My boy friend’s back/Angels

    6/19夜 写真追加


    Angelsのことを知らない人も、きっとこのアルバムのタイトル曲「My boy friend’s back」をドーナツ屋とか50s~60sの有線放送を流している店先などで聞いたことがあるに違いない。
    Angels唯一の全米No.1ヒット曲だ。

    そのヒット曲をアルバムタイトルにして発売されたのが、1963年の2ndアルバム『My boy friend’s back(MGS-27039)』。

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    Angelsはアルバムジャケットからおわかりのように、(米国の)女性3人組のグループ。



    彼女達がAngelsと言うグループ名を使い始めたのは1961年。同年に「Till」と言うヒット曲を飛ばしている。全米14位まで上っているので、たいしたものだ。

    Angles以前には別のグループ名で活動していた。どんなグループもたいていそうだが、売れるまでに下積みの期間がある。

    さて、このアルバムだが、前述のとおり、Angelsの2ndアルバム。
    1stアルバムは別のレコード会社から発売されていた。レコード会社移籍後に「My boy friend’s back」が大ヒットした。

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    *ジャケット裏

    このアルバムから、聴きものだと思うのをいくつか紹介する。

    アルバム冒頭を飾るのがその「My boy friend’s back」。
    印象的なイントロの手拍子とボーカルの語りから一転して、ビートとコーラスを押し出したポップで軽快なrock'n'rollだ。

    A-2「Someday My Prince Will Come」はWalt Disneyの有名な曲。ソフトでDreamyなGirl pop。
    後半のコーラスは「To know him is to love him」っぽい。Beatles上陸以前の米国ポップスの香りが漂う。

    ところがA-3「Has Anybody Seen My Boyfriend」でAngelsのもう一つの側面が爆発する。それは、この曲のようなアグレッシブな演奏をバックにハードに歌うガレージバンドっぽい側面。リードボーカルPeggy Santigliaが嗄れ声でシャウトするワイルドさが最高。

    A-4「Till」は、61年にヒットした出世作を再収録(再録音ではない)。1stアルバムが別のレコード会社から出ていたためだと思われる。しかし、ここでのリードボーカルLinda Jansenは、このアルバム発売時には脱退してしまっているのだが。

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    *レーベル

    B-1「He’s so fine」はChiffonsの大ヒット曲のカバー。ほとんどオリジナルに忠実だが、サビ部分を抑え気味に歌うのがAngels versionの特徴だ。

    B-2「Thank You and Goodnight」はシングルB面曲としても発売されている。
    いかにも60年代初頭の米国ポップのイメージを持つ。そのあたりA-2の位置づけと同様だ。個人的にはそれほど好きではないが。

    B-3「The Hurdy-Gurdy Man」は軽快だが、ガレージっぽいサウンド・コーラスの曲。こういう曲が何よりも嬉しい。こっちのほうが僕の好み。

    B-4「World Without Love」は、ちょっと物憂げなタイプの曲。残念ながら(他の曲もだが)録音状態が余り良くないので、こういうタイプの曲はよけいに表現力が衰えて聞こえてしまう。もっと録音品質が高ければ。ここで表現されたボーカルはずっと伝わってくると思う。

    B-5「(Love Me) Now」は軽快なPopソング。録音も軽い。A-3やB-3はDrumsのミキシングがかなり大きめで録音の悪さを吹き飛ばしていたのだが。この曲は間奏のリードギターが聴きものか。

    B-6「The Guy with the Black Eye」はA-1の「My boy friend’s back」の焼き直し曲。こういうセンスはガレージ的で非常に面白い。間奏のトランペット?のフレーズやコーラスは「My boy friend’s back」そのまま。曲終わりにリードボーカルが叫ぶ部分など、とことん「My boy friend’s back」を焼きなおししている(笑)。

    A-1に呼応してアルバムラストを締めくくるB-6にこういう曲を持ってくるのは、その後のコンセプトアルバムのスタイルに非常に近い気がする。
    少なくとも、最初と最後の締めを意識した曲順になっているのは確実だ。

    聞き物と思える数曲だけを紹介しようと思っていたのだが、長々と紹介してしまった。何も書かなかったのはA-5,A-6の2曲だけだ。それらも普通に良い曲だ。

    しかしながら、個人的にはこの次の3rdアルバムのほうが面白いと思っている。
    それはまた別の機会に。


    最後に音楽と全く関係ないが、現在の感覚でジャケット写真を見ると、メンバーの女性達は30歳ぐらいに見えてしまう気もするが(上着のセンスも今ひとつか?)、この当時、実際には平均年齢21才だ。
    この半世紀で人間は10歳くらいはゆっくりと歳をとるようになったと言うことか。

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    ジャンル : 音楽

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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