12x5 

    先日の『Rolling Stones now(mono)』で、英国プレスの音質があれほどまでも駄目だったとわかってショックだった。英国プレス盤は米国盤の倍額ほど支払いしたレシートが残っていたからなのだが……。

    そこで気になったのが、英国盤が存在する他のタイトル。
    今回は『12x5』を引っ張り出してきて聴き較べた。

    12x5 (9)


    『12x5』は米国での2ndで、英国2ndよりも早く発売された。

    収録曲は、英国での2ndEPから全曲、米国での2枚のシングルからA/B面全曲、そして後に英国2nd に収録される新しい録音から構成されている。
    12x5 (10)

    日本では英国仕様の2ndアルバムは1980年代まで日本盤LPとしては未発売だった。
    そのため、Rolling Stonesの2ndアルバムと言えばこの『12x5』だった。

    但し、初版でのタイトルは、このように『12x5』でなく『Vol.2(第2集)』となっている(MH197、1965年)。
    12x5 (19)
    擬似ステレオでなくMonoでの発売。

    12x5 (20)
    Keith Richard がカタカナで「ケイス・リチャード」となっているのが興味深い。

    では本題の米国盤『12x5(mono)』。
    レーベルは英国プレスを含めて3種類持っている。

    まずマルーンレーベル。
    12x5labelm.jpg
    持っている2枚は両方マトリクスは手彫り。末尾は-1C/-1Cのものと-1D/-1Cのものとがあった。

    次に英国プレス。
    12x5label (2)
    マトリクスは機械打ちで末尾が-1A/-2Aだった。

    最後はBoxed Londonの赤レーベル。
    12x5label (1)
    マトリクスは機械打ちで末尾が-1A/-1Aだった。なお、手彫りも併用されているが、手彫りはマルーンレーベルのものとは異なる。

    3種類の音質だが、『Rolling Stones now(mono)』と異なり、英国プレスも遜色ない音質で安心した。

    ここでもマルーンレーベルがカッティングレベルが高く音量が大きい。このアルバム自体それほど低域は太くないが、音が痩せて聴こえることはなかった。ややドンシャリ傾向を感じる、つまり高域が耳につき、低域を(ほんの少しだが)強めた印象。

    赤のBoxed Londonは、『now』とほとんど同様の印象。マルーンよりも音量が小さい。音量を合わせて聴くとマルーンよりドンシャリ傾向が少ないかも。

    英国プレスは赤Boxed Londonよりも音量が大きい。
    B-1で比較すると、高域は米国盤よりも繊細な気もする。低域の押し出しの強さは米国盤(マルーン、赤の両方)の方が少しだけ力強く感じられた。

    3種類どれをとっても納得の音質ではなかろうか。


    参考までに国内盤はどうなのか?試しに較べてみた。

    まず初版。このレーベルは『now』米国盤の珍しいレーベルと同様のデザインだ。
    12x5label.jpg
    米国盤と異なり中音域を中心にまとまっている。低域は比較すると今ひとつだが、単体では許容範囲か。高域もおとなしめで、そのためか音が暗めに聴こえる。
    マスターはコピーテープか孫コピーかも。

    80年代になり、発売権利がポリドールに移ってからの盤。青いカラーレコードでMono。
    12x5 (25)
    音量が大きく、音のバランスは初版よりも明るめ。
    しかし、マルーンレーベルと比較すると、やはりマスターには差がある。2世代くらい違うかなと思える。もしかすると、国内初版のマスターを使用して、EQやカッティングレベルの修正で音のバランスを変えたのかも。


    その他に、国内で69年に出た(2ndプレス?)擬似ステレオ盤も聴いたが、米国の擬似ステレオ盤とは全く違った独特の擬似処理をほどこした音で、国内初版からあまり代わり映えしない音だった。
    12x5 (7)


    米国擬似ステレオ盤は(Monoの方が良いことを認めた上で)思った以上に聴ける音だった。
    12x5 (30)
    音の鮮度感もMonoで受ける印象と変わりない。
    でも、高域がきつめになるのがどうも個人的には今ひとつ。




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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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