She’s not there (編集盤)

    このどうしようもないジャケットデザインの2枚組LPは、ドイツで1976年に発売されたZombiesの編集盤。

    『She’s not there(6.28 378-1/2)』

    Nzomgerman.jpg

    全曲Decca時代の録音で29曲を収録。


    Decca時代のZombiesの楽曲は、60年代においてはMonoが基本だったが、70年代になってからは新たにマルチトラックからミックスダウンしなおしたと思われるstereo音源が一般的となり、80年代になると曲によってはMonoヴァージョンを手に入れるのが非常に難しくなった。

    その後CD時代の90年代になり、Mono音源主体での再発に統一され今度はMonoが一般的になったと思ったら、Stereoアンソロジーも登場し、どちらも入手可能になったような気がする。

    なぜMono/Stereoを気にするのかと言えば、ほとんどの人はご存知だと思うが、Zombies の場合、MonoとStereoとでミキシングの異なる、いわゆる“ミックス違い”が多いからだ。

    例外があるとは思うが、Decca時代においては基本的にはMonoミックスしか作っていなかったと思われる。そしてグループ解散後に、残されたマルチトラックテープを元にしてStereoミックスが作られた。
    そのため、曲によっては最終のmonoミックスに含まれていたボーカルやコーラス、あるいは追加のドラムス等が欠如したStereoミックスだった。

    それらは当時の習わし通り、ミキシングしながら同時録音されたためだ。マルチトラックマスターに録音されていない。
    さらには、「I love you」などイントロまで欠如したStereoミックスになっていた。


    Stereo音源からZombiesに入門した僕は、Monoミックスを初めて聴いた時には本当に新鮮に聴こえたものだ。80年代にCDで購入した1stアルバム(ドイツLine盤CD)は擬似ステレオだったのでがっかりしたし。

    Nzomgerman (2)
    *ジャケット内側

    この2枚組LPには、StereoとMonoが入り混じっている。
    Monoで収録されているのは、Side1-4/7, Side2-6/7, Side3-1/7,Side4の全曲。他はStereo。

    Mono音源をそれなりに含むため、80年代だったなら重宝された可能性もある。特にSide3-1「Going out of my head」がオリジナルMonoバージョンで収録されているのが嬉しい。

    Nzomgerman (4)
    *曲目

    音質は特別良いわけではないが、悪くもない。
    90年代以降のremaster CDの方がマスターに近い良い音だと思う。
    どうしてもLPで聴きたい人向けの編集盤と言ったところか。


    ジャケット裏は、実は表からつながった1枚の写真なのだが、こちらだけ見ると、あるRock’n’roll集のLPジャケットを連想させる(笑)。

    Nzomgerman (6)

    しかし、立っているおじさんはメンバーではない(はず)。自転車の持ち主か?

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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