Half and half

    祝 4 seasons 初来日!

    遅れ馳せながら今日初めてそのことを知った。
    そして久しぶりに4seasonsのLPを聴こうと取り出してきたのがこれ。

    『Half and half(PHS600-341)』
    half (1)
    *ジャケットは見開きで表裏にエンボス加工のある特殊な作り

    さて、久しぶりにこのアルバムを聴きながら、ふと考えてしまったこと。
    それは、「rock'n'roll(を演奏すること/聴くこと)は大人になることを拒否することではなかろうか?」

    しかし、このアルバムにおけるFrankie Valliのソロ曲は大人のシンガーとしての(今で言えば)AOR路線。rock'n'rollとはほど遠い。それに対して、4seasons曲はどうなのか?



    その前にこのアルバムについて少し補足すると、1970年に発売されたこのアルバム、全10曲収録なのだが、それぞれ5曲ずつをFrankie Valliのソロ曲と4seasons曲とで構成するという目新しい発想?のアルバムだ。

    half (2)
    *ジャケット裏


    面白いことに、ジャケットにもレーベルにも、どれがソロでどれがグループなのか?一切明示されておらず。てっきり片面ずつに振り分けられているものだと思い込んでいたら、そうではなくてびっくりしたことを覚えている。つまり、交互に出てくるのだ。

    half (3)
    *見開き内側

    Frankie Valliのソロ曲「Emily(Laura Nyro作)」で始まるのだが、この曲を聴きながら冒頭に記した考えが浮かんできた。

    彼らが1962年に「Sherry」の世界的大ヒットを飛ばしてから8年。その間に音楽シーンは変化し、彼ら自身もリスナーも年齢を重ねたのだから、AOR路線も当然だし、ちょうど1970年頃はソロの歌手はそのような路線を行くのがまっとうだった時代のような気がする。逆に言えば、当時は大人になればrock'n'rollを卒業する(エンターテインメントとしてのrock'n'rollショーは許容範囲内だったのかもしれないが)ものという認識だったのかなとも思える……実は子どもの頃はそのように感じていた(1970年代のこと)。

    そのような中で4seasonsは、どういう方向へ向かっていたのか?さすがにteenager向けではないだろう。

    では、既に大人になった昔からの彼らのファンへ向けたとして、Frankie Valliのソロ曲とどのように違いを示していたっけ?
    などと思いながら4seasons曲を聴いていた。

    結果……ソロもグループもそれほど変わらないではないか!(笑)
    コーラスが存分に生かされるか、それとも全く入っていないか。

    しかし、B-3「Patch of blue」でグループとしての面目躍如となる。なるほど、その路線はあるよね。
    こんな例えは個人的にはしたくないが、Beach boys風(苦笑)。

    いやいや、この曲のサウンドは典型的な4seasonsサウンドだ。「Dawn」や「Rag doll」や「Working my way back to you」のような。
    Beach boysが4seasonsに似てしまったのだ。

    そして、アルバムラストを締めくくる「Any day now~Oh happy day」のメドレーもなかなか良い。やっぱり、4seasonsはこうでないとね。

    half (7)
    *いつもながらのレーベルデザイン


    ちなみにこのアルバムは彼らのアルバムの中でも地味な扱いかもしれないが、収録曲のクオリティは高く、個人的に苦手なA-4以外はどれも聴きごたえがある。特にFrankie Valliのソロ曲はどれも非常に良い。何曲かはベスト盤にもよく収録される曲だ。

    楽曲アレンジはAOR的なので、ソフトでスローな曲が多く、そういうサウンドを聴きたい気分の時はばっちりだと思う。

    昔初めて聴いたときは音抜けの良さに驚き、録音クオリティが上がったと思ったのだが、今聴くと、1970年のアルバムとしては水準程度だろうか。



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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    コメント

    Secret

    No title

    JDさん、こんばんは。
    そうなんですよ、奇跡の初来日決定です! 夢のようです。前から2列目の席を確保しました。

    そして『Half & Half』とは! 個人的には一番好きなアルバムです(次が『New Gold Hits』)。取り上げてもらえてうれしいですよ。

    『New Gold Hits』の「C'mon Marianne」や「Tell It To The Rain」のようなキャッチーな曲はありませんが、どの曲も味わい深いです。

    それでも4曲はシングルA面曲なんですよね。「And That Reminds Me」と「Circles In The Sand」はシングルとアルバムでヴァージョンが違います。

    「Sorry」が苦手というのは、何となくわかります。ボブ・ゴーディオがリード・ヴォーカルですから確かに微妙ではあります。私はこれはこれで良しとしていますが。

    あと、このアルバムの前後の時期のシングル、「You've Got Your Troubles (I've Got Mine)/A Dream Of Kings」「Lay Me Down (Wake Me Up)/Heartaches And Raindrops」「Where Are My Dreams」がまた素晴らしいです。後の3曲は『Jersey's Beat』でお聴きと思いますが、「Lay Me Down」はシカゴみたいなブラス・ロックでギターも派手ですね。

    Re: No title

    鳩サブローさん、こんばんは。
    コメントありがとうございます。

    >前から2列目の席を確保しました。

    前から2列目ですか!それも夢のようですね。
    僕は知ったのも、引き換えたのも遅かったので普通の席です。
    あとは、この日にちゃんと行けるかどうか。まだまだ先ですが。

    > そして『Half & Half』とは! 個人的には一番好きなアルバムです(次が『New Gold Hits』)。

    そうでしたか。
    僕もこのアルバムは内容的には良い作品だと思っていました。
    個人的にはもっと60年代っぽい作品が好きなのですが。

    > それでも4曲はシングルA面曲なんですよね。「And That Reminds Me」と「Circles In The Sand」はシングルとアルバムでヴァージョンが違います。

    バージョン違いについては、認識してませんでした。
    情報ありがとうございます。

    >後の3曲は『Jersey's Beat』でお聴きと思いますが、「Lay Me Down」はシカゴみたいなブラス・ロックでギターも派手ですね。

    そう言われて、『Jersey's Beat』を聴こうと思ったら、どこにしまったやら……。

    話は変わりますが、前に鳩サブローさんがブログで紹介されてたBobby Darinのベスト盤LP、偶然持ってたので、ブログを読みながら聴いてました。
    確かにあの2曲だけFrankie向けっぽく思えました。

    No title

    JDさん、もう少しだけ続けます。

    >バージョン違いについては、認識してませんでした。
    情報ありがとうございます。

    これは、オリジナル・シングルの現物を手に入れないと、判らないです。恐らくどこにもちゃんと書いてない。

    彼らのシングルはPhilipsでの最終である「Where Are My Dreams/Any Day Now - Oh Happy Day」(70年11月)までモノラル、英Warner Bros.からのワンショット「Whatever You Say/Sleeping Man」(71年9月)以降ステレオとなりますが、ボブ・クルーのCreweレーベルからただ1枚出た「And That Reminds Me (My Heart Reminds Me)/The Singles Game」(69年8月)は、例外的にというかこの時代としては珍しくもステレオだったんですね。マトリクスにも"-s"が付いています。

    ちなみに、フランキーのソロ「To Give (The Reason I Live)」(67年12月)以降80年前後のWarner/Curb時代まで、プロモーション盤の多くは同一曲のモノ/ステレオのカップリングになっています(PhilipsのこのタイプにはDJP-xxのレコード番号が付いています)。通常盤と同じカップリングのプロモーション盤(レコード番号は通常盤と同じ)もありますが、どちらも存在するパターンはありません。

    で、「And That Reminds Me」は、アルバムとシングルで、ステレオ・イメージが異なります。楽器の配置などがちょっと違うんですね。このシングルのプロモ盤はステレオ/モノです。

    「Circles In The Sand」は、シングルを手に入れる前から、演奏時間が短いのは知っていたので、フェイド・アウトが早いのだろうと思ったら、アルバム・ヴァージョンにはないフランキーのア・カペラっぽいパートが終盤にあり、曲が終止していたのでビックリしました。

    あと、「Lay Me Down (Wake Me Up)」は、もともとアルバム収録予定だったようで(Philipsからもう1枚出るはずだったアルバムは残念ながらボツ)、6分以上あります(この完全ヴァージョンはRhinoからの『Rarities Volume 2』で日の目を見ました)。シングルは3:23で、かなりのエディット・ヴァージョンです。で、『Jersey Beat』(『Jersey's...』は間違いでした、失礼。JDさんも『Half &...』が『Haf and...』になっていましたよ!)収録ヴァージョンもシングル・エディットかと思いきや、編集でカットしている箇所がちょっと違うという、偽シングル・エディットでした!

    『Jersey Beat』早く見つかるといいですね。

    Re: No title

    鳩サブローさん、こんばんは。
    追加情報ありがとうございます。

    > これは、オリジナル・シングルの現物を手に入れないと、判らないです。恐らくどこにもちゃんと書いてない。

    そうでしたか、記していただいた情報は本当に貴重な情報ですね。
    いつかこの頃のシングルを集めたくなった時には必ず参考にさせてもらいます。
    それにしてもいろいろとありますね。
    他のアーティストではこれほどは無いでしょう。

    >で、『Jersey Beat』(『Jersey's...』は間違いでした、失礼。JDさんも『Half &...』が『Haf and...』になっていましたよ!)

    ご指摘ありがとうございます(笑)。
    早速修正しました。
    寝ぼけながら更新したんでしょうね。

    > 『Jersey Beat』早く見つかるといいですね。

    ありがとうございます。
    僕の場合、CD3が馴染みの無い曲が多いです。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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