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    A Halo to you

    これはAngelsの(60年代の)ラストアルバムとなった1964年の3rdアルバム。
    『A Halo to you (MGS 27048)』

    ang3.jpg
    *表には(米国盤には珍しく)コーティングあり。同時期のLesley GoreのLPにもあった。

    このアルバムを聴くと、ワイルドなgirl pop groupはShangri-lasだけでなかったことがよくわかる。1曲めの「Wow, wow, wee」から最高のガレージロック全開なのだ!


    このアルバムと前作『My boy friend’s back』との間に、全米では大事件が起こっていた。
    ケネディ大統領の暗殺だ。
    そして、喪に服した米国に活気をもたらしたのが1964年に巻き起こるBeatlesを筆頭とするBritish invasion。

    それらの影響を受けて、Angelsのこのアルバムもrock’n’roll色が濃くなったと言うか、ガレージロック色がかなり濃くなった。

    A-4に収録されたKingsmenのカバー「Louie, louie」は、当時のガレージバンドが必ず取り上げていた曲だ。

    A-5のは「My boyfriend’s woody」は、サーフロックで、ボーカルはところどころ嗄れ声になり、ガレージ感漂うサーフロックに仕上がっている。

    A面でのベストトラックはA-1あるいはA-6の「The kissing kind」だろう。
    「The kissing kind」の冒頭は、日本のなんとか音頭(おんど)みたいなリズムでスタートするのだが、歌やコーラスが入ってからは、かなりパワフルな曲となる。
    ここでもボーカルが凄い。ボーカルだけでとらえるとワイルドさはShangri-lasの比ではない。グループ名から想像できないサウンドだ。

    その他、A面にはBritish invasionを象徴するカバー曲が収録されている。ハンドクラッピングで始まるA-3、Beatlesの「I want to hold your hand」だ。
    サビ以外は3声のユニゾンで歌われ、これもガレージバンド感が強い。Supremesのカバーよりもずっとrock色が強く、ドラムの強打で終わるのも格好良い。
    数ある同曲のカバーの中でも良いカバーの一つだと思う。
    でも、A-1やA-6の前ではかすんでしまうだろう。

    ang3 (3)
    *ジャケット裏

    しかしLPのB面は、A面と違っておとなしい印象だ。
    唯一軽快なB-1を終えると、B-2~B-6までずっとソフトあるいはスローな曲が続く。

    その中ではB-3の「Snowflakes and teardrops」がなかなか魅力的だ。
    サビのリズムに「Be my baby」のイントロっぽいリズムアレンジを取り入れたミドルテンポの曲で、ベースが大きめにミックスされているのが好ましい。
    この曲はシングルB面としても発表されている。

    そのA面曲はB-1の「I adore him」で、ハンドクラッピングを特徴的に取り入れ、サビ部分の追いかけコーラスは「Please Mr.Post man」のアレンジを流用している。
    これもなかなか良い曲で、イントロがJan and Deanのヒット曲に似ていると思ったが、作者クレジットを見るとJan and DeanのJanが曲作りに加わっていた。
    これって、Jan and Deanでも発表されていたっけ?

    B-2からのソフト路線で特筆すべきは、当時Beatlesのメンバーの中で、米国で一番人気だったRingoのことを歌った「Little Beatle boy」(B-2)。この曲はシングルカットもされている。

    B4~B6は、前作収録のソフトな楽曲群に似ている。
    どれもポップなメロディを持つ曲で、Angelsと言うグループ名には似合っている。
    ただ、個人的な好みとして、はそれらにはあまり惹かれない。
    結局LPのB面を聴いた後に、口直しにA面を再度聴かないことには締められない(笑)。

    ang3 (6)
    *レーベル

    僕の持っているのはMono盤なのだが、stereo盤も出ている(SRS67048)。
    もし音源がtrue stereoなら是非聴いてみたい。

    ang3in.jpg
    *内袋には前作が紹介されている

    なお、B-6のスローな「Dream boy」もシングルカットされているのだが、カップリングされたB面曲(アルバム未収録)のほうがはるかに聞き物となっている。
    いつか、そのシングルを紹介しようと思う。



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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

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    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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