One for the road

    昨日のTommy James and the shondellsと同様に、いつか取り上げたいと思っていてずっとそのままだったのがRighteous brothersだった。

    彼らが60年代に唯一残したLiveアルバムが1968年にVerveから出たこれ。
    『One for the road』(Verve V6-5058)

    onefor (1)
    *Mono盤も持っていたが見当たらず


    60年代のRighteous brothersは、3つの会社からレコードを発売しており、最初のレーベルMoonglow時代が一番Blue eyed soulっぽくて好きなのだが、平行してPhil SpectorのPhilles recordsから発売されたレコードのほうがずっと売れたのではなかろうか。但し、個人的にはPhilles 時代のどのアルバムにも中途半端な印象を持っている。
    そして最後のレーベルVerveに移籍後はPhillies以上に売れたのかもしれない(最初だけは……)。

    ただし、この時代はBlue eyed soul色よりも大人向けのエンターテイナー的な楽曲が増えて行き、僕はさらに面白みを感じなくなった……そのあたりは好みの問題だが。

    そのような中で、このアルバム『One for the road』だけは別だ。

    onefor (10)


    Live 録音と言うことで、ここには彼らのシングルヒット曲が当然ながらレーベルを超えて収録されている。
    onefor (7)
    *クリックで拡大

    Moonglow時代のハイテンポでエネルギッシュな曲「Let the good times roll」、「Little Latin Lupe Lu」、「My babe」などで観客を沸かせ、合間に「You’re my soul and inspiration」や「You’ve lost that loving feeling」などのやや落ち着いたイントロからスタートして徐々に盛り上げていくナンバーを配置。最後のGospel medleyまで捨て曲なしで楽しめる。


    ステレオ盤の定位は僕には面白いが、若い人たちには敬遠されそうな定位となっている(笑)。

    演奏はステレオで左右に広がって録音されているが、Righteous brothersのボーカルは左に、コーラスとして参加している女性ゴスペルグループのBlossomsは右に、そして時々、曲の前後に会場ノイズ(拍手や歓声)がかなり大きくセンター位置にフェードインしてはフェードアウトしていく。
    その際に、会場に聴こえるボーカルが混ざる場合もあり、それは明かに同時録音の音声だ。後からダビングされた音ではないと思える。
    それにしても、その際の音量バランスはまずい。

    4トラックで録音されていれば、演奏の録音にステレオの2トラック、残る2トラックにRighteous brothersのボーカル、Blossomsのゴスペルコーラスと割り当てられていて、収録後にスタジオで演奏と歌の定位や音量の細かな調整ができる。しかしそれでは、会場ノイズに単独トラックを割り当てできない。

    しかし、聴く限り演奏と歌を同時録音(2トラック)+会場音声に1トラックの合計3トラック録音なのではなかろうか?と思えるほど、ミキシングが粗い。

    まぁ、Righteous brothersの場合、歌で失敗することは無いと思われるので、あらかじめ歌と演奏のミキシングバランスさえ合わせておくことができれば、2トラック録音であっても良かったのかもしれない。
    と言うか、もしかすると本当に2トラック録音なのでは?との考えさえ浮かんだ。
    先ほど記した中央寄りに定位する会場ノイズはミキサーのフェーダー操作のみで、リアルタイムで2トラックマスターに記録されてしまった、と。これが一番安上がりの録音方法だからありえるかも。

    音像は少し遠い感じの調整がなされている。たぶんスタジオでリバーブを追加したのではなかろうか。本来マスターテープに記録された音はもっとオンマイクなのではないかと推測している。


    onefor (2)

    こういう音源っていつか完全版を聴いてみたいと思うのだが、僕はこのアルバムがCD化されたかどうかさえ知らない。

    個人的なベストトラックは今やRockの古典と思える(僕だけ?)「Little Latin Lupe Lu」だろうか。さすが本家だけある。


    ところで、このアルバム発売の経緯だが、グループを解散することにした二人には契約上もう1枚のアルバムをVerveで作らねばならなかったので、てっとり早くLive録音にしたのではなかろうか?とずっと思っている。しかし、詳しくは全く知らない。発売時期から推測しているだけだ。
    そのあたり、情報があればと願う。

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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