Francoise Hardy
Francoise Hardyの1stアルバムは、1962年(12月らしい)に発売されたので、今年で50年を超えた。
『Francoise Hardy(LD 600-30)』フランスオリジナル盤

*ジャケット表にはコーティングあり
このアルバムは、フランスではかなり売れたようで、現地の中古屋を訪れると本当に良くみかけたものだ。たいていVG+~EX-程度のコンディションのものが多く、コンディションに応じて10~20ユーロ程度。僕も10ユーロぐらいで買った。
フランス盤のほかに、英国盤、米国盤も持っているが、ジャケット写真に使用されている写真は全く同じだ。
米国盤はステレオ盤が欲しいのだが、未だに現物に出会っておらず。

ここで聞かれる楽曲のサウンドは、今で言うPopsとは少し毛色が違う気がするし、当然Rockでもない。なんと言うか、不思議な軽音楽とでも言おうか。しかしそれこそが、当時のフランスでの新しい音楽の一つだったのだろう。
Sylvie VartanはFrancoise Hardyよりも早くデビューし、米国のrock’n’rollをフランス語で歌いフランスの若者へと広めたが、Francoise Hardyの1stで聞かれる楽曲にはあんまり米国っぽさは感じられない。
その理由としては、アルバム収録曲のうち10曲がFrancoise Hardyの自作だったことも関係しているかもしれない(*作者のクレジットは、Hardyと伴奏を率いたRoger Samynなる人物との共作扱いにされてしまっている。僕の記憶では、この扱いにHardyは嫌悪を感じたような発言をしていたような……)。

*ジャケット裏には上下に折り返しあり
それ以外には、やはり楽曲の伴奏が(当時はどう映ったかわからないが)、とてもシンプルな音作りであることが大きな理由の一つだろう。伴奏は、ドラムス、(たぶんエレキ)ベース、エレキギター、アコギ、そして時にオルガンの加わるもので、バッキングだけに耳を澄ますとrock’n’rollっぽく演奏しているようにも聞こえるのだが、50年代の米国rock’n’rollと比較すればあまりにも音が軽い。
デビュー盤だけあり、Hardyのボーカルも若々しく溌剌としている。それに、曲に応じて非常にうまく歌っている。
当然ながらフランスでも、この時代は、シンガー・ソングライターはまだまだ珍しい存在だったので、デビュー時のインパクトは大きかったことだろう。
ただし、このアルバムがHardyのベストか?と問われれば、全然違うと思うし、後に個性が開花して独自の音楽を創り上げていく流れの中にも属していないアルバムだと僕は思っており、初めての人に薦めるアルバムではない。
しかし、初めての人でも気軽に聞けるアルバムだとは思う。好き嫌いは別として。
ジャケット写真やデザインは秀逸だと思うけれど。
さて、今年になって英国で再発されたCDは、イタリアで発売された1stの音源も含んでいて、マニアには要チェックのCDだ。

イタリア盤の1stはジャケットが違うだけでなく、イタリア語で歌われ、しかも大半の曲がバックの演奏も含めて録音しなおされたもので、Hardyのマニアには人気のアルバムだ。
僕はイタリアで何枚かシングルを買って初めてイタリア語盤に接して驚いたものの、1stアルバムを見つけることは1週間ほどの滞在期間ではできなかった。
CDのブックレットには残念ながら、イタリア盤LPの写真は掲載されていない。しかし、このブックレットに使用された数枚の写真はデビュー当時の非常にフレッシュなHardyの様子を伝えるもので、その点も評価できる。

『Francoise Hardy(LD 600-30)』フランスオリジナル盤

*ジャケット表にはコーティングあり
このアルバムは、フランスではかなり売れたようで、現地の中古屋を訪れると本当に良くみかけたものだ。たいていVG+~EX-程度のコンディションのものが多く、コンディションに応じて10~20ユーロ程度。僕も10ユーロぐらいで買った。
フランス盤のほかに、英国盤、米国盤も持っているが、ジャケット写真に使用されている写真は全く同じだ。
米国盤はステレオ盤が欲しいのだが、未だに現物に出会っておらず。

ここで聞かれる楽曲のサウンドは、今で言うPopsとは少し毛色が違う気がするし、当然Rockでもない。なんと言うか、不思議な軽音楽とでも言おうか。しかしそれこそが、当時のフランスでの新しい音楽の一つだったのだろう。
Sylvie VartanはFrancoise Hardyよりも早くデビューし、米国のrock’n’rollをフランス語で歌いフランスの若者へと広めたが、Francoise Hardyの1stで聞かれる楽曲にはあんまり米国っぽさは感じられない。
その理由としては、アルバム収録曲のうち10曲がFrancoise Hardyの自作だったことも関係しているかもしれない(*作者のクレジットは、Hardyと伴奏を率いたRoger Samynなる人物との共作扱いにされてしまっている。僕の記憶では、この扱いにHardyは嫌悪を感じたような発言をしていたような……)。

*ジャケット裏には上下に折り返しあり
それ以外には、やはり楽曲の伴奏が(当時はどう映ったかわからないが)、とてもシンプルな音作りであることが大きな理由の一つだろう。伴奏は、ドラムス、(たぶんエレキ)ベース、エレキギター、アコギ、そして時にオルガンの加わるもので、バッキングだけに耳を澄ますとrock’n’rollっぽく演奏しているようにも聞こえるのだが、50年代の米国rock’n’rollと比較すればあまりにも音が軽い。
デビュー盤だけあり、Hardyのボーカルも若々しく溌剌としている。それに、曲に応じて非常にうまく歌っている。
当然ながらフランスでも、この時代は、シンガー・ソングライターはまだまだ珍しい存在だったので、デビュー時のインパクトは大きかったことだろう。
ただし、このアルバムがHardyのベストか?と問われれば、全然違うと思うし、後に個性が開花して独自の音楽を創り上げていく流れの中にも属していないアルバムだと僕は思っており、初めての人に薦めるアルバムではない。
しかし、初めての人でも気軽に聞けるアルバムだとは思う。好き嫌いは別として。
ジャケット写真やデザインは秀逸だと思うけれど。
さて、今年になって英国で再発されたCDは、イタリアで発売された1stの音源も含んでいて、マニアには要チェックのCDだ。

イタリア盤の1stはジャケットが違うだけでなく、イタリア語で歌われ、しかも大半の曲がバックの演奏も含めて録音しなおされたもので、Hardyのマニアには人気のアルバムだ。
僕はイタリアで何枚かシングルを買って初めてイタリア語盤に接して驚いたものの、1stアルバムを見つけることは1週間ほどの滞在期間ではできなかった。
CDのブックレットには残念ながら、イタリア盤LPの写真は掲載されていない。しかし、このブックレットに使用された数枚の写真はデビュー当時の非常にフレッシュなHardyの様子を伝えるもので、その点も評価できる。

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