれなりに素晴らしい。

    それなりに、と言うのは、以前記したElvisの『Elvis is back』45回転LPほどには、正直驚かなかったからだ。あのLPのマスターは、1960年に作成されたステレオマスターを使用している。

    それに対して、2003年にマルチトラックテープに遡って作られたマスターを使用しているなら、この音になって当然かな、と言う考えが浮かんでしまうのがDylanのMFSL45回転盤を聴いての感想。

    いや、誤解を与えたくないのでしっかりと記しておくが、当然ながらこれまでのアナログ盤の中でも最も高音質と言ってもおかしくない音質なんだけど。

    それをremixでなく、当時のステレオマスターを探し出して実現してくれれば、きっと同様の驚きを味わうのだろうと思う。実際、(残念ながら45回転ではないが)Classic record社から発売された一連のWhoの高音質LPには、お!っと驚かされた部分がある。


    まとまりのつかない話になったが、DylanのMFSL盤はアナログにせよデジタルにせよ、Sonyの2003年ハイブリッド盤よりも質感が高くなった印象があり、良く聴くタイトルがあるなら、手に入れても損は無いと思う。
    たとえそれが60年代のオリジナルミックスとは違っていたとしても。
    でも、好みもあるので強くは推薦できないが。

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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