The Clash/Clash

    *2013/11/20追記:ここで紹介した英国盤LPは初版でなく2ndプレスだと判明。
    修正記事を11/20にエントリーした。


    今回はのっけから個人的な話で恐縮だが、英国Punkを代表するグループClashの1stアルバム(英国仕様)は、僕にとっては同一のアルバムを毎日聴き続けた最長記録となっている。

    『The Clash』(CBS32232)1977年4月英国発売。
    clash.jpg


    僕はこのアルバムをターンテーブルに載せてから6ヶ月間毎日聴き続けたのだった。
    *しかし、これしか聴かなかったのではない。他のも聴いていたが、これは必ず1日1回は聴いていた。

    それほど毎日聴いたアルバムは他にはない。Beatlesを聴き狂っていた中学生の時代でも同じアルバムは1ヶ月が良いところだった。


    どうして半年も聴けたのか今では正直わからないが、きっとこのアルバムとの出会いのタイミングがそうさせたと言うことなのだろう。
    当時Joe Strummerの叫び=自分の叫びと本能的に捕らえたのかもしれない。

    そうなのだ、このアルバムの一番の聴きどころは、楽曲の良さも当然あるが、僕にとってはJoe Strummerの歌(あるいは叫び)こそが最大の魅力だった。それに声質の全然違うMick Jonesの声がかぶさる部分なども魅力だった(但し、Mickがソロで歌う部分には惹かれなかった)。

    clash (2)

    小編成のロックバンドスタイルが60年代のBritish beatを連想させ、実際にLPから出てきたサウンドもまさに僕が当時求めていたものそのものだった。

    A-1「Janie Jones」、A-3「I'm so bored with the USA」、A-4「White riot」、A-5「What's my name」、A-8「London's burning」、どれもこれも素晴らしかった。

    B面はA面とは若干印象が異なるように僕には思えたが、最後の2曲で再度A面の質感を取り戻すように思え、A-5「48 hours」、A-6「Garageland」にぐっときた。


    1stを聞き続けている最中に2ndも聴きはじめたものの1stほどに良いとは思えなかった。そして3rdに至っては現在の評価とは裏腹に当時の僕には2ndよりも面白くなかった。


    しかし、そのように半年も聞き続けたアルバムは、予想通り、それ以降全く聴く必要がなくなってしまった。

    なんとなくそうなる気はしていた。
    たぶん1st全曲のサウンドを自分の血肉にしてしまったからなのだと思う。
    うまく表現できないが、Clashのサウンドが自分を満たすまで聴き続ける必要があり、半年かけて自分を満たし終え、ようやく次のステップへと歩を進めることができるようになった、そんな感じだ。

    それから30年以上が経過し、ようやく昨年あたりから再び聴いてみようと言う気が起こり始めた。

    久しぶりに聴くと、思ったよりも整然とした音で録音されている気がした。
    巷ではガレージで録音したようなチープな音と言われていた気がするが、60年代の米国のガレージrock系グループのサウンドに較べると随分ましだ。

    音質云々以前に、昔からdrumsの音だけが浮いている気がして仕方が無かった。そして今聴いても同じ印象を受ける。スネアの響きは他の楽器にマッチするような音にならなかったのだろうか?とか、ハイハットの音もしかり。
    でも、このアルバムのみDrumsをplayしているdrummer、Terry Chimesがあまりうまくないからなのかもしれない(但しその後、彼がGen Xで演奏した楽曲は、これほどではない)。

    実は全然聴く気が起こらなかったにも関らず、他のLP同様、いわゆる高音質プレスや英国盤などは見かけるとつい買っていた。同一ジャケットの米国仕様1stでない英国仕様盤は手元に4枚ある。

    clash (9)
    *英国再発盤(左)と99年のCD remasterdの際に発売された復刻LP(右)


    まず、このレーベルは英国オリジナル。しかしマトは進んでいてA-6/B-7だ。
    ※11/20追記:2ndプレス
    *所謂1stプレスと言われる盤のマトは3あたりだと思う。この盤はBeatles forsaleのMono盤マト4みたいな扱いだ。
    clash (5)

    こちらは80年代の再発盤でレーベルが変更となったもの。
    clash (14)

    A面はリカットされていてマト7、B面はオリジナル2ndプレスと同様B-7。それでも音質はA-6/B-7盤のほうが好ましく感じられるが、気のせいか?

    こちらはCDがremasterされた際に同時に出たrestored remastered '99盤。オリジナルレーベル風を再現。
    clash (16)
    今のCDはこういう音なんだろう。僕は未だにClashのCDは1枚も持っていない。

    このrestored remastered '99盤は、オリジナル盤よりも音圧が高いだけでなく密度が濃く音に厚みがある。現代風に音が調整された印象を受ける(特に低音)。小さな音で聴くには良いのかもしれない。大きな音で聴くと加工されている感じが出てしまう。

    clash (10)
    *restored remastered '99盤には、その旨記されたシールが貼ってある(右)


    もう1枚は昔聴いていた国内SONY盤。わざわざ紹介するまでもあるまい。

    78年頃の雑誌では、英punkアーティストは「俺達はold waveとは違うぜ」と言う姿勢だった。
    だが僕はその数年後、英国Punkは British beatの次世代グループという感覚で聴いていた。
    今ではあながち間違いではなかったと思っている。







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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    コメント

    Secret

    こんばんは♪

    いやぁ、半年間は長いっすね♪

    自分は一番最初に聴いていたカセット、これが一番長かったと思いますね♪なんたって、しばらくはその1本だけでしたから♪
    そのビートルズのオランダ編集だったかな?を聴き過ぎたせいで、あれの次はこれ、これの次はあれ、って感じで、現在の英仕様盤で聴いても当時の曲順どおりに次の曲がくるように感じることが未だに…あれから30年近く経つのに…だから、未だにAll My Lovingはハイハットのカウントがあるほうがしっくりと…うふ♪

    Re: こんばんは♪

    へどろんさん、こんばんは。

    コメントどうもありがとうございます。

    > いやぁ、半年間は長いっすね♪

    ですね(笑)。今では考えられません。
    当時は家族にも心配されました(苦笑)。

    > そのビートルズのオランダ編集だったかな?を聴き過ぎたせいで、あれの次はこれ、これの次はあれ、って感じで、現在の英仕様盤で聴いても当時の曲順どおりに次の曲がくるように感じることが未だに…あれから30年近く経つのに…だから、未だにAll My Lovingはハイハットのカウントがあるほうがしっくりと…うふ♪

    それは、僕も以前紹介したドイツ編集をオリジナルとする盤のことですね。
    http://jdanalog.blog111.fc2.com/blog-entry-33.html#more

    >当時の曲順どおりに次の曲がくるように感じることが未だに…

    本当に聴き込んでいたんですね!
    僕もClashの1stは英国仕様で聴き込んでいたので、米国盤には違和感がありました(音質もばらけてるし)。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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