The kids are alright

    DVDが普及して以降、この作品は映像ソフトとしては語られるものの、LP(あるいはCD)については触れられる機会がぐっと減った気がする。それはもちろん、このLPが映画のサントラであり、ほとんどの収録音源は映画のサウンドトラックであるということから当然の流れだと思う。

    しかし僕の場合、映像を見るよりも数年前にこのLPでWhoのliveに触れていたので、これは映像ソフトとは別に単体アルバムとしても重要だし、思い入れがある。

    それがWhoの2枚組LP、『The kids are alright』。

    kids.jpg
    *これはドイツ盤

    今回、数年ぶりに聴いたのだが、いやぁ、やっぱり良いなぁと思ってしまった。


    LP購入当時(1982年)は今と違って、Decca時代のWhoの初期音源を国内盤レコードで手に入れるのは不可能だった。今なら簡単に国内盤CDで手に入れられるし輸入盤もネットで簡単に購入できる。しかし、そんな時代ではなかった。

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    *これもドイツ盤(持ってる英国盤よりきれいだったので)


    そんな当時このLPは国内盤で比較的入手しやすく、しかも(live演奏だが)「Can’t explain」、「Anyway anyhow anywhere」という初期シングル曲を聴ける点も非常に重宝した。
    そんなことを思い出した。

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    *LP内袋は映画リールケースを模したもので、エンボス加工あり

    「I can see for miles」はこれでしか聴けないremix versionだし、Johnの「My wife」は映画には未収録のここでしか聴けないlive音源だった。
    *それにしても「My wife」は『Who’s next』収録のスタジオ版とは全然印象が違い、最初はとまどいを覚えたものだ。

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    *米国盤のジャケット裏(下)は英独日盤とはデザインが異なる

    僕がこのLPで良く聴いていた曲は、A-1の「My generation」、A-2の「Can’t explain」、B-1の「Anyway anyhow anywhere」、C-1の「A quick one」そしてD-4の「Won’t get fooled again」あたり。それらは何度もrepeat再生したものだ。

    その中で特に驚いたのが「A quick one」。
    2ndアルバム収録のタイトルトラックだが、まさかliveでこれほど完璧な演奏を聞かせるなんて、本当にたまげた。その後、映像を見てさらに驚くことになるのだが。

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    *英国盤レーベル

    同様に、65年TV liveの「Anyway anyhow anywhere」にも驚かされた。それは間奏の部分だ。えっ?これが1965年の演奏なのか!全然似てないけど、まるでCreamの3人がぶつかるようなスリリングな演奏で、3人の演奏技術・能力の高さに驚かされた。

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    *米国盤レーベル

    このLPを聴いて逆の意味で驚いたのがC-5の「See me feel me」。
    Woodstockのサントラ盤収録音源からボーカルを差し替えしてあることに驚かされた。元のままでも良かったのではないか?と。
    ただし、嬉しかったのは、Woodstockサントラ盤では一部編集して尺を短くしてあったが、ここでは演奏尺に編集がなく、長く聞けた点。


    当時聴いていたのは最初に買ったこの国内盤LP。
    kids (10)
    *帯を横にセットしたのは、レコードの出し入れをしやすくするため


    付属の20ページのブックレットはオリジナル同様英語表記のものだが、これを何度も何度も読み返したものだ、日本語ライナーノーツ以上に。
    kids (9)


    ブックレット内の写真は映画では見られないものもあり、これはこれで価値がある。
    kids (6)


    今回、持っている英米独日盤をそれぞれ聴いた。
    日本盤なんて、もう10年以上は確実に針を落としていなかった。
    音質的にはそれらはほとんど変わらないと思えた。ドイツ盤がやや暗めの音をしている程度の違いか。

    3枚持っている米国盤のマトリクス違いについても、ブラインドテストをすると違いが全くわからないレベルに思えた。
    それでも何となくマトが若い方がより音がしっかりしている気もしたが(笑)。

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    *ジャケット他、内容物一式を広げたところ(米国盤)


    最後に、誰でも知っていることだと思うが、D-4の「Won’t get fooled again」のエンディング部分のギターは映画(映像ソフト)と違い、サントラ盤では差し替えが行われている。

    その理由は映像を見ればわかる。
    ああいうことは、ステージの上で我を忘れるタイプの奏者にはよくあることだ(笑)。

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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